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の誤読も指摘]
名指しはしないものの青木理氏が天木直人氏の誤読を指摘。⇒
<視点>官邸の東京新聞記者「質問制限」 ジャーナリスト青木理/会見軽視が権力者を増長 言論の自由擁護へ奮起を
全国商工新聞 2019年3月18日号 7面
メディアの役割は権力の監視にあり、各種の会見では聞くべきことを果敢に問いただす。まったくその通りなのだが、正直に告白してしまえば、かつて通信社の記者だったころ、会見でガツガツと質問するのはどこか格好悪いと感じる自分がいた。
ライバル社と競争しつつ隠された新事実を明るみに出すのも記者の仕事であり、会見であれこれ問えば手の内がさらされる。それより情報源と一対一で向き合い、ライバル社がつかんでいない事実を記事でバッサリと書く方がいい、と。
ライバル社と競争しつつ隠された新事実を明るみに出すのも記者の仕事であり、会見であれこれ問えば手の内がさらされる。それより情報源と一対一で向き合い、ライバル社がつかんでいない事実を記事でバッサリと書く方がいい、と。
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そうしたことを先日、週刊誌のコラムで綴(つづ)ったら、ある元外交官がブログで私のコラムを一部引用し、「これは強烈な望月記者批判だ」と書いた。つまり、官邸での官房長官会見で辛辣(しんらつ)な質問を発している東京新聞・望月衣塑子記者を批判したというのだが、まったくバカげた誤読に唖然(あぜん)とする。多少の読解力があれば理解できるのだが、むしろ私は、そうした過去の態度を自戒しつつ、望月記者を孤立させてはならない、と記した。
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ただ、かつてはなぜそう感じていたか振り返ると、ある種のニヒリズムというか、偽悪趣味に近いような感覚でもあったと思う。私は事件記者歴が長かったが、そうした風潮は多くの記者に共通してはいなかったか。
結果としてそれが権力者を増長させ、会見では当たり障りのないやりとりが繰り返され、ついには気に食わない質問を発する記者を排除しようとたくらむ倣岸不遜(ごうがんふそん)な態度を許すことにつながった。
本来であればメディア記者は、ひそやかな取材で事実を特報しっつ、記者金見でも厳しい問いを権力者にぶつける、その双方が責務だったのである。
なんでもかんでも米国が優れているなどというつもりは毫(ごう)もないが、少なくともこの点で日米のメディアの差は歴然としている。
権力者に「フェイクニュース」と罵(ののし)られながらも、米メディアは権力者の暗部を暴く記事を連発し、会見ではペンとメモ帳だけを手に辛辣な質問を次々と投げかける。権力者がうんざり顔で質問を封じても怯(ひる)まず、他の記者も手をあげて続々と追随する。パソコンを打つ音だけがカタカタカタと響く日本の官邸会見などとは雲泥の差。
それは記者会見に限った話ではなく、米国では俳優や歌手も盛んに政権批判を口にし、テレビでは権力者を辛辣に風刺するコメディー番組が放送される。要するに、メデ小アばかりか表現者全体の胆力というか、底力というか、自身の仕事と役割に対する自覚とプライドの次元が大きく異なるのだろう。
結果としてそれが権力者を増長させ、会見では当たり障りのないやりとりが繰り返され、ついには気に食わない質問を発する記者を排除しようとたくらむ倣岸不遜(ごうがんふそん)な態度を許すことにつながった。
本来であればメディア記者は、ひそやかな取材で事実を特報しっつ、記者金見でも厳しい問いを権力者にぶつける、その双方が責務だったのである。
なんでもかんでも米国が優れているなどというつもりは毫(ごう)もないが、少なくともこの点で日米のメディアの差は歴然としている。
権力者に「フェイクニュース」と罵(ののし)られながらも、米メディアは権力者の暗部を暴く記事を連発し、会見ではペンとメモ帳だけを手に辛辣な質問を次々と投げかける。権力者がうんざり顔で質問を封じても怯(ひる)まず、他の記者も手をあげて続々と追随する。パソコンを打つ音だけがカタカタカタと響く日本の官邸会見などとは雲泥の差。
それは記者会見に限った話ではなく、米国では俳優や歌手も盛んに政権批判を口にし、テレビでは権力者を辛辣に風刺するコメディー番組が放送される。要するに、メデ小アばかりか表現者全体の胆力というか、底力というか、自身の仕事と役割に対する自覚とプライドの次元が大きく異なるのだろう。
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だからといって、足元の状況をあきらめてしまうわけにはいかない。望月記者を狙い撃ちするかのような質問制限、記者排除を容認すれば、この国の言論・報道の自由はさらに狭まり、壊死しかねない。そもそも現政権のデタラメぶりは、米メディアが追及する権力者にも劣らない。
誤りを認めず、常に詭弁や嘘(うそ)で言い逃れ、ついには逆ギレして恫喝(どうかつ)する。そんな政権の意向を官僚は付度し、公文書は破棄され、改竄(かいざん)され、統計まで偽装された。他方で特定秘密保護法などで政府の情報は隠され、陰に陽に圧力を受けたメディア側にも萎縮と付度(そんたく)のムードが蔓延している。結果、すでに大手メディアの過半は政権バンザイの提灯持ち。
その上に権力者が煙たがる記者の排除にまで加担すれば、昨今高まる一方のメディア不備はさらに勢いを増す。結果としてそれも権力者をほくそえませると、私は前出の週刊誌コラムで書いた。
自らのことを棚に上げて、と誹(そし)られるのを承知でさらに記すのだが、ここはニヒリズムや志向性の差異などを超越し、現役の大手メディア記者たちが一致して奮起すべき踏ん張りどころである。
誤りを認めず、常に詭弁や嘘(うそ)で言い逃れ、ついには逆ギレして恫喝(どうかつ)する。そんな政権の意向を官僚は付度し、公文書は破棄され、改竄(かいざん)され、統計まで偽装された。他方で特定秘密保護法などで政府の情報は隠され、陰に陽に圧力を受けたメディア側にも萎縮と付度(そんたく)のムードが蔓延している。結果、すでに大手メディアの過半は政権バンザイの提灯持ち。
その上に権力者が煙たがる記者の排除にまで加担すれば、昨今高まる一方のメディア不備はさらに勢いを増す。結果としてそれも権力者をほくそえませると、私は前出の週刊誌コラムで書いた。
自らのことを棚に上げて、と誹(そし)られるのを承知でさらに記すのだが、ここはニヒリズムや志向性の差異などを超越し、現役の大手メディア記者たちが一致して奮起すべき踏ん張りどころである。
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<参照>
天木直人
東京新聞の望月衣塑子記者の質問ぶりを批判した青木理は正しい(天木直人)望月記者の質問では本音出せないと天木直人
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