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2019年03月11日 「ジャーナリスト同盟」通信
<日本は重武装から平和憲法の帆船切り替えの好機>
3月10日付の米CNNは、米軍駐留経費を5割増額させるトランプ政権の計画推進策を大きく報道した。米軍に対して、日本政府と日本国民は「思いやり予算」と喧伝して、これまでも現在も、福祉を削って、巨額の血税を米軍に支払っている。米兵の犯罪もほとんどが、事実上、お目こぼしして日本人の人権を抑圧させ、民族的屈辱を受け入れてきている。
しかも、悪性のとばっちりで、経済大国から空前の借金大国に落ち込んでしまった。それでもでワシントン・米産軍体制・死の商人の意向を受け入れてきている日本首相は、人間を返上して犬に成り下がり、シンゾウは「トランプのポチ」と呼ばれている。
8年を迎えた311を契機として、ここは反転攻勢の好機だ。平和憲法が政府に対して強いている、船でいえば空母から、自然エネルギーで航海する帆船に切り替える好機であろう。
<米「コストプラス50」で大攻勢>
「コストプラス50」と称するワシントンの意向は、駐留経費を全額負担させ、そのうえで、さらに50%を積み上げたカネを駐留経費として、関係国に負担させるというものだ。
兵士の給料も支払わせるだけでなく、装備品も負担させる。対象国は100か国に上るというが、NO1は、日本である。日本こそが、21世紀の今日において、米軍基地の負担を一番強いられている。以下、韓国・ドイツ・カタール・アラブ首長国連邦となっている。
対して今沖縄県民こぞって、米米国防総省と国務省への衝撃は絶大であろう。
それは日本は、アメリカのアジア太平洋戦略のための、奴隷的基地負担を拒否するというものであるためだ。自立する第一歩なのだ。歴史家は、この点を見過ごしてはならない。米軍基地のお蔭で、隣国との関係は緊張と不信が渦巻いているのだから。
<貿易でも妥協しないトランプ政権>
ワシントンの新たな攻勢に対して、日本は甘く見てはならない。トランプの外交的権限は強力である。
自民党的な下手な妥協は想定できない。「アメリカのポチ」では対応不能であろう。
国民はNOである。医療・福祉・年金を削っても、ワシントンの死の商人にサービスする日本人は、まずいないのではないだろうか。
他方、アメリカ第一を公約しているトランプ政権の貿易赤字に対する要求は、これまた強い。妥協するだろうか。この分野での日本は、中国同様に追い詰められるだろう。
<2年後の再選にかける執念>
米不動産屋のトランプ政権の暴走は、相変わらず猪突猛進の繰り返しである。国内の反発も強い。韓国大統領のように弾劾される局面も想定されている。
このことが逆ばねとなって、アメリカNO1の実績を追及することになる。2年後の再選に執念をたぎらせている。
米朝和解の時期も、それに合わせていると理解すべきだ。
米中貿易に次ぐ日中貿易での実績、そして世界100か国の駐留経費の当事国負担の大幅増による成果が、再選のカギを握っている。
<日本は空母「出雲」を沈没させ、F35Bキャンセル>
そう見てくると、日米関係は従来とは様相を異にしている。ワシントン
の属国を前提とした日本軍国主義化で、北京とモスクワを制圧するというこれまでの路線は、日本の財閥と軍閥の構想でもあるが、トランプはそうした立場を取らない。放棄した可能性が強い。
筆者は、これぞ日本国憲法・平和国民の好機と評価したい。吉田茂内閣の軽武装国家の日本である。いっそのこと武器弾薬を海中に投棄して、帆船・日本丸による安全航海を選択するのである。
それは世界に冠たる、日本国憲法前文に謳っている日本の姿形である。非武装中立・9条の日本である。人殺しの武器弾薬を海中に投棄する日本だ。そのために、真っ先に軍国主義の象徴である空母「出雲」を沈めるのである。
艦載機となるF35Bをキャンセルすればいい。
<北京・モスクワ脅威のミサイルも放棄>
北京・モスクワを標的にした、イージス・アショアという長距離の新型ミサイル導入をやめるのである。
秋田県と山口県の人たちは、安全が確保される。トランプが文句を言ってきたら「日本ファースト」と反論すればいい。
これを夢とあきらめてはならない。現実にするのである。そうしないと日本は、安全航海することが出来ない。
<政権交代でアジア太平洋は波穏やか>
戦前の財閥と戦前の国家神道が、反省することなく復活して日本会議なる極右の秘密結社を組織化して、新聞テレビを傘下に置いた今の政府は、危険極まりない。日本沈没を約束している。
ここは何としても政権を交代させる必要がある。日本国憲法を尊重・擁護する政権の誕生である。この一点で野党は結集して選挙戦に臨めば、間違いなくいい日本・希望の日本が再現する。
311に向き合う、これが日本国民の使命である。
2019年3月11日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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