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2019-03-05
小沢一郎が国民民主党の「条件つき原発再稼働」を受け入れ(テレビ朝日)
https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2019/03/05/065613
このニュースに接した感想は「やっぱりな」の一語。「テレ朝ニュース」より。
小沢代表が国民民主の“条件付き再稼働”受け入れ[2019/03/04 18:47]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000149026.html
小沢一郎は2011年の東日本大震災時に起きた東電原発事故以前には、エネルギー問題への関心をそもそも持たない政治家だった。小沢は1991年の青森県知事選で核燃サイクル推進派の候補を当選させるために「剛腕」をふるったこともあるが、その時だって別に原発推進の信念があったからそうしたわけではなく、ただひたすら自民党内の権力抗争に勝つことが小沢のモチベーションだった。1991年の青森県知事選では「敵は宏池会」だった。
エネルギー問題に無関心であるという点で、小沢は同じ民主党トロイカの鳩山由紀夫や菅直人とは強い対照をなした。理系学部出身の鳩山と菅は、それぞれエネルギー問題に強い関心を持っていた。但しこの2人も東電原発事故以前には原発推進派であって、鳩山は低炭素化を野放図な原発新増設で解決しようとしていたし、菅はベトナムに原発を売り込んでいたのではあるが。
それが、東電原発事故が起きて「原発が集票に使える」とみるや、小沢は「脱原発派」に変身した。そして、呆れたことに「小沢信者」たちが小沢に呼応して尖鋭的な「『脱原発』原理主義者」と化し、「『今すぐ原発全廃』でなければ認められない」と叫んで、菅政権や野田佳彦政権を攻撃したのだった。そして2012年衆院選では嘉田由紀子を御輿に担いで「脱原発」を争点にすべく選挙戦を戦ったが、彼らのような「にわか『脱原発派』」に有権者の支持が得られようはずもなく、当時日刊ゲンダイが喧伝した「3桁議席」どころか2桁にも届かない9議席の惨敗に終わった。そりゃ当時の小沢派の政治家は「脱原発」を叫ぶ一方で「核燃サイクルを容認」するなどとマスメディアのアンケートに答えて、朝日新聞に「政策の整合性が問われそうだ」と皮肉られたありさまだったから惨敗も当然だった。
それから6年あまり。小沢は野合を認めてもらった相手である国民民主党の「条件つき原発再稼働」をあっさり認めた。エネルギー問題に関心が皆無の小沢であれば当然だとは思うが、これまでの「小沢信者」たちの馬鹿騒ぎがいかに有害無益であったかが今頃証明されても「覆水盆に返らず」だしな、と虚しさに襲われるばかりだ。なぜって、2012年の衆院選に勝って成立したのが「経産省政権」と異名をとる安倍晋三政権であって、この政権はオワコンである原発に税金を無駄遣いしているからだ。こと原発政策に関しては東電原発事故後の菅政権が一番マシで、野田政権がそれに次いだ。それを徹底的に批判したあげくに選挙で惨敗し、最悪の原発推進政権(安倍政権)を呼び込んだだけの「小沢一郎と不愉快ななかまたち」の罪は万死に値する。
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