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馬淵澄夫氏 野党再結集の「爆発的エネルギーは選挙のみ」 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248469
2019/03/04 日刊ゲンダイ
1年3カ月ぶりに政界復帰の馬淵澄夫衆議員議員(C)日刊ゲンダイ
繰り上げ当選で、1年3カ月ぶりの政界復帰である。民主党政権で国土交通大臣を務め、自民党に政権を奪われ野党になって以降は、選対委員長など5年間にわたり選挙に携わってきた。「野党の選挙を知る男」が参院選を夏に控えたこのタイミングで永田町に戻ったわけだが、落選中から立憲民主党と国民民主党に分かれたかつての同僚に対して、ひとつにまとまることの重要性を説いてきた。バラバラ野党をまとめる秘策はあるのか。
◇ ◇ ◇
――久しぶりの永田町の印象は?
正直言って浦島太郎気分ではあるんですよ。本会議場に入って、野党がバラバラなのを改めて見た。立憲と国民に二分して、拍手のタイミングもそれぞれ違うわけです。顔ぶれはかつての同僚なのに。隔世の感というか、「こんなになっちゃったのか」って、やっぱりちょっとショックですね。
■野党は「内輪モメ」に危機感を
――野党の状況を浪人中はどうご覧になっていましたか。
とにかく内輪モメ、支持率の低い政党同士の足の引っ張り合い、にしか見えませんでした。報道も「相変わらず揉めている」というのばかりですし。私もこの世界にどっぷり漬かって、党の幹部の仕事もしてきました。落選までは、自分の中ではひどい議会運営の政権と必死に戦って、これだけ積み上げて、と思っていましたけど、国民にはそんなもの全く伝わっていなかった。1年3カ月、有権者と同じ立場から野党を見て、これは反省せねばいかんな、と思いましたね。そこは議員の皆さんも強く危機感を持たないとダメです。
――今回、完全無所属を選んだのはなぜ?
浪人中、自分としてはもう一度、野党がひとつにまとまって欲しいと思いましたが、現職の皆さんがいがみ合って難しいのはよく分かった。それで昨年3月、無所属で頑張っている浪人の仲間44人を束ねて、「一丸の会」という政治団体を立ち上げました。惜敗率が高く、次の当選圏内に上がってくる仲間です。野党が一丸となってまとまった時にその政党に入って、公認候補で出ようと約束してきましたから、それを率いてきた立場なのに、自分だけ繰り上げ当選したから「さいなら」ってわけにはいかない。また、地元の奈良で、参院選に完全無所属の候補の擁立が決まったこともあります。それに、野党のみならず、政界再編ということを本気で考えなければいけないと思っているので、当面は完全無所属で行くことにしました。
――落選直後の本紙の取材に「敵は自民党なんです。だから近親憎悪を乗り越えて」とおっしゃっていました。しかし、1年以上経っても野党はまとまりません。
早い段階でまとまるのが困難になってしまったのは2つ要因がある。立憲は何もない状況から自分たちで党をつくった。それも政治家が相談してではなく、有権者がつくった政党ということで成長を遂げた。その流れから、簡単に政治が話をつけてまとめていくような方針転換ができないのは、分からなくはない。一方で国民は、当時は希望の党でしたけど、小池さんが辞められ、玉木さんが代表になっていく過程で、執行部が若い世代に全部入れ替わって、私らを含めて上の世代はいなくなったわけです。重しが取れて、自由に自分たちで動かせる、という思いが強く出た。この2つの組織が一緒になるのは簡単ではないなと、昨春くらいに自分で結論が出たので「一丸の会」を立ち上げたんです。
――しかし、今夏に参院選が控えている。今、野党はどうしたらいいと思いますか。
政党がひとつになるとか、政策で協力していくという時にはものすごいエネルギーが必要。そのエネルギーを極大化できる最大のタイミングは選挙なんです。これ以外ない。32の1人区は野党で協力することになってはいますが、本当に戦える体制はまだ整っていない。これについては生意気を言うようですけど、前回3年前の参院選では、当時、選挙の責任者として、全部一本化したんです。1人区をどうまとめていくかで汗をかくことで、野党がひとつのテーブルでプラットフォームをつくることができるかもしれない。もちろん、繰り上げ当選で上がってきた自分が何でもできるなどと、そんなおこがましいことは思っていませんし、簡単ではないことも分かっている。でも、その可能性を信じて行動できるプレーヤーが1人増えたということで、うまく(自分を)使ってもらいたいなと思っています。
■必要なのは水面下の調整
――どう動くのでしょう?
私の立場から言えば、枝野さん(立憲・代表)に対しても、玉木さん(国民・代表)、野田さん(無所属系の会派・代表)、小沢さん(自由党代表)に対してもフラットにお話しできると思っています。さまざまな経験や知恵も含め、面倒くさい調整業務をずっとやってきましたし、得意とするところでもあるので。「こうしたらどうでしょうか」とお尋ねしながら、使ってもらえれば。それが最も今の自分の持てる力を生かせる方法じゃないかと思います。
――ただ、玉木さんや小沢さんはひとつの党で、と言っていますが、枝野さんはそうでもない。
そこで心配しているのは衆院の解散です。複数区のある参院では別の党でということも可能かもしれませんが、衆院は全て1人区ですから。別々では、それぞれの党が自分の選挙しか見られなくなって、共闘なんて吹っ飛んでしまう。私は衆参ダブルもあると思っています。先ほど申し上げたように、政党がひとつになるような爆発的なエネルギーが出る瞬間は選挙しかないので、衆院の解散はその着火剤になるわけです。そこでひとつの政党に持っていく。ただ、ドサクサの中でやると前回の希望の党のようなこともあるので、丁寧にやらないといけない。必要なのは水面下の調整です。
――水面下の調整とはどんなこと?
衆院の解散があると想定した上での下準備です。それは名目上、「参院の1人区の調整」でもいい。大事なことは、調整するということで両党が歩み寄って、組織やお金のことなど、いろんなことを膝を交えて話をすることによって、今後の話がしやすくなる。今はそれができていない。
―――できていませんね。
立憲の成り立ちや有権者が参加して政治をつくるというのは素晴らしい。しかし、そこから先は、政治家が代議員として動いていくわけですから、政治家が決めていかざるを得ない。最後は政治が判断して行動するんだということをよく分かってらっしゃる立憲の皆さんにも、踏み出して欲しい。国民の皆さんは、立憲と向き合うためには強くならないといけない、そのためにまとまっていこうと小沢さんたちとの合流に踏み切ったと聞いています。でも、強くなってぶつかり合うのではなく、どうやって自民党に対抗すべく一緒になれるのかということを、丁寧に、真摯に話し合っていただきたいと思っています。
「立憲」と「国民」は成り立ちが違う(握手する枝野立憲民主党代表・左と玉木国民民主党共同代表)/(C)日刊ゲンダイ
枝野さんは「よーく分かっている」 |
――玉木・小沢両代表で「統一名簿」も含めて野党に呼びかけていますが、枝野代表は「統一名簿は迷惑だ」と激しく抵抗しましたよね。
玉木さんが立憲を揺さぶろうとしていること自体は否定しません。しかし、繰り返し言うように、立憲は成り立ちが違うわけで、表で呼びかけたって、枝野さんの立場では「迷惑でしかない」と言わざるを得ないんですよ。政治家だって人間ですから、性格や相性、気質とかあるじゃないですか。そこをうまく掴んで交渉しないといけない。
――枝野さんは政策の一致が重要で数合わせの政治はしない、と言っています。
枝野さんはそう言わざるを得ないんですよ。でも政治の技法で言えば、先般の参院での社民党との統一会派のように、当然数合わせをしていかないといけないわけですから、それはよくご存じです。だから、そのために水面下の調整がいるとお考えなんだと思います。
――馬淵さんは、枝野さんが民主党の幹事長時代にも選対委員長をしていました。枝野さんは、理想と現実の兼ね合いをしっかり理解していると?
よーく分かっていらっしゃいますよ。立憲の成り立ちを大切にしながらも、最終的にさまざまな調整をして自民党を倒すんだというお考えだと思います。手法なり方策なりを上手に丁寧にやっていきたい、ということだと思います。浪人中の間も、2人きりでお話しする時は「よく分かっている」というメッセージをもらっていますよ。
(聞き手=小塚かおる/日刊ゲンダイ)
▽まぶち・すみお 1960年、奈良市生まれ。横浜国大工学部卒業後、三井建設社員を経て、コンピューター関連の上場企業で役員。2003年衆院初当選。以降、連続5期当選するも、17年10月の総選挙で落選。樽床伸二衆院議員が今年4月予定の大阪12区補選に出馬するため議員辞職したことに伴い、2月4日、繰り上げ当選となった。現在6期目(奈良1区)。
【注目の人 直撃インタビュー】馬淵澄夫氏 野党再結集の「爆発的エネルギーは選挙のみ」 https://t.co/91BRdCbwUK #日刊ゲンダイDIGITAL #日刊ゲンダイ
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年3月3日
「野党がまとまらない」とはいうものの、自分の理念をもねじまげて「野合」する「よ党+ゆ党」よりよほどマシでは?(トホホ)・・・馬淵澄夫氏 野党再結集の「爆発的エネルギーは選挙のみ」 https://t.co/a1PvIXXKwq #日刊ゲンダイDIGITAL
— Yoshinobu Morioka (@komohi2222) 2019年3月4日
野党再編といいながら、完全に共産を無視してる。市民はどう見るかな。僕はまったく評価しない。
— 秋山和平 (@9_wahei) 2019年3月4日
馬淵澄夫氏 野党再結集の「爆発的エネルギーは選挙のみ」 https://t.co/8pzl1HxlB5 #日刊ゲンダイDIGITAL
注目の人直撃インタビュー
— KK (@Trapelus) 2019年2月28日
衆議院議員(無所属) 馬淵澄夫
政党がひとつになる爆発的エネルギーが出るのは選挙しかない
- 野党は「内輪モメ」に危機感を
- 必要なのは水面下の調整
- 枝野さんは「よーく分かっている」
(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/N1fpar42dg
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