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アベノミクスの“虚構”も限界 統計不正には動機がある
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248059
2019/02/22 日刊ゲンダイ 文字起こし
品位のカケラもなし(C)日刊ゲンダイ
安倍首相(第2次内閣発足以降)の連続在任日数が21日で2249日となり、吉田茂元首相を抜いて歴代2位となった。あすには第1次内閣を含めた通算在任日数が歴代4位になるが、多くの国民にとっては悪夢、国難でしかない。
大体、安倍の国会質疑の言動を見ていると、国権の最高機関の場にいる政治家としての最低限必要な品位が感じられない。先日の衆院予算委でも、質問中の野党議員に向かって自席から「選挙で5回勝っている」とヤジを飛ばしていたが、その姿は感情ムキ出しのガキそのものだった。
そんな安倍政権にいよいよ愛想を尽かしたのだろう。自民党の渡辺美樹参院議員が先週、今夏の参院選への不出馬を表明。“ブラック企業の創業者”という悪評が定着してしまったからなのか、渡辺の発言はメディアでほとんど報じられていないが、中身は「この国は近い将来、財政破綻する。経済成長なくして財政再建なしと繰り返し官邸は言っているが、経済成長しなかったら国は破綻していいのか」など至極まっとうだった。特に怒りを爆発させていたのが次の発言だ。
「(党の)財務金融部会長代理になり、日銀の出口戦略をテーマにしようということで皆さまからの合意もいただきましたが、官邸からのご意向でやるなと止められました。半年間、ありとあらゆる場所を使って(出口戦略をテーマに議論しようと)言い続けたのですが、ビクともしなかった」
これは驚愕な話だ。アベクロコンビが13年4月から始めた「異次元緩和」の出口戦略について、官邸は党内議論すら禁じているというのだ。
■失敗の異次元緩和を続けるのは政権の都合
「与党内で出口戦略が議論され始めた途端、金利がハネ上がる。そうなれば、たちまちアベノミクスは終わりです。だから党内議論もさせたくないのでしょう」
「アベノミクスによろしく」(集英社インターナショナル新書)の著者である明石順平弁護士がこう言う通り、安倍官邸が出口戦略の議論を何が何でも封じ込めたいのは、アベノミクスの「虚構の限界」がバレることを避けたいためだ。
アベノミクス「3本の矢」の第1の矢である「異次元緩和」は〈市場のお金を増やしてデフレ脱却!(官邸HPから)〉との大号令で始まった。黒田日銀は「2年で物価上昇率2%」を目標に掲げ、国債は年間80兆円、ETF(上場投資信託)は年間6兆円をめどにそれぞれ「爆買い」。16年2月からはマイナス金利政策を導入するなど、あらゆる手段を使ってきたが、5年余り経っても「2%目標」は1度も達成されず、逆に地方銀行を筆頭に銀行の収益体質をどんどん悪化させるなど副作用が目立ってきた。
「3本の矢」のうち、肝心要の成長戦略は失敗続き。「人づくり革命」「生産性革命」といった看板だけは次々とブチ上げられたものの、どれも雲散霧消した。元財務官僚の田中秀明・明大公共政策大学院教授は著書「官僚たちの冬」(小学館新書)で「異次元緩和」について〈この5年は金融政策の限界を証明した〉と切り捨てた上で、〈それでも金融緩和を続けるのは政治的に都合が良いからだ。それは、今や失敗が明らかになっても中止しなかった太平洋戦争の「インパール作戦」とも指摘されている〉と書いていたが、まさにその通りだ。
ウソ友(C)日刊ゲンダイ
アベ政治とはインチキ政策に必要なデータを都合よく切り取ること |
「異次元緩和」がインパール作戦なら、黒田は部隊を指揮した当時の牟田口中将。作戦を許した東条首相は安倍だ。なるほど、この2つの悪辣コンビに共通するのは「自分たちの失敗を正当化するために平気でウソをつく」ということだ。
安倍政権は先月29日に月例経済報告を公表し、12年12月から始まった景気の回復が「戦後最長になったとみられる」(茂木経済再生相)と自画自賛。しかし、前出の田中教授によると、〈安倍政権の年平均実質GDP成長率は1・22%(12〜17年)であり、民主党政権の1・84%(09〜12年)を下回っている〉というから、大ハシャギするほど立派な数値ではない。
大体、安倍の言うとおり、アベノミクスで好景気――が事実なら、NHKの世論調査(12日報道)で「景気回復の実感がない」との回答が7割近くに達するワケがない。「景気回復を実感する」との回答は実に1割にも満たないのだ。
景気回復は個人消費も企業の設備投資も旺盛な状態のことを指す。ところが、家計の消費支出は14年の消費増税8%を機に年額で約25万円も減少。安倍が参院代表質問で「着実に改善」と威張っていた雇用は12〜16年の4年間で、非正規が207万人も増加した一方、正規は22万人しか増えていないのだ。
年収200万円以下の「ワーキングプア」が12年連続で1000万人を超えている状況で、どこの誰が「景気回復を実感」しているというのか。しかも、厚労省の毎月勤労統計調査の不正問題で、野党が18年の実質賃金の伸び率を試算したところ、1〜11月のうち9カ月は前年同月比マイナスだ。根本厚労相は国会質疑で「機械的にやればそう(マイナス)なる」と釈明していたが、裏を返せば鉛筆ナメナメ次第で数値はどうにでも“偽装”できると認めたようなものだ。
■バイトテロよりも国権テロの方が重大
〈政府の文書では、官僚たちの忖度も目につく。内閣府が作成する「中長期の経済財政に関する試算(成長実現ケース)」(2018年1月)では、生産性上昇率が突然足元の2倍以上となり、経済成長率と消費者物価上昇率が高まるにもかかわらず、名目長期金利はしばらく維持されるという特異な前提を置いている〉〈年金財政の推計「平成26年財政検証結果レポート」でも様々な試算を行っているが、100年安心年金を取り繕うために、ありえない賃金上昇率などを前提としている〉(いずれも「官僚たちの冬」から)
毎月勤労統計の不正や裁量労働制を巡るデータ捏造、障害者雇用率の水増し、外国人技能実習生を巡るデータ捏造などが示した事実は、アベ政治では国民生活にとって「何が真実で、正しいのか」は重要ではないということ。安倍がアベノミクスの失敗を糊塗するために次々と繰り出す実現不可能なインチキ政策に必要なデータを「どう都合よく切り取るか」が最優先されているだけ。安倍政権には統計偽装に至る動機があるのだ。
雇用にしても安倍政権は非正規について人数や総所得額は“成果”でPRするものの、毎月勤労統計では日雇い労働者を調査対象から除外する。要するに、すべては作られた数値なのだ。
〈内実は、物価や賃金の上昇率について背伸びした想定を置いたものだった〉〈「見せかけの安心」を繰り返してきたことに、年金不信が解けない根本的な要因があるのではないか〉
日経新聞はきのう、〈背伸びを排した経済前提が年金に必要だ〉と題した社説を掲載。今年の年金の財政検証を控え、自民党政権下で行われた過去2回の検証を振り返りながら、〈虚構に近い〉と断じていたが、平気の平左でウソをつくアベ政治では最悪の展開になりかねない――と危惧しているのだろう。つい最近まで大新聞・テレビは〈中国政府が公表する経済データは信用できない〉と報じていたが、今の安倍政権の姿そのものではないか。
埼玉大名誉教授の鎌倉孝夫氏(経済学)がこう言う。
「アベノミクスは完全に破綻している。それが統計不正問題で改めてハッキリしたのです。にもかかわらず、安倍政権はそれを認めず、ごまかした数値を使って『成功』と今もなお言い続けているから言語道断です。このままだと全てのツケは国民生活に跳ね返ってきます。耳当たりのいい言葉にだまされてはいけません」
大新聞・テレビは連日、「バイトテロ」を大きく取り上げているが、首相が首謀者となった「国権テロ」の方がよっぽど深刻だ。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年2月22日
【アベノミクス 虚構の限界】
『この政権には統計偽装の動機がある』
「インパール作戦と揶揄される黒田日銀の異次元緩和、GDP成長率は民主党政権を下回り、見るも無残な成長戦略の失敗の中、実質賃金は低下し、非正規急増で演出した雇用改善と総所得増」 pic.twitter.com/LNIx8nfLU0
「アベ政治では国民生活にとって「何が真実で、正しいのか」は重要ではないということ。安倍がアベノミクスの失敗を糊塗するために次々と繰り出す実現不可能なインチキ政策に必要なデータを「どう都合よく切り取るか」が最優先されているだけ。」 https://t.co/gI1VvJd91Z
— 北野慶 (@keikitano) 2019年2月22日
【大新聞・テレビは連日、「バイトテロ」を大きく取り上げているが、首相が首謀者となった「国権テロ」の方がよっぽど深刻だ。】
— 石丸 純士🐾肉球新党 (@jun444saga) 2019年2月22日
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「異次元緩和」がインパール作戦なら、黒田は部隊を指揮した当時の牟田口中将。作戦を許した東条首相は安倍だ。なるほど、この2つの悪辣コンビに共通するのは「自分たちの失敗を正当化するために平気でウソをつく」ということ(記事)https://t.co/Ylh93bDgeD #日刊ゲンダイDIGITAL
— piyo (@piyopikopichi) 2019年2月22日
アベノミクスの“虚構”も限界 統計不正には動機がある https://t.co/M7dSmLefCO #日刊ゲンダイDIGITAL
— toripy (Evil to LDP) (@t_toripy) 2019年2月22日
■失敗の異次元緩和を続けるのは政権の都合
■アベ政治とはインチキ政策に必要なデータを都合よく切り取ること
■バイトテロよりも国権テロの方が重大
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■@「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)に忖度という大《悪夢》(https://t.co/9YkEbZ26c9) 【アベノミクスの“虚構”も限界 統計不正には動機がある】(https://t.co/XPF5rEkAOE)/《あすには第1次内閣を含めた通算在任日数が歴代4位になるが、多くの国民にとっては悪夢、国難でしかない。…》
— AS (@ActSludge) 2019年2月22日
【アベノミクス偽装の限界】この政権には統計偽装の動機がある 年金データもインチキだと日経新聞が社説で指摘しているぞ 失敗の異次元緩和を続けるのは政権の都合 大新聞・テレビは連日バイトテロを大きく取り上げているが、首相が首謀者となった「国権テロ」の方がよっぽど深刻だ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/CS0H31NMu7
— KK (@Trapelus) 2019年2月22日
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