http://www.asyura2.com/19/senkyo257/msg/704.html
Tweet |
経済指標はインチキばかり 消費増税断行は狂気の沙汰だ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247802
2019/02/19 日刊ゲンダイ 文字起こし
まるで他人事(C)日刊ゲンダイ
インチキな数値データに基づいた予算案や政策は、果たして審議に値するのか。
国会では来年度予算案を審議する予算委員会の真っただ中だ。18日は衆院で統計不正問題等に関する集中審議が行われたが、国民経済にとって重要な予算案も、官邸主導で歪められた疑いがある統計を基に策定されたものだ。予算案には、10月の消費税10%への増税や、それに伴う軽減税率などの対策予算も盛り込まれている。増税前後の消費行動の根拠になっているのは、総務省の家計調査である。
この調査も、2018年1月から調査方法が変更されていた。質問に立った国民民主党の階猛議員によれば、調査方法の変更によって、収入も支出も高く出るようになった。年間30万円以上も上振れするという試算もある。だが、来年度予算に反映された軽減税率による減収額は、変更前の家計調査を基に算出されているのだ。これでは実態に合った対策を打てるはずがなく、予算案に瑕疵があると言わざるを得ない。マトモな予算を持って出直してこい! という話なのである。
統計の調査方法や数値に疑義が生じているのは、家計調査と毎月勤労統計だけではない。
小川淳也議員(立憲民主会派)は、第2次安倍政権では53件の基幹統計で統計手法を見直し、そのうち38件がGDPに影響すると指摘。しかも、10件は統計委員会への申請もないまま、変更されている。統計委員会は申請主義をとっていて、本来は各省が申請して初めて統計委員会が開かれるのだが、15年6月から、「未諮問審査事項」という聞き慣れない概念が作り出され、官邸がトップダウンでやらせたという。
■基盤データに疑義がある予算案
「国の統計は客観性が担保されていなければなりません。しかし、安倍政権は官邸主導で統計偽装に手を染め、GDPをカサ上げしてアベノミクスの成功を装った。そして、『景気がいいから』と、フェイクデータで消費税増税を決めたのです。その政策判断の是非も問われるし、それ以前に、こんなインチキの上に成り立った予算案なんて審議できませんよ。野党は議会を止めてでも突き返すべきです」(政治評論家・本澤二郎氏)
統計データは政策立案の基盤になる。そのデータが間違っていたら、政策を誤ってしまう。役所が勝手に統計手法を変更し、実態とそぐわない数字を出してきたというのなら、真っ先に激怒するのは安倍首相のはずだ。
ところが、安倍は他人事のような顔をして、真相解明に必要なデータや議事録も、参考人も「国会でお決めになること」「根本厚労大臣に任せてある」と消極的。自分は関係ないと言わんばかりだ。“アベノミクス偽装”を疑う野党に対し、「私から何ら指示をしていない」と色をなして反論しているが、そんなの当たり前だ。今どき、「都合が悪い統計の数字を何とかしろ」と直接的な指示をするわけがない。さすがの安倍も、そこまでアホではないだろう。しかし、どうすれば役人が忖度するか。権力の使い方を安倍官邸は熟知しているはずだ。
いかにして、アベノミクスの成果がカサ上げされたか。毎月勤労統計の調査手法見直しを時系列で追っていくと分かりやすい。
舞台は経済財政諮問会議(C)共同通信社
統計改革の美名を隠れ蓑にお手盛り偽装に手に染めた |
最大のきっかけは、15年1月の調査対象入れ替えで、過去の賃金指数も下方修正され、14年の賃金指数が民主党政権時代を下回ったことだ。4月の発表を前に、中江首相秘書官(当時)が3月末、厚労省の担当者に「問題意識」を伝えた。
東京新聞は、15年に厚労省が設置した「毎月勤労統計の改善に関する検討会」の委員による「官邸か菅(官房長官)さんがカンカンに怒っていると言って、職員は気にしていた」という証言を報じている。
15年9月の総裁選で安倍は無投票再選を決めると、GDP600兆円をブチ上げた。そこから、統計改革の美名の下に改ざんとも言える蛮行が動き出したのだ。
まず、10月の経済財政諮問会議で、麻生財務相が調査対象入れ替え時の数値変動に難癖をつけた。11月の同会議では、議事録要旨によれば、麻生だけでなく日銀の黒田東彦総裁も調査を問題視。高市総務相(当時)が「実体経済を反映した統計の検討を進める」と引き取り、統計委員会を所管する甘利経済再生相(当時)も「指摘された課題について来春までに方針を整理するよう統計委にお願いしたい」と追随した。この場で流れはつくられた。統計委はさっそく翌月から見直し議論を始め、調査方法が変えられた。
16年3月の経済財政諮問会議で高市が突然、政府統計の改革の必要性を訴えるペーパーを配り、同年6月の「骨太の方針」には、成長戦略のひとつとして「統計改革」が盛り込まれた。そして、一気に統計偽装が加速していく。首相秘書官、麻生、菅、黒田、高市、甘利……。登場人物を羅列するだけで腐臭が漂ってきそうだ。17年2月には「統計改革推進会議」が発足し、菅が議長に就いた。18年から一斉に各種統計がカサ上げされていたことは、今や周知の事実だ。
■吉田茂の反省も生かされず
「18年の数字だけ操作すれば、国民をだませるとでも思ったのでしょうか。まったく、バカにした話です。実体経済は決してよくない。マイナス成長に陥っている可能性もあります。実質賃金は下がり、国民の多くが利益を得ていない。こんな状況で増税すれば、日本経済は奈落の底に突き落とされてしまいます。戦前・戦中もデータがデタラメだったから、日本は無謀な戦争に突っ込み、国民は悲惨な目に遭ったのです。カサ上げした数値を基に、実体経済を見ないで消費税増税を断行するのは狂気の沙汰としか言えません。安倍首相は日本を破滅させたいのでしょうか」(経済アナリスト・菊池英博氏)
安倍は今月23日で吉田茂政権を抜き、戦後単独2位の長期政権となるが、統計の大切さを誰より痛感していたのが、麻生のジーチャンである吉田だった。戦後、マッカーサーに日本の統計のいいかげんさを指摘され、「我が国が正確な統計を持っていたら、あんな無謀な戦争はやらなかった」と伝えたという逸話が残っている。戦時中、政府統計が当局によって歪められていた反省だ。吉田は自著で「戦時中からとかく我が政府は故意に、または無意識的に自分に好都合な数字のみを発表することが癖になっていた」と回想している。
内閣に統計委員会を設置したのも吉田だ。1947年には、「統計の真実性」を担保するための統計法も作った。
その後、日本の統計は世界に称賛されるほどの精度を保ってきたのだ。オイルショックがいち早く収束したのも、統計が正確だったからだとされる。
「ところが、今や統計が軽んじられ、官邸の権力維持の道具にされてしまった。公文書も統計も信用できない国なんて、先進国とは言えません。アベノミクスはインチキの塊であり、国民をだまして自分たちの仲間内だけがいい思いをしてきた。国民はどんどん貧しくなっているのに、偽データを根拠に消費税増税を決め、さらに苦しめようとする。そうして増えた税収も、米国から武器を買い、首相が外遊するムダ遣いで消えてしまうのだから、納税者はやりきれません。この暴政を黙認していたら、日本は破綻してしまいます」(本澤二郎氏=前出)
小川議員は集中審議で「良い数字より悪い数字を役人に持ってこさせて、困ってる国民はいないか、社会の矛盾が埋もれてないかと目を配る総理なら数値論争は起きてない」と言っていた。本当にその通りだ。この悪辣政権をのさばらせていたら、痛い目に遭うのは国民なのである。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年2月19日
【アベノミクス擬装で消費増税断行の狂気】
『経済指標はみんなインチキ』
「こんなイカサマと暴政を黙認すれば日本経済は奈落の底だが、まだインチキ政権をのさばらせるのか」
「首相秘書官、麻生大臣…らが次々に統計改ざんに介入し、かさ上げされた数値下で消費増税という蛮行」 pic.twitter.com/Rjj9Jt9YFr
経済指標はインチキばかり 消費増税断行は狂気の沙汰だhttps://t.co/aQbA62QMek
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2019年2月19日
■眩暈がするよ…ドアホノミクス(©浜矩子さん)の《成果が数字に出ない、ならば統計のやり方を変えればいい》!?(https://t.co/bBboyEDcJJ)【経済指標はインチキばかり…狂気の沙汰だ】(https://t.co/Sb3gSojSfH)/《インチキな数値データに基づいた予算案や政策は、果たして審議に値するのか》
— AS (@ActSludge) 2019年2月19日
【経済指標はみんなインチキ】アベノミクス偽装で消費増税断行の狂気 首相秘書官、経済財政諮問会議、麻生大臣、管官房長官(統計改革推進会議)らが次々に統計改ざん≠ノ介入し、かさ上げされた数値下で消費増税という蛮行 統計改革の美名を隠れ蓑にお手盛り偽装に手を染めた(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/gT9Cb7VXj1
— KK (@Trapelus) 2019年2月19日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK257掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK257掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。