日高見さん 前に二人で合意したはずのことと違うことを日高見さんが書いているので出てきた。 前に私は,2016年の選挙結果を使って,ドント式てシミュレーションすると,全野党(維新を除く)が統一名簿をつくったら,実際の結果に対し,自民が1減・野党が1増,共産も統一名簿から除くと,実際の結果と全然変わらず,と言った。 この時日高見さんは,自分の「脳内シミュレーション」と一致すると言ったはずだ。そして日高見さんとしては,統一名簿の効果はこういう単純加算ではなく,相乗効果と言うか,無党派層の掘り起こしにある,と言ったよね? それが今回は,行ってこいで4議席,うまくいけば6議席なんて書いている。これは相乗効果を考慮しない単純加算だね。以前と言うことが違うではないか。 今度は2013年の選挙結果を使ってシミュレーションをしてみたら,自公以外の全野党が統一名簿をつくったら,実際の結果に対し自民1減・公明1減・野党2増となった。しかしこれだけの党が統一名簿をつくることは現実はありえない。そこで民主・社民・生活・緑の党・みどりの風が統一名簿を作った時の計算をしたら,自民1減・野党1増だった。 結局のところ,単純加算では,統一名簿で野党の議席が増えるのは0〜1議席,行ってこいでも0〜2議席だ。 確かに,ドント式は,大政党に「ほんの少し」有利になる。それがどの程度かは上に書いた通り。 なおシミュレーション方法は以下に書いたので,日高見さんも表計算ソフトを使ってやってみてよ。 http://www.asyura2.com/19/senkyo256/msg/864.html#c68 他には,私と同じ結果を出した毎日新聞の記事も参照。 参院選比例試算 野党統一名簿、効果薄く 議席数変わらず https://mainichi.jp/senkyo/articles/20160721/k00/00m/010/156000c さて,元記事についてだが,これはかなり極端な場合を想定しているが,こういう傾向(つまり国民民主の議席が増え立憲民主の議席が減る)があるのは事実だと思う。 未来のTOW氏が書いていることには大体同意する。
なぜこういうことが起こるかと言うと,連合の組織内候補には組織票が個人票として入り,それ以外の候補者より上位で当選するからだ。これは連合でも旧同盟系の電力総連など民間の大企業系(今回は国民民主から出ると思われる人たち)に多い。2016年の民進党の比例区の当選者を見たら,上位に電力総連・自動車総連・電機連合・UAゼンセンの組織内候補が並んでいる。連合でも今回は立憲民主から出ると思われる自治労などの旧総評系の候補者はそれよりも下の順位になっている。 2016年の選挙結果(比例区) http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2016/kaihyo/C01.html ただし以上は,政党票と個人票の割合が前回並み,としたとき。 こういう事態になりそうなことは立憲民主もわかっているだろう。ではもし統一名簿を作った場合にどうするかというと,政党名(というより統一名簿名)での投票ではなく,個人名での投票を呼び掛けるだろう。特定の候補者が票を集めすぎたら議席が減るので,地域割りをして大体票が均等になるようにするだろう。 だったら国民民主も対抗して,同じことを行うだろう。 こういうことでは,統一名簿名で投票する人が少なくなる。これでは相乗効果(無党派層の票の掘り起こし)は出ないだろう。 なお以上は非拘束式の参議院の比例区に限定した話。拘束式で小選挙区との重複立候補もできる衆議院の比例区の話をしたら長くなるのでやめとく。 あれ? 投稿する前にもう一度見たら,日高見さんが>>11を書いている。それなら私が上で書いたことと一致しているではないか。 ただし下から3行目の『M1.07』は,正しくは『R1.07』ね?
>>12についても,私と同じようなことを言っているね。 でも >他党のライバルよりも1票でも上に行こうと必死になる それなら,藤一名簿を作らず,各党が別々に名簿を作るのと同じではないか。 >勿論、みなさん色々お考えがある事は承知していますヨ!(笑) だから,それぞれの党の判断を尊重すべき。 いずれにせよ,立憲民主が拒否しているのだからもう統一名簿はありえない。あんまり議論するのも,ましてや立憲民主を攻撃するのも時間の無駄と思う。 結婚を申し込んで断られた時,相手の意志を尊重してさっさと諦めるべきで,そのあとストーカーのように付きまとうようなことをしてはいけないね。
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