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陸自の特殊作戦群の創始者が語る「武」を放棄した国の哀れ 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247488
2019/02/15 日刊ゲンダイ 細川首相の下、対米自主路線を目指す動きも(C)日刊ゲンダイ 陸上自衛隊には「特殊作戦群」と呼ばれる特殊部隊がある。活動は秘密のベールに包まれているが、米国陸軍の特殊部隊群(グリーンベレー)を志向しているとみられている。 創設者は荒谷卓という人物で、東京理科大を卒業後、陸自に入隊。第1空挺団や弘前39普連勤務後、ドイツ連邦軍指揮大学や米国特殊作戦学校などに留学。帰国後、編成準備隊長を経て特殊作戦群の初代群長を務め、退官後は明治神宮の「至誠館」の館長に就いた。 私は防大教授時代、「自主防衛」をテーマに彼と一緒に横須賀で対談したことがある。その時、対外的には彼が参加することは宣伝せず、私の講演という形で行った。 彼が「至誠館」の館長だった時、新年の行事に招かれ、彼の居合を拝見したこともある。その後、いつの間にか、彼は「至誠館」の館長を辞めていた。そして昨秋、三重・熊野市に文化交流施設「国際共生創成協会 熊野飛鳥むすびの里」を開所し、「おやじ」(代表)になっている。 その彼が今月、「サムライ精神を復活せよ!」(並木書房)という本を出版。「おわりに」の部分にこう書いている。 〈私は、大学卒業と同時に「武士道」を実践できる現場に立てる喜びで意気揚々と自衛隊に入隊した。そして国防の最前線に30年間、身を置いて分ったことは、「武」を放棄した国の哀れさでした〉 〈米国のリスク・ビジネスの顧客になりさがり、「イージス・アショア」のような軍事的合理性もない高額の兵器を買わされて、必死に日米同盟を維持しようとしています〉 〈イージス・システムやXバンドレーダーなどのミサイル防衛システム、F・35次期主力戦闘機、オスプレイ輸送機、AAV7水陸両用車等高額の装備品を次々に買わされ、人件費を除く防衛費の大部分が米国への支払いにあてられている〉 彼はさらに、〈もし冷戦後に日本が主体的な防衛構想を確立していれば、日米同盟の果たす役割を限定でき、より実効性があり、無駄のない防衛体制を構築できたはずです〉と指摘している。 歴史を振り返ると、実はこの時、日本国内では対米自主路線を目指す動きがあった。当時の細川首相の下、西広元防衛次官、畠山防衛次官が中心になり、日本の自主性を追求する「樋口レポート」の作成にかかった。 米国はこれに驚愕し、細川氏を首相の座から引きずり降ろしたのである。 不思議なことに西広、畠山両氏はほぼ同時期にがんにかかり、2人とも1995年に死去した。そして日本はこの時から、日米一体路線を激しく追求していくことになる。細川首相の辞任がその後の日本外交の転機だったと言えよう。 孫崎享 外交評論家 1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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