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日本は輸出総額“世界4位”だが1人当たりの輸出額は世界44位 日本復活への「処方箋」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247357
2019/02/13 日刊ゲンダイ
勤労統計不正で謝罪する根本厚労相(C)共同通信社
国の統計データを巡り、役所ぐるみの改ざんが明らかになっている。
「日本では問題の本質を真剣に分析せず、適当な数字を見つけてくると、都合よく解釈することがよくあります。特に、学者にその傾向が強い。いろいろな数字を引っ張ってきて、“日本は素晴らしい国だ”という結論が出ると、そこで思考が停止してしまうのです」
典型的な日本人の勘違いが、「日本は輸出大国だ」という思い込みだ。
「確かに日本の輸出総額は世界4位です。輸出額が多いと知ると、国民は『やっぱり日本はすごい』と思ってしまいます。しかし、数字のウラに何があるかの方が重要なのです。輸出額は世界4位であっても、それはあくまで“総額”であって、人口1人当たりに直せば世界44位です。対GDP比ではさらに下がって世界117位です」
輸出総額の世界1位は中国で、その額は2兆1570億ドル(2017年)。2位が米国の1兆5760億ドル、3位がドイツの1兆4010億ドル。ずっと離されて、日本が6833億ドルで4位に入っている。人口14億人の中国が1位で、先進国の中では米国に次いで人口の多い日本が4位になるのは当たり前なのだ。
ただし、人口1人当たりの輸出額になると、日本は約5359ドルでしかなく、1万7061ドルのドイツの3分の1もない。1万1325ドルの韓国にすらダブルスコアで負けているのだ。もっとも、米国は日本よりさらに少なくて4857ドル。米国が世界一の経済大国でいられるのは、人口が継続的に増えていることが大きいといえる。
「日本の学者は、米国ばかりを見る癖があります。しかし、2060年までに人口が25・2%増える米国は内需だけで十分ですが、日本は32・1%も減少します。日本はこれまで以上に輸出を増やすことは自然な流れです」
輸出大国という思い込みと同様、技術先進国という幻想もある。「iPhoneは日本製の部品がなければ作れない」と自慢げに語る人は多いが、アフリカのケニアでiPhoneを手にした人が、「部品メーカーはどこかな」と気にするだろうか?
「江戸時代に『何百人も乗せて空を飛ぶ機械をつくるんだ』と言えば、『おまえはバカか』と言われたでしょう。しかし、実際にその発想を持った人物がいたのです」
江戸後期に浮田幸吉がジョージ・ケイリー(グライダーの開発者)に先駆けて有人滑空実験を行っていたとされるし、明治時代には二宮忠八がライト兄弟より早く有人飛行機を設計していた。
「昔の日本には、スケールの大きい経営者がいたのです」
デービッド・アトキンソン
1965年、英国生まれ。オックスフォード大学卒。小西美術工藝社社長。ゴールドマン・サックス時代、日本の銀行の不良債権の実態を暴いて注目される。新著「日本人の勝算」(東洋経済新報社)を出版。
日本は輸出総額“世界4位”だが1人当たりの輸出額は世界44位 https://t.co/OiKKd2Z20n #日刊ゲンダイDIGITAL
— UEU-BI (@6211west) 2019年2月12日
日本のGDP、総額は世界4位だが一人あたりで見ると世界28位。輸出額も一人あたりで世界44位。けっして豊かな国ではない。本当に「国民の豊かさ」を見るには「一人あたり」で見るようにするべきなんだろう。
— 獅子神タロー@次は名古屋コミティア多分 (@uso800_sisigami) 2018年11月8日
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