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いまこそ戦後の日本の安全保障政策を正面から議論すべき時だ
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2019-02-03 天木直人のブログ
米国が(中距離核戦力(INF)全廃条約を)破棄するならロシアも破棄する。 こうプーチンのロシアが対決姿勢を示すのはわかる。 「売り言葉に買い言葉」だ。 しかし、中国がトランプの提案したあらたな核規制条約づくりを即座に否定したのには驚いた。 核大国を目指す事を隠そうともしない軍事覇権国である中国の正体見たりだ。 そんな中で、おそらく世界で一番慌てふためいているのが日本に違いない。 なぜか。 それは、いよいよ米中ロの核ミサイル戦争の最前線に立たされるおそれが現実になるからだ。 冷戦が終わってもなお米国との軍事同盟を維持し、それどころか強化して来たのが日本の安全保障政策だった。 そのあやまりが見事に露呈したのだ。 河野外相は1日、こう語ったらしい。 「米国の問題意識は理解するが、条約が終了せざるを得ない状況は世界的に望ましくない」と。 「日本は、米ロだけでなく中国を含む関係国としっかりやりとりしながら、軍縮に資する枠組み作りに貢献したい」と。 そしてまた、きょう2月3日の朝日新聞は社説でこう書いている。 「このままでは、核軍拡が野放図に広がる。米ロは既存のルールを土台としつつ、中国を含む全核保有国を包含するあらたな核軍縮の枠組みづくりを目指すべきだ」と。 いいだろう。 その通りだ。 しかし、米国の核の傘を最優先し、世界の多数の国が希望した核廃絶条約に参加しなかった河野外相は、自らの言葉を実現できるというのか。 憲法9条と日米同盟が矛盾している事を知っていながら、その矛盾を受け入れる日本を褒めたたえて来た朝日新聞社は、米ロや中国にえらそうな注文をつける資格があるのか。 いまこそ日本の政治家たちは、与党も野党も、これからの日本の安全保障政策について国民の見ている前で正面から議論すべきだ。 憲法9条を国是とした外交・安保政策なのか、その憲法9条を真っ向から否定する米国との軍事同盟を国是として米国の戦略に従属し続けるのか、ごまかす事なく、白黒つけるべき時だ。 それなのに、国会でINF離脱問題が議論される気配はない。 いま私の目にお前に映し出されるテレビ(関口宏のサンデーモーニング)では、岡本行夫や姜尚中が、かことしやかな顔をして、米中露や北朝鮮のパワーゲームのごとく解説している。 そんな場合ではない。 日本の安全保障政策をどうすべきかという、待ったなしの問題なのだ。 いまこそこの国の政治の中に新党憲法9条が必要な時である(了) (社説)米ロの核条約 軍縮の義務を忘れたか https://www.asahi.com/articles/DA3S13877330.html 2019年2月3日05時00分 朝日新聞 核戦争の恐怖が続いた東西冷戦時代。あの果てしない核軍拡へ逆戻りするつもりなのか。 米国が、中距離核戦力全廃条約からの離脱をロシアに正式通告すると表明した。1987年に米国とソ連が結び、冷戦終結への転機を刻んだ条約である。 この歴史的な核軍縮の取り決めに代わる歯止めは用意されていない。米ロの両首脳はともに戦力の強化を誓っている。世界の核競争を加速させる無分別な過ちというほかない。 米国は昨秋、離脱を予告していた。ロシアが条約違反である巡航ミサイルの開発と配備を進めているとの理由を挙げた。 だがこのとき、その脅威にさらされるドイツやフランスは、欧州の安全保障に条約は必要だと主張していた。強引な離脱の判断には、トランプ政権の同盟軽視の姿勢が表れている。 条約の中距離核戦力(INF)は、500〜5500キロの射程を指す。冷戦下の欧州を背景にした条約には、今の時代にそぐわない面も確かにある。 米ロが禁じられている射程の核戦力を、条約と関係ない中国は着実に増やしてきた。中国との競争で足かせを外すことが、トランプ政権の本当の狙いともみられている。 だが、このままでは核軍拡が野放図に広がる。米ロは既存のルールを土台としつつ、中国を含む全核保有国を包含する新たな核軍縮の枠組みづくりをめざすべきだ。トランプ氏も言及したが、行動は何も見えない。 米ロ両首脳は、核競争に陥る不毛さを認めあった条約締結当時を思い起こすべきだろう。米ロ中を含め、どの国民も望んでいるのは経済的繁栄と社会の安定であり、無用な軍拡による国力の浪費ではない。 広島市長と長崎市長は連名で先月末、トランプ、プーチン両氏に要請書を送り、「代替措置なしにこの条約が撤廃されれば、核兵器使用のリスクが高まる」と訴え、互いの信頼関係を築くよう求めた。安倍政権は、そのために両国首脳を説得する役割を心がけるべきだ。 再来年には、オバマ前政権が2010年にロシアと結んだ新しい戦略兵器削減条約が期限を迎える。米ロ両国はただちに、条約の延長に向けた真摯(しんし)な話し合いを進め、核軍縮の道に戻らなければならない。 米ロ中も加わっている核不拡散条約は、「誠実に核軍縮交渉を行う義務」を締結国に課している。その責務に背を向けることは核不拡散体制を掘り崩し、恐怖が覆う世界をもたらすだろう。そこに勝者は誰もいない。
関連記事 ロシアもINF条約の参加停止、プーチン大統領が表明(AFP) http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/383.html |
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