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統計不正でも反省ゼロ “冒頭演説”でまたアベノミクス自慢
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246426
2019/01/29 日刊ゲンダイ 文字起こし
内政も外交も嘘デタラメのオンパレード(C)日刊ゲンダイ
第2次安倍政権発足以降、7回目の通常国会が28日、召集された。
安倍首相は「平成最後の施政方針演説を、ここに申し述べます」と口を開くと、「平成の、その先の時代」というフレーズを7回も繰り返し、皇位継承に伴う新時代の到来への期待感を盛んに煽ったが、言葉が躍るだけ。耐えられない軽さと欺瞞は相変わらずで、安倍が好む“やってる感”の限界を自ら露呈した。
なにせ、演説内容は新味ゼロ。
たびたび掛け替えてきた看板政策のお古を引っ張り出し、1億総活躍、全世代型社会保障、デフレマインドの払拭、地方創生を並べ立てたが、地方創生は2014年の臨時国会、1億総活躍は16年の通常国会、全世代型社会保障は、昨年の臨時国会で打ち出した政策だ。
デフレ脱却は第2次政権がイの一番に掲げた大目玉の課題である。野党からは「箇条書きを朗読したような印象」(立憲民主党の枝野代表)、「都合の悪いことは語らない、いつもの癖が出た」(国民民主党の玉木代表)、「使い古され、ボロボロになった政策スローガンの羅列」(共産党の志位委員長)などと、ボロクソだった。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)は言う。
「安倍政権は、7年目に突入しましたが、目玉政策はすべて看板倒れ。実現が難しくなると看板の掛け替えでゴマカしてきましたが、ついにネタが切れてしまった。今回の施政方針演説はそれを自ら認めたようなものでした」
■厚顔無恥な成長アピール
神経を疑うのが、この期に及んで偽装されたアベノミクスの自慢を列挙したことだ。厚労省の毎月勤労統計を巡るインチキ調査で、アベノミクスの“果実”とされた賃金アップが真っ赤なウソだったことは周知の事実。にもかかわらず、安倍はこう胸を張ったのである。
「この6年間、3本の矢を放ち、経済は10%以上成長しました」
「景気の回復軌道を確かなものとすることで〈戦後最大の国内総生産(GDP)600兆円〉に向けて着実に歩みを進めてまいります」
「人手不足が深刻となって、人材への投資も息を吹き返し、5年連続で今世紀最高水準の賃上げが行われました」
17年度までの5年間で実質成長率は6%ほどだし、18年7〜9月期は年率換算で2・5%減のマイナス成長だ。GDPにしたって、安倍が目標を掲げた直後に計算方法が変更され、研究開発費などの算入で約32兆円もカサ上げした結果、15年度の名目GDPが約532兆円に急伸。17年度は約549兆円にとどまっている。厚労省が毎勤統計を不正調査し続けた上に、こっそりデータ補正を働いた昨年1〜11月分の実質賃金の平均伸び率はマイナスとの試算もある。衆院議場に響き渡るヤジがひときわ大きくなる中、ますます冗舌になる姿はペテン師そのものだったが、詐欺師の口上はもう聞き飽きた。
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「毎勤統計の不正に端を発して基幹統計の4割でデタラメが発覚し、アベノミクスの偽装があちこちで行われ、見せかけの成果を吹聴されてきた疑いが相当に強まっている。マトモな神経であれば、行政府の長として現実を真摯に受け止め、謙虚な姿勢で国会に臨み、その後ろにいる国民に向けて丁寧な説明をするのが筋でしょう。ところが、安倍首相は依然として偽装データの上にあぐらをかいている。恥ずかしいし、情けないことです」
プーチンに足元を見透かされ(C)ロイター
プラスティックの海洋汚染には配慮、辺野古破壊は強行 |
弱者に寄り添うフリにも、もうウンザリだ。
「児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は24%から42%に上昇し、悪化を続けてきた子どもの相対的貧困率も、初めて減少に転じ、大幅に改善しました」
「5年間で53万人分の保育の受け皿を整備した結果、昨年、待機児童は6000人減少し、10年ぶりに2万人を下回りました」
安倍はこう言って低所得家庭や子育て世代への配慮をアピールしたが、小芝居にはヘドが出る。この男の本質は容赦のない弱者切り捨てで、それは沖縄への冷酷な対応でハッキリしている。
2度の県知事選で示された沖縄県民の民意を無視し、米軍普天間飛行場の辺野古移設工事を強行。きのう、埋め立て海域東側で新たな護岸造成に着手した。辺野古の青く透き通った海に赤土を流し込んで平然と環境を破壊し、死滅の危機にさらされるサンゴを移し替えたと大嘘をつく。同じ口で「プラスチックによる海洋汚染が、生態系への大きな脅威となっています。美しい海を次の世代に引き渡していくため、新たな汚染を生み出さない世界の実現を目指し、世界の国々と共に、海洋プラスチックごみ対策に取り組んでまいります」と言ってのけた。支離滅裂だ。辺野古の美しい海は次世代に引き渡さなくていいのか。ただ、海外に向けてイイ顔したいだけなのか。だから、米国へのゴマすりで辺野古移設をゴリ押しするのか。
通常国会の会期は6月26日までの150日間だ。その直後の28、29日に日本が初めて議長国を務めるG20首脳会議が大阪で開催され、7月には参院選が控えている上、毎勤統計のインチキ調査の火消しに追われる安倍官邸は会期延長の回避を画策。提出法案は過去2番目に少ない58本となった。野党との対立を最小化するために法案を絞り込み、国会から逃げ回り、議論を封じて外交目くらましという常套手段で求心力回復を狙う計算がミエミエだが、果たして今度も通用するのか。この国会は「最後の通常国会」との見方もある。第1次政権で安倍は「消えた年金問題」でブン投げ辞任に追い込まれ、毎勤統計問題は「消えた給付金問題」となってトドメとなりそうなのだ。
■ピタリはまる「ファシズムの兆候」
政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「安倍首相は第1次政権以来、北朝鮮による拉致問題の解決を最重要課題に掲げているのですから、トランプ米大統領になど頼らず、平壌に飛んで直談判すればいい。それができないから北方領土問題に前のめりになり、プーチン大統領が持ちかけた平和条約締結交渉に乗っかったのです。ところが、4島返還を引っ込めて、2島返還に後退したものの、25回目の日ロ首脳会談で事態は1ミリも進展しなかった。このところの日韓関係悪化は、打つ手のなくなった安倍首相がナショナリズムの高揚を煽って支持を高め、一周回って悲願の改憲を実現する布石なのではないか。安倍首相の言動は、米国の政治学者のローレンス・ブリット博士がまとめた『ファシズムの初期の兆候』にピタリと当てはまっているのです」
それはワシントンのホロコースト記念博物館に掲げられたもので、ファシズム研究で知られるブリット氏がヒトラーなど20世紀の象徴的なファシスト研究を通じて導かれた14項目の共通点だ。▼強力で継続的なナショナリズム▼人権の軽視▼団結の目的のための敵国を設定▼軍事優先▼はびこる性差別▼マスコミのコントロール▼安全保障強化への異常な執着▼宗教と政治の一体化▼企業の力の保護▼抑圧される労働者▼知性や芸術の軽視▼刑罰強化への執着▼身びいきの蔓延や腐敗▼詐欺的な選挙――である。なるほど、どれもこれも一致する。
韓国との元徴用工賠償やレーダー照射問題を巡り、安倍政権は強硬姿勢を取り続け、種火にセッセと薪をくべている。そうした官邸の意向を忖度したのか、日経新聞の世論調査(25〜27日実施)では韓国に対して「もっと強い対応を取るべきだ」が最多の62%を占め、読売新聞の調査(同)は「受け入れがたい主張を韓国がしている限り、関係が改善しなくてもやむを得ない」という選択肢を選んだのが71%にも上った。
「内政どん詰まりの安倍首相は〈戦後外交の総決算〉を掲げていますが、平和国家の道を選んだこの国にとって、今年は戦後最大の危機に直面しかねない。参院選に向けて死に物狂いの安倍首相はどんな手段に打って出るかわかったものではありません」(本澤二郎氏=前出)
平成最後、安倍政権最後の通常国会にしなければ、この国の明日は切り開かれない。
#Nスタ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年1月28日
施政方針演説
安倍首相「少子高齢化を克服し、全世代型社会保障制度を築き上げるために、消費税率の引き上げによる安定的な財源がどうしても必要です」
“アメリカの武器を爆買いしておきながら“理解求める”って言われても、理解できるかよ😡
社会保障のためって、何度嘘をつくんだ。 pic.twitter.com/BjDY8BqKke
#Nスタ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年1月28日
施政方針演説
安倍首相「勤労統計について長年にわたり、不適切な調査が行われてきたことは、セーフティーネットへの信頼を損なうものであり、国民の皆様におわび申し上げます」
ただ読み上げてるだけ、軽いよなぁ😩
事の重大性を全く理解していないのだろう。内閣総辞職だよ❗️ pic.twitter.com/oEUaN357iJ
#Nスタ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年1月28日
施政方針演説
安倍首相「5年連続で今世紀最高水準の賃上げが行われました。経団連の…」
これは凄いな😖
去年、こっそり補正したインチキ賃上げが全国にバレたなのに、よくここまで堂々と言えるもんだ。 pic.twitter.com/r7Czttn2qu
このポスター、5%から8%になった時のものです。
— 濱田美弥 市議だって「いちこくみん」🌈LGBTフレンドリー (@MiyaHamada2001) 2019年1月28日
この約束のように使われていたら、今はとても良い世の中になっていたでしょうね…
また同じように騙されてはいけない。
引き上げは仕方なくはない。
使い方がおかしいのです。 pic.twitter.com/DiirphgSeq
こいつの頭の中は完全に破壊されているな! 幼児教育無償化、少子高齢を克服するための消費増税? 子供は今日産れて明日から保育園、幼稚園に行ける訳じゃない!無償教育を受けられるようになるまでは誰が子供を守り、育てるんだ!
— takubon10 (@takubon10) 2019年1月28日
しかも、ポイント制だの、増税を通すために複雑化して!
断言する。アベは、100遍は平気で嘘をつくし、嘘を100遍言い続ければ、国民は騙せると味をしめてる。
— freedomk1 (@119freedom) 2019年1月28日
次の参院選で、アベを支える自公議員を落とし捲り、自らは絶対に責任を取らないアベ内閣を総辞職させるしかない!
国民は舐められ切ってるぞ。アベ夫婦に法の裁きを!😡
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年1月29日
【もう聞き飽きた“詐欺師”の口上】
『相変わらず耐えられない軽さと欺瞞』
「この期に及んで、アベノミクス 偽装の自慢話と、弱者に寄り添うフリの施政方針演説を聞いて、マトモな識者はどう思ったか」
「法案を絞り、国会から逃げ回り、議論を封じて外交目くらましという常套手段…」 pic.twitter.com/XlBAQTdnwi
然し、この詭弁を素直に信じてしまう有権者が沢山いる事が、問題ですね。
— 味噌ラーメン (@xGllmT6C6lannzE) 2019年1月29日
存在の耐えられない軽さ😢だぜ❗安倍晋三😱
— まなぶんのっせ (@manabunnosse) 2019年1月29日
トランプが8000回虚言を弄したと言ってたけれどそれを堂々と報道してた日本だって数えればいい勝負じゃないか??
— うさぎ先輩 (@monomoosuzo) 2019年1月29日
騙されないように一つ一つの発言に疑いを持って善悪を見極める判断力が必要、ってことか
本当なら疑いを持たれるような政府なんかダメだ
統計不正でも反省ゼロ “冒頭演説”でまたアベノミクス自慢https://t.co/gQ9YkLq4dn
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2019年1月29日
今なら、アベトモ募集中ですよ
— Hiromi1961 (@Hiromi19611) 2019年1月29日
わたくちを無条件に褒め称えることできる人、
この指と〜まれ
統計不正でも反省ゼロ “冒頭演説”でまたアベノミクス自慢 https://t.co/ptOFFKbyMb #日刊ゲンダイDIGITAL
【相変わらず耐えられない軽さと欺瞞】もう聞き飽きた詐欺師≠フ口上 この期に及んでアベノミクス偽装の自慢話と、弱者に寄り添うフリの施政方針演説を聞いて、マトモな識者はどう思ったか 法案を絞り、国会から逃げ回り、議論を封じて、外交目くらましという常套手段が果たして..(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/3BuE7e7gSb
— KK (@Trapelus) 2019年1月29日
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