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日米韓同盟頓挫し、韓国に「やられまくり」のアベノミクス日本…】トランプが戦争無き世界作りをリードする?D
2019-01-25 00:01:06 | 日本
(前回からの続き)
米ドナルド・トランプ大統領の先日のツィート「Stop the ENDLESS WARS!」(終わりなき戦争を止めよう!)が示唆するとおり、アメリカは今後、自国が関与する戦争等を次々に終わらせ、軍隊とマネー(≒財政資金)を国内に引き戻し、これをメキシコ国境の壁建設(・・・は口実で、じつは巨大な治安維持軍の創設!?)に充てるものと思われます(?)。このアメリカの動きはアジア、つまり日本周辺でも今後、加速することは必至でしょう(?)。では、このアメリカ去りし後の世界で、わが国はどうするべきか・・・
いちばんのカギは・・・やはり中国でしょう。すなわち、こちらの記事に書いたとおり、日本としては、近隣国で最大の政治経済的な影響力を有する中国との関係強化を図るのが現実的な策ということです。考えてみれば、中国を含め、ロシアや韓国そして北朝鮮と、周りはどこも(失礼ながら)「やっかい」な国々に思えますが、それは、これまでは日本の背後にはアメリカがいるから、という面があるわけです。逆にいえば、だからこそ日本は安保をアメリカに依存し、アメリカは日本から様々な利益を得てきました。その、頼りとしてきたアメリカがいま、自分の方から去ろうとしています。ならば、この同盟国と友好関係を維持し(かつ、その上記苦境を思いやり)つつも、わたしたちはもっと自立的な外交を展開しなければならない・・・
東アジアの現状をみたとき、朝鮮半島を筆頭に主要な問題の中核にいるのは、中国です。したがって、近未来のポスト・パクスアメリカーナ(?)の時代に、この国と対立関係にあることは国益の観点から危険きわまりないこと。それは、韓ロも北も中国との密接な連携を図るしかないなか、本地域での日本の孤立を意味するからです。すなわち、このとき「中ロ韓北 vs. 日」(米は関知せず?)の構図が成立し、彼らは一体となって、領土問題等に対して、アメリカの後ろ盾の弱まった日本にプレッシャーをかけてくるおそれがあります。よってこの孤立化、絶対に避けるべきで、そのためにも対中関係のもう一段の進展が求められるわけです。
ちなみに最近、日米韓で同盟強化を!つまり、これで中朝両国とロシア(?)に対抗しよう!みたいな主張を見聞しますが、この図式が成り立たないのは明白です。アメリカは上記のとおり、中朝と事を構える気概もおカネもないでしょうし、だからといって米抜きで日韓同盟?って、絶対にあり得ない・・・ばかりか「日本はアンチ中国の同盟を欲するから、われわれに厳しく当たることはできまい。それどころか、すり寄ってくるだろう。であれば・・・」というわけで韓国は、アベノミクス日本のそんなトンデモ戦略?を完璧に見透かしたうえで、わが国に対して「やりたい放題」(?)なわけです。いっぽうの本邦政権、脳内の南シナ海海戦「日米韓 vs. 中の艦隊決戦編」(!?)に夢中なせいか、事実上、韓国に何もできずじまい・・・。こうして日本は、かの国の国際法違反まがいの行為に振り回され続け、固有領土である竹島とその周辺の広大な経済専管水域をいつまで経っても取り戻せずにいるわけで・・・
といったあたりを含め、日本はそろそろ「異次元緩和」・・・も、そうだけれど、こうした「異次元外交」を改め、「終わりなき戦争が終わる」現実を踏まえた国際戦略を立て、これに沿って動くべきだと考えます。さもないと、近い将来、米韓が相次いで北朝鮮と国交を結ぶなか、周辺国の妨害(?)で日本だけが北との国交正常化を果たせない、みたいなことになって・・・拉致問題の解決が遅れるばかりですよ!
(続く)
https://blog.goo.ne.jp/subaru-leaves05
【米大統領「終わりなき戦争が終わる!」とツィート】トランプが戦争無き世界作りをリードする?@
2019-01-17 00:00:32 | アメリカ
こちらの記事に書いたように、やはり「アメリカはもう戦争ができない」し、現・米大統領はそれを十二分に認識しているということなのでしょうね・・・
米ドナルド・トランプ大統領は今月8日、自身のツイッターで「終わりなき戦争はついに栄えある終結に至るだろう!」(Endless wars will eventually come to a glorious end!)と呟きました。で、ここの戦争(「wars」と複数形になっている)が何を指すのか、といえば、直訳すると「何年も前の政策判断ミスによって遂行されているもの」と、「アメリカのおかげで大きな利益を得ている豊かな国々から財政的・軍事的な援助がほとんど得られていないような場所で行われているもの」の2つです。
このツィート、文字通りに捉えればシンプルに素晴らしいことだし、様々な観点からじつに興味深いと思います。いちばんのインパクトは、SNSとはいえ、現役の米大統領が、戦争が終わる、と世界に向けて発信したこと。これ、本意としては、アメリカが主体的にやってきた国外での戦争行為を止める、と解釈するべきでしょう。あらためてスゴイことだと感じます。そもそもこれまでアメリカがヤルから世界中で戦争が起きていた面があるわけで、それが終わるということは、つまり同国はもう戦争をしないと宣言するに等しいですからね。
では、具体的にどの戦争を終えるのか、ですが・・・上記前者については、2001年の同時多発テロ以降、おもにアラブ地域において延々と行われてきた「テロとの戦い」のことでしょう。
実際アメリカは、イスラム国(IS)の掃討がほぼ完了したことを受け、シリアから米軍を撤収させようとしています。ただし、このままだと、トルコからの分離独立をめざし、アメリカがISとの戦いにおいて支援してきたクルド人勢力が、彼らをテロリストとみなすトルコと軍事衝突するおそれが高まります。そこでトランプ大統領は14日のツイッターで、もしトルコがクルド人を攻撃したら経済的に荒廃させる、とトルコに警告したうえで、クルド人勢力にもトルコを刺激してほしくないと訴え、「トルコ、ロシア、イラン、シリアはシリア内のISを打倒するという長期的な米政策のもっとも大きな受益者だった、アメリカも恩恵を受けているが、米軍を帰還させる時が来た。終わりなき戦争を止めよう(Stop the ENDLESS WARS)!」と、最後を大文字にして強調しながら、熱く呼び掛けています。
個人的にはこのツィートに100%同感です。トランプ氏の思いのとおり、この地域から戦争がなくなり、米軍が無事、母国に帰還できる環境が整うよう、願っています。
【米大統領、NATOから米軍を撤収させたい、との心情を吐露】トランプが戦争無き世界作りをリードする?A
2019-01-19 00:02:49 | アメリカ
(前回からの続き)
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、ついに終わる!とツィートした2つの「終わりなき戦争」(ENDLESS WARS)ですが、1つ目は前述、おもにアラブ地域で行われてきた「テロとの戦い」だと思われます。そしてもう1つ―――「アメリカのおかげで大きな利益を得ている豊かな国々から財政的・軍事的な援助がほとんど得られていないような場所で行われているもの」(those where we are getting little financial or military help from the rich countries that so greatly benefit from what we are doing)は・・・やはり欧州地域の軍事同盟すなわち「北大西洋条約機構」(NATO)のことを指しているとみて間違いないでしょう。
このあたりに関してアメリカの有力紙「N.Y. Times」が14日、トランプ大統領が昨年、複数回にわたって、NATOから米軍を撤収させたいとの意向を周囲に語っていたと伝えました。以前から他のNATO加盟国の資金分担が低いことに不満を募らせている同大統領ですが、同年7月のNATOの会議では、アメリカのNATOに対するコミットメントはたいへん強く、同盟関係はたいへん重要と述べていました・・・が、本心はどうやらこちら―――NATO離脱のほうだった、ということでしょう。でなければ、いまのこのタイミングで「rich countries」がアメリカをほとんど助けてくれていない地域での戦争なんて終わりだ、みたいなことを全世界!に向けて呟くはずはありませんからね・・・
で、そのNATOの仮想敵は・・・いうまでもなくロシア。ここで、もし米大統領が、同国を自身の真の脅威とみなしているのならば、NATO脱退はもちろん、前述したシリアからの撤収などもけっして考えないでしょう。でも実際にそうしようとしているのは、ビジネスライクな思考の現大統領が、少なくともロシアと敵対するより、米軍を母国に引き上げるほうが国益上のメリットが大きいと判断したからにほかなりません(?)。ということは・・・おそらくロシア・・・のプーチン大統領らとは、中東および欧州エリアの緊張緩和に関して何らかの話がついている(あるいは、これから話をつける)、とみるべきではないでしょうか・・・
そして、現実はさらに進んでいて、欧州とロシアは政治経済的なつながりを強めているといえます。旧東欧圏のチェコやブルガリアの大統領はロシア寄りですし、イタリアやオーストリアの連立政権もロシアに宥和的な姿勢を示しています。そしてEUの盟主ドイツは昨年夏、ロシアと、両国間をバルト海経由で直接結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」計画の推進で合意しています。であれば―――欧州各国がそれほどロシアと仲良くするのなら―――オレたちが巨大コストを払ってまで欧州をロシアの脅威から守る必要なんてないから、もう国に帰るよ、とトランプ氏が思ったとしても不思議ではないでしょう。
他方で最近のアメリカは・・・イラン核合意からの離脱等で中東情勢の雲行きを怪しくさせるなど、欧州にとっては影が薄い・・・というより、むしろ余計なトラブルを引き起こす始末(?)。だからこそ欧州はロシアと接近せざるを得なくなっている面もありそうですが・・・
【朝鮮半島「戦争は無し」が米朝および中韓露のコンセンサス】トランプが戦争無き世界作りをリードする?B
2019-01-21 00:04:04 | アメリカ
(前回からの続き)
本稿でご紹介している米ドナルド・トランプ大統領のツィート「Stop the ENDLESS WARS!」に関して、前回、同氏が本心で欧州から米軍を引き上げたいと思っている様子と、すでにアメリカ去りし後の欧州情勢を見越して、ドイツなどの欧州各国がロシアとの結びつきを強めている現状について綴りました。
これ、トランプ氏は、こうして欧州では緊張緩和を進めるけれど、その他の地域では戦争状態を継続・・・なんてことではけっしてなく、「WARS」(複数形)が示すとおり、欧州と同様・・・アジアにおいても、終わりなき戦争を止めよう!と真剣に考えている、とみるべきでしょう。さもないと、アメリカの対外軍事費等の負担は減りようがなく、同国は後述する本質的リスクに対処することができなくなりますからね・・・
そのアジアですが・・・ご存知のとおり、アメリカには大きく2つの懸念があるわけです。1つ目は北朝鮮、そして2つ目は中国。まず前者ですが・・・アメリカは北朝鮮に対して、経済制裁等は行使しつつも、戦争オプションは選択せず(というか、選択し得ず?)、あくまでも交渉によって平和的に、かの国の核廃棄達成を図るつもりでしょう。実際、北朝鮮高官がアメリカを来月訪問することが決まりましたし、先日は中朝首脳が中国で会談したりしているので、朝鮮半島周辺では「戦争無し」が(アベノミクス日本を除く!?)米・中・朝・韓・露のコンセンサスになっているものと思われます。
で、米朝が晴れて何らかの合意に至れば、次は・・・これまで続けられてきた(現在は休戦中の)朝鮮戦争の終結宣言等となるでしょう。これによってこの地域では文字通りの「ENDLESS WAR」が終わるわけです。同時に・・・米朝両国が国交を樹立、そしてもしかしたら、韓国と北朝鮮も国交を結ぶようになるかもしれません(?)。このあたり、民族の分断状態を固定化する!みたいな反対論が出ることも想定されますが、将来のしかるべき時に南北統一に向けた交渉を開始するといった条件等を付せば、不可能ではないように思えます。
そして中国ですが・・・トランプ大統領の同国に対する最大の「いらだち」は、米中間の貿易不均衡問題、つまり戦争とは無縁の話です。たしかに両国間には「南シナ海」とか少数民族の人権抑圧などといった、軍事面が微妙に関係するテーマが無いわけではありません。しかし、これらは、いまの米政権そして一般国民にとっては、アメリカから見て地球の反対側の出来事だから、関心の高い問題にはなり得ないはず。そんなことより、自分たちの生活やビジネス等に直結する上記、米中の経済対立の行方こそが重大事。要するに中国もアメリカもお互いから経済的な利益を得たいわけで、これらをすべてブチ壊す戦争なんて考えられません。そもそもアメリカにとって中国は、こちらの記事等で書いた理由から、世界でいちばん戦争相手にしたくない国ですし、もちろん中国にとってのアメリカも同じでしょう。
こうみてくると、いまのアメリカにとってはアジアもまた、欧州と同様、終わりなき戦争や対立をなくすべきエリアであることが分かるわけです。
(続く)
【米軍の海外からの撤収は国境の壁建設のためなのか】トランプが戦争無き世界作りをリードする?C
2019-01-23 00:03:50 | アメリカ
(前回からの続き)
米ドナルド・トランプ大統領が自身のツイッターで「終わりなき戦争を止めよう!」(Stop the ENDLESS WARS!)と呼びかけ、先述のとおり、実際にアメリカはこれに基づく様々なアクションを世界各地で実行しているところです。
では米政権は、これによって浮いた財政資金、そして国内に引き戻した米軍で、いったい何をしようというのか、ですが・・・トランプ氏が日常から訴えていることから推測すれば、米本土南部のメキシコとの国境の防衛等に充てる、ということなのでしょう。つまり、ご存知のとおり、不法移民がこれ以上メキシコからアメリカに入れなくなるよう、57億ドルをかけて国境の壁を建設し、合わせて国境に沿って軍隊を配置等する、というもの。常識的に考えると、ベルリンの壁(165キロ)などとはけた違いの約3千キロ!に及ぶ米墨国境に物理的な壁を作ったりすることの実現性とか実効性が疑われるところですし、このあたりの予算措置が米連邦議会で承認されるかどうか予断を許しませんが、超強気な姿勢から見る限り米大統領は、本心からこれを進めようとしていると考えられます。
たしかにトランプ氏がいうように、当該国境地帯では人身売買や薬物流入など、不法移民に関係していると思われる問題が多発しているようです。それにこのエリアにおけるフードスタンプ受給者の相当数が不法移民であり、その意味では米財政が「不法」なアメリカ入国&在住によって圧迫されていることになります。そういったことで、トランプ氏のこのあたりの危機感は少なからぬ米国民にも伝わり、だからこそ同氏は大統領に選ばれて、この何とも現実感の希薄な(?)プロジェクトが本当に動き出そうとしているわけで・・・
・・・って、個人的には、ゆえにトランプ大統領は欧州やアジアなどから米軍を母国に帰還させようとしているのだ・・・とは素直に思えないところがあります。まあちょっとは壁建設のために、がその理由になるのでしょうが、もっと本質的には・・・近い将来のアメリカにおいて不可避のクライシスすなわち治安悪化!?に対処するための財政資金と武装要員をいまから国内に準備しておこうというのが、本当に本当の米政権のねらいなのではないか、と勘繰っています。このへんはこちらの記事等に書いたとおりです。つまりこの先、アメリカでは巨大資産バブルが壊滅して経済恐慌が発生するとともに、年金支給額や公的サービスの大幅カット等が余儀なくされ(あるいは、すさまじいインフレになって)、その結果、大量の失業者やら退役軍人やらが街にあふれ出し、政府非難を大合唱しながら、食べ物や着る物を得ようと・・・みたいなことが起こりそうだ、ということ。ここで真にオソロシ〜のは、彼ら彼女らの大半(?)が、自己防衛の範疇をはるかに超えるスゴ〜イ殺傷力の・・・「銃」を持っていることです・・・
これ、「まさか・・・」でしょうか? わたしはそこまで楽観的(?)にはなれません。それどころかアメリカ国家と社会は、いまのままでは、こうして分裂と混沌に向かう以外、ないのではないか、とさえ悲観しています。この悲劇を食い止めるには、当座は強力な治安維持軍とそのためのおカネを欠かすわけにはいかない・・・というわけで米政権は、壁建設を大義名分に、海外の軍事コストの削減と軍隊の引き戻しを急いでいる・・・のかもしれない、と考えています。
(続く)
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