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医師なら年2000時間残業すべき? 第40回 働き過ぎで“ほろ酔い”状態の現実 平成30年版過労死等防止対策白書 
http://www.asyura2.com/19/senkyo256/msg/648.html
投稿者 うまき 日時 2019 年 1 月 25 日 00:05:50: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

医師なら年2000時間残業すべき?
第40回 働き過ぎで“ほろ酔い”状態の現実


中山 祐次郎
外科医
2019年1月24日
6 99%

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全5158文字
 こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。

 年が明け、2019年となりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。この連載「一介の外科医 日々是絶筆」は日経ビジネス電子版の「オンラインゼミナール」上へお引っ越しをし、続けさせていただきます。少し珍しい「医師・作家」という立場からの、医療時事問題や現代医療についての論説を載せていく予定です。

 さて、まずは少し近況から。私はいま外科医を1年限定で一旦お休みし、京都大学の公衆衛生大学院で勉強しております。初めて住む関西、それも古都・京都を楽しもうと、年越しは神奈川の実家には帰らず京都で過ごすことといたしました。ところ変われば正月も変わるもので、まず私が驚いたのはお餅の形。関西は丸い餅があるのですね。私は直方体の切り餅しか見たことがありませんでした。

 年越しはのんびりと紅白でも……と思ったのですが、そういえば私の借りている築78年の家は地上波アンテナがなく、「NHK紅白歌合戦」が見られないという悲しさ。「ゆく年くる年」も見ないのは調子狂うなあ、などと思いつつ、静かな年越しをしました。

 そして年始は初詣のために祇園の八坂神社へ。想像通りのとんでもない人出で、多くの外国人観光客の方々が来ていました。たくさんの出店も出ていまして、今思うと600円のイカ焼きなど高価なものをたくさん食べてしまいました。なぜなのでしょうね、出店で食べると美味しいのは。

 なんにせよ、去年は緊急手術ばかりの年越しでしたので、今年はのんびりできました。また来年から盆も暮れもなく忙しいのだな、と思うと恐ろしいのですが、勤務医ですから仕方ありません。

医師は生かさず殺さず?
 というところで、今回は「医師の過労」という問題を取り上げます。NHKのニュースや新聞各紙の一面でも「残業2000時間」と報じられましたので、ご存知の方も多いかと思います。この問題は、読者の皆様には直接すぐのメリットはないかもしれません。が、いずれ「病院を受診するのにも3日待ち」や「がんの手術を半年待ち」のような影響が出るほどのインパクトがあります。医療崩壊という言葉が見え隠れしていますので、ぜひ一緒に考えていただけければ幸いです。いかに異常な議論をしているかを解説し、この問題の本質を考えます。

 この「残業2000時間」報道は、正確には「特定の医療機関に勤める医師では1年の残業時間の上限を2000時間とする」です。この案が先日、厚生労働省で開かれた「第16回 医師の働き方改革に関する検討会」で出され、大きく報道されたのです。この検討会は2017年8月に始まったもので、医者の働き方についての議論がされています。医師や看護師、法律の専門家や厚生労働省の人などから構成されていて、メンバーには私の知っている人も3人います。

 医師の労働時間はその他の職種と違い、あまり厳しく規制するわけにはいきません。なぜなら、もともと少ないマンパワーで維持している地方医療が崩壊してしまうからです。かといって、野放しもいけません。医者の過労死は続いています。では、地方医療を崩壊させず医師を過労死もさせず、生かさず殺さず一番いい落とし所はどこだろう。そんなニュアンスでこの検討会の議論は進んでいきました。


(写真=PIXTA)
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過労死ラインを優に超える実態
 読者の皆様は、「医者ってなんとなく忙しそう」とイメージされる方が多いでしょうか。まずは、「医者は本当に忙しいのか?」に答える必要がありそうです。まずはデータから。

 厚生労働省の調査「平成30年版過労死等防止対策白書」によると、時間外労働が月80時間を超える医師のいる病院は全体の20.4%に達していました。

 月80時間は過労死ラインですので、いかに多いかが分かります。
また、前述の検討会で使用された資料によると、「(時間外労働が)年間1920時間を超える医師が約1割、年間2880時間を超える医師も約2%存在している」のだそうです。

 ちょっと時間の長さがピンときませんが、労働基準法第36条に基づく協定では、

平日の時間外労働について、月45時間・年360時間が限度であり
臨時的な必要がある場合には、年に6カ月に限って、@を超えることができるが、その場合においても、休日労働込みで月100時間未満、かつ、平日の時間外労働の時間数が、年720時間となるまで、とされている。
また、協定時間の如何にかかわらず、休日労働込みの時間外労働は、月100時間未満、かつ、複数月平均80時間以内である必要がある。
(検討会の同じ資料より)

 ですので、いかに医師の労働時間が長いかがお分かりいただけるかと思います。今回提案された「時間外労働は年の上限2000時間」は、この36協定のおよそ倍と考えていただけければいいでしょう。

忙しさは科や病院によって違う?
 そして次は現場の視点です。わたくしも勤務医の一人ですので。医者は確かに忙しいのですが、これには2種類の忙しさがあります。勤務時間中に息をつく暇がないほど忙しいことと、そもそも勤務時間が異常に長いということですね。

 前者は、科や病院によるかと思います。コーヒーを飲みながらゆったりと診療している科や、医局で居眠りばかりしている科がある一方で、トイレに行く暇もなく戦場のように働き続ける科が存在します。詳述することは立場上、非常に難しいのですが、一般に「命に関わる病気」を扱う内科・外科はより多忙な傾向にあります。

 外科医である私の話をいたしましょう。これは病院勤務医の、まあまあ忙しい日の一例です。朝7時に病院に到着し、電子カルテで情報を集め、7時半から入院患者さんを回診し、8時半から会議か検査、9時から手術で12時に終了。昼ご飯を20分間でかっこみ、12時30分から2件目の手術をし16時に終了。そのまま病棟で患者さんとご家族にお話45分を2組、17時から委員会、18時から外科内科合同会議。19時に終了し、それから研究会議で20時終了なんて具合です。これに緊急手術が入ってくるため、まあ結構バタバタしています。

次ページ現役医師は「2000時間」に違和感を抱かない

現役医師は「2000時間」に違和感を抱かない
 さらに、病院勤務医には当直という業務があります。これは、一晩中救急外来で救急の患者さんを診察するというもの。私の勤める病院は病院側の配慮があってシステムが良いため、月1回だけで済んでいますが、そんな病院はほとんどなく、多くの医師は週1回以上の当直をやっています。当直の日は、朝から上述の仕事をし、17時から当直に突入して救急外来で働き、翌朝になると帰宅はせずシャワーだけ浴びてまた同じ上述の1日を過ごします。私は体力があまりないので、2日目の帰りのドライブが非常に恐ろしく、ちょっとの信号待ちだと寝てしまいます。意識が飛び飛びで、なんだかコマ数のエラく少ない昔の映画を見ているようです。事故防止のため、冬でも窓を全開にしてびゅうびゅう風を受けて運転をするのです。

 私はこういった勤務をしているので、年2000時間はそれほど違和感を覚えませんでした。そんなもんだろうな、と。この数字は月にすると167時間、週にすると38時間で、仮に土日を完全オフとすると月曜〜金曜は朝7時〜夜22時36分の勤務になります。ま、土日は必ず患者さんを診に病院に行きますので、その分を減らして夜20時くらいまで、とするとそれくらいは働いているな、と思いました。

うれしいニュース、インターバル制度
 ここまで現状をお伝えしてきました。読むだけで疲れてしまった方もいるかもしれませんが、医者に限らずどこの業界でもバリバリやっている方はこれくらい働いているだろうと思います。

 しかし、この検討会ではうれしいニュースもありました。それは、「勤務と勤務の間のインターバル導入」です。説明しますと、@普段の勤務では次の勤務まで9時間のインターバルを入れること、A当直の次の日(我々医者は当直明けと呼びます)はお昼までの勤務にして、その日は帰らせること、が提案されたのです。これは非常に大きなことです。

 @では、例えば22時まで働いたら翌朝は7時まで勤務を開始してはいけない、となります。9時間もあれば家に帰り、ご飯も食べてしっかり眠ることができますね。

 Aでは、なんと連続勤務が24時間プラス午前中くらいで済むということになります。午前だけ勤務して、午後は帰宅し翌朝までグースカ。これまた夢のようですね。当直明けはナチュラルハイですから、思わず昼から飲みに行って気分転換をする外科医が続出しそうです。医者の死亡リスクが減りそうで、いいニュースでした。

 このようなうれしいニュースがあり、数mmは医師の労働状態が改善しそうな気配であります。

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当直続きの医師は“ほろ酔い”状態
 さて、こういった「医者の超長時間勤務」を書くと、「ワシのころは当然だった」という御仁がいます。美容外科医で高須クリニックの高須院長は、こうツイートをしていました。


 「50年前僕が医者になったころは大学病院の無給の医者は白衣来て靴はいたまま病院に寝泊まりして当直して急患を診るバイトを普通にやってました。これが立派な医者になる修行だと思ってました」

 そう、昔の医師は今より遥かに過酷な労働条件で働いていたのです。そして、それを「立派な医者」として誇りに思っていたのです。大変な時代だったと思いますし、当時の医師には心から敬意を表したいと思います。どちらかというと実は私も「医者たるもの、24時間病院に張り付くべし」派です。

 しかしこのような環境で、果たして高い質の仕事が保てているのか、という疑問を置き去りにしてはいけません。それを間接的にとはいえ示した研究があります。「忙しい当直後と飲酒後の神経行動学的パフォーマンスの比較(Neurobehavioral Performance of Residents After Heavy Night Call vs After Alcohol Ingestion)」というもので、忙しい当直が続いた研修医は、ほろ酔い(0.04〜0.05g%の血中アルコール濃度レベル)と同じくらい判断能力が落ちたと結論づけています。

 この結論は、考えてみれば当たり前ですよね。昔は高度な機器もなく、人手も足りなかったため、医師がベッドサイドに張り付く時間が長ければ長いほど質は上がったでしょう。が、今は交代医師がいるのなら交代したほうが質が高いのです。ノーブレス・オブリージュは大切ですが、本当に患者さんのことを考えるならば質を高める方法を考えたい。私はいま、そのような考えに至っています。

「他の医師に触られたくない」
 しかし、医師には「長時間労働をしたい」こんな理由もあります。外科医をやっていると、こういう感覚にとらわれるのです。自分がメスを入れた患者さんを、他の医師に触られたくない、と。そして入院から退院まで、全て自分の責任で、全て自分の持つ最高の技術で治療をしたい、と。

 このコンプリート欲のような、不思議な感覚を持っている外科医は少なくないでしょう。まるでその覚悟だけがメスを持つものの資格である、と言わんばかりに、です。もちろん外科以外でも、患者さんを自分だけで診たい「囲い込み」をしたくなることはあるようです。しかし、この欲を手放すこともまた、客観性を保ち元気な医師による医療の提供ができますから、実は診療の質を上げることなのだと私は思っています。

 さらにはこういう視点もあります。へき地や離島などの医師の少ない地域では、医師の労働問題などを議論する以前に、とにかく体を張って医療を維持しなきゃならない、という視点です。そうしてギリギリの生活をしながら、寝る時間以外ずっと白衣を着ている医師が日本中にいることもまた事実です。患者を奪い合うような医師の多い地域と、ギリギリの医師数で維持する少ない地域の格差もだいぶ大きくなってきました。ある程度の強制力をもった医師配置が、これからは必要なのかもしれません。

 前々回の記事では、「無給医」という、給与を貰わずに働く医師についてまとめました。今回は超長時間労働です。まるで200年ほど昔の話をしているような錯覚に陥りますね。これらの問題を解消するには病院統廃合と医師数増加がカギだろうと私は考えています。しかし、私立と公立が入り乱れ、医師数増加に反対する日本医師会があり、医療費はこれ以上増やせない財政状況で、一度に根本的解決をすることは難しいと私は見ています。皆さまのご意見もぜひ、お聞かせください。

 それではまた次回、お会いしましょう。


コメント6件

taz

>9時間もあれば家に帰り、ご飯も食べてしっかり眠ることができますね。

ピーク近い時期はともかく、日常的にこの状態だとほぼ仕事漬けに見えます…通勤があると、もっと減りますね
(趣味はもとより、勉強するゆとりも少なそう)


2019/01/24 10:17:471返信いいね!


すてぃぐりっつ

医療費はこれ以上増やせないというのは間違いです。(増やせても簡単には解決困難ですが)
日本人の多くが、国家を家計や企業に置き換えて考えるといった間違いをおかし、お金に対する正しい理解もなく、使うとなくなるものと勘違いしています。この間違いはまさにそれによるものです。
医療の問題を考える時、それは必ず経済の問題に行きつきます。折角京都大学にいらっしゃるのですから、藤井聡教授から学ぶのがよろしいと思います。
2019/01/24 11:17:391返信いいね!


mino

「医者」という「種族」のメンタリティは赤裸々に語られていて,親近感と素直な尊敬を覚えます。「ありがたい。」という感想です。ただ,そういう「ありがたい人」は限りがあるでしょうから,組織のサポートをもっと抜本的に強化することと,人員の増員,分業の推進,連携の強化とスマート化…などをなるべく広いベースで検討し,「善意だけに基づかない医療」を深化させて,国際競争力のある医療へと進化させることができたらいいなと感じました。
2019/01/24 11:44:061返信いいね!


たけさん

Eng

医者も労働者として36協定を守らせた場合に起こるであろう問題を挙げ、一つ一つ対策を打っていくしかないのではないでしょうか。医療費を増やせないというのは国の負担という意味でしょうか?かかるものはかかるとして患者からしっかり徴収しなくちゃ成り立たないでしょう。
2019/01/24 12:28:472返信いいね!


太公望

医療費をこれ以上増やせない財政事情という考え方は「収入がこれ以上増えない」という前提に立っています。なぜ、収入がこれ以上増えないのか、それは政治が「増やす」という決断をしないからです。消費税を2%引き上げるだけで10年もかかりました。引き上げを約束した後でも理屈をつけては延期しています。
では、それは政治家の怠慢なのでしょうか。そうではありません。増税を主張する政治家は選挙で落とされるのです。つまりは、国の収入が増えないのは、景気のせいでも、企業のせいでも、政治家の怠慢でもなく、ましてや財務省の陰謀などではなく、国民が負担を嫌うからです。負担を増やすという政治家を選挙で落とすなら、政治家は負担増となる政策を取りません。
では、日本国民はそれほどまでに重い負担に喘いでいるのでしょうか。いえいえ、日本の国民負担は世界的に見ればとても軽いのです。OECD35カ国のなかで日本の租税社会保障負担率(対国民所得)は下から七番目という低さです。高齢化率がダントツで高く、社会保障に対する需要が巨大である日本がたったこれだけの負担で済むはずがありません。我々が負担を嫌い続けた結果、国の借金(公債発行残高)が膨大になりました。これは誰が負担するのか。それは今の子供達と将来生まれてくる子供達の世代です。我々は優れた医療や一定の水準の年金を享受しながら、その負担のツケは次世代に回しているのです。
質の高い医療を始めとする社会保障を維持し更に充実させて将来に引き継ぐためには、今を生きる我々が負担増を引き受けなければいけません。それしか道はありません。
今こそ、負担増に真正面から取り組む政治家を選挙で勝たせなければいけないのです。
2019/01/24 20:49:181
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00135/00001/?P=4&mds

 

平成30年版過労死等防止対策白書(本文)

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/18/dl/18-1.pdf
全体版 [16,777KB]
※一括してダウンロードできます。

分割版
目次 [428KB]
第1章 労働時間やメンタルヘルス対策等の状況
1 労働時間等の状況 [1,289KB]
2 職場におけるメンタルヘルス対策の状況 [768KB]
3 就業者の脳血管疾患、心疾患等の発生状況 [745KB]
4 自殺の状況 [820KB]
第1章 図表のバックデータ(Zip形式) [879KB]
第2章 過労死等の現状
1 過労死等の労災補償の状況 [1,948KB]
2 国家公務員の公務災害の補償状況 [1,012KB]
3 地方公務員の公務災害の補償状況 [1,009KB]
第2章 図表のバックデータ(Zip形式) [682KB]
第3章 過労死等をめぐる調査・分析結果
1 過労死等の防止のための対策に関する大綱の変更 [5,665KB]
2 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 [1,635KB]
第4章 過労死等をめぐる調査・分析結果
1 重点業種・職種の調査・分析結果 [1,888KB]
2 公務災害として認定されなかった事案の分析結果 [894KB]
第4章 図表のバックデータ(Zip形式) [1,299KB]
第5章 過労死等をめぐる調査・分析結果
第1節 労働行政機関等における対策 [1,470KB]
第2節 調査研究等 [2,132KB]
第3節 啓発 [7,000KB]
第4節 相談体制の整備等 [1,014KB]
第5節 民間団体の活動に対する支援 [19,049KB]
第5章 図表のバックデータ(Zip形式) [50KB]
資料編
1 関係法令等 [579KB]
2 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律関係 [1,472KB]
3 関係指針・通達等 [912KB]
3 過労死等防止対策関係予算の状況 [444KB]
索引 [491KB]
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/18/index.html  

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コメント
1. ぢっとみる[533] gsCCwYLGgt2C6Q 2019年1月25日 08:14:27 : LLC16YRhF6 : 2yUQTAqpjc8[533] 報告
“過労死”神社を作って“英霊”を祀るでもしなければいけない程の状態だ。
過労自殺を含む過労死する人々は国策による「戦死者」と言って良い。
その陰には沢山の肉体的だけではない、精神的“戦傷者”が居る。
医学会にしろ、何の業界にしろその上部の遣り方は、(旧)軍部と変わりはない。
斃れてゆくのは“兵隊”達だけだ。

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