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1月 23, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<安倍晋三首相は22日午後(日本時間同日夜)、クレムリン(大統領府)でロシアのプーチン大統領と会談した。両首脳は平和条約の締結交渉を加速することで一致、安倍首相は「さらに前進させる」と意欲を示した。2月にドイツのミュンヘンで外相間で交渉し、6月に日本で開く首脳会談に臨む段取りを確認した。
首相とプーチン氏の首脳会談は昨年12月にアルゼンチンで開いたのに続く25回目。両首脳は約3時間の会談後、そろって共同記者発表に臨み、会談の多くを平和条約交渉に割いたと説明した。
プーチン氏は記者発表で、平和条約の締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すことを明記した日ソ共同宣言に基づき、「平和条約締結を目指す」と明言した。平和条約は「相互が受け入れ可能な解決策を目指す」と指摘、「ロシアと日本の多面的で全面的な関係の発展が必要だ」と強調した。
首相は「相互に受け入れ可能な解決策を見いだすための共同作業を私とプーチン氏のリーダーシップのもとで力強く進める」と強調。「2月中にミュンヘン安保会議で外相間で交渉し、さらに前進させるよう指示した」とも明らかにした。
両首脳は経済交流の拡大でも一致した。プーチン氏は「今後数年間でロシアと日本の間の貿易高を1.5倍、少なくとも300億ドルを目指す」と語った。北方四島の共同経済活動は、首相が「作業を適切かつ迅速に進展させるよう関係者に指示した」と話した。元島民らの航空機による墓参は夏にも実施。2023年に両国の訪問客数を合計で40万人に増やす>(以上「日経新聞」より引用)
なんとも実態の見えない日ロ首脳会談だ。プーチン氏が記者発表で「平和条約の締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すことを明記した日ソ共同宣言に基づき、「平和条約締結を目指す」と明言した。平和条約は「相互が受け入れ可能な解決策を目指す」と指摘、「ロシアと日本の多面的で全面的な関係の発展が必要だ」と述べたようだ。
しかし日ソ共同宣言は1956年当時の、日本がまだ経済成長する以前の段階での話し合いだ。ソ連にとって国交を回復してもそれほどメリットはないとして、「二島返還」のみを約したソ連側にとって都合の良いものでしかなかった。
その後、ソ連が崩壊してエリツィン大統領当時に、日本の細川護熙氏と東京で会談して、「北方領土(四島)を解決して平和条約を締結する」との宣言をした。当時のロシアは経済的に困窮し、かたや日本は高度経済成長を果たして世界第二位の経済大国になっていた。
当然、力関係からロシアは四島返還も視野に入れて話し合わざるを得なくなっていた。その東京宣言を引き継ぐ形で2001年にイルクーツクで「森-プーチン」会談で日ロ平和条約は東京宣言を遵守するとの声明を出した。
同じプーチン大統領が安倍氏と会談すると、再び1956年の線まで後退して、日ソ共同宣言を前提として平和条約締結を話し合っているという。これが「後退」でなくして何だろうか。
なぜ日本のマスメディアは安倍氏が1956年の線まで後退しなければならないのか、を国民に説明すべきだ、と安倍氏に問い詰めるべきではないか。なぜ「二島先行返還」が現実的だ、との愚かな安倍氏の言葉をそのまま報じるのだろうか。
日ロ平和条約を締結して誰が利益を得るのか。日本の北方領土は「戦争」によって、ソ連に奪われたものだ、と安倍自公政権は認めることになる平和条約を締結するつもりだろうか。まさしく安倍氏は「売国度」との誹りを免れない。
馬鹿な話し合いを進展させる前に、誰が安倍氏を拉致して日本へ連れ戻せ。
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