みんな「２回目はない」と思ってるでしょ。
ところが人間の、その愚かな想定（妄想・幻想・願望）をみごとに超えてくるのが、自然なのです。

中西宏明よ、自然に比べればお前なんぞは、愚のなかの愚。無力のなかの無力なのだ。

この国際金融経済の動きと英国の原発撤退に直面し、
自ら日立の原発建設からの撤退表明は立派だったと思う。

しかし原発村から、その表明を否定された事に慌てふたいめいての
今回の発表は情けない。

そこには、果たして自民党がいつまで原発村を存続させることが
出来るか、という素朴な政治情勢の疑問すら持っていなかったため、

村を説得して廃炉に向けた将来の在り方を示すというリーダーシップも
発揮出来ず、結果として無能者の評価を受け続ける事になった。

さらに日立の経営危機を増長させるかもしれない原発村追随の
表明により社長として墓穴を掘ったのは自業自得と言うしかない。

せっかく地デジのほうは東電の原発推進派で制覇し、特にTBSとテレ東は反原発派に対する要塞を築いてくれているのだから、原発屋の大将が弱気発言と曲解されたら、がっかり残念となり、示しがつかない。

なにしろ既に規制が機能して再開できないのが現状なのだから。

日本の政界周辺は、野党も実は、原発再開容認のほうへ軸足を移している。
特に、国民民主党。立憲民主党系も個々を見ると一枚岩ではない。

選挙のための脱原発ポピュラリズムを卒業して、せいせいしたいのがホンネだ。

選挙のための脱原発ポピュラリズムには、いかがわしく古臭いと感じている層を瞠目させるだけのインパクトが全くない。

それで、自民党は、原発問題での政争は鎮静化するものと楽観している。ただ、太陽光発電潰しに全力を挙げているのは、地球温暖化対策を一連の詐欺と白状するようなもので良くない。

野党は、原発輸出政策敗北を追求しつつ、志ある技術屋が燃えるような先進のエネルギー革命案を、具体化しないとダメかも。