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翼賛的な芸術家は批判されず 異を唱える人がパージされる 三枝成彰の中高年革命
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/245744
2019/01/19 日刊ゲンダイ
ローラ(C)日刊ゲンダイ
タレントのローラさんが辺野古の工事停止を求める署名について発言し、一部で批判された。ネットなどで散見されるのは、「芸能人は政権批判を控えるべき」という意見だ。
これに対して、音楽家の坂本龍一さんは朝日新聞で持論を展開。〈ローラさんが署名を呼びかけていましたが、偉いですよね。日本では「袋だたき」に遭うのが怖くて口をつぐむ人も多い〉とエールを送った。坂本さんはニューヨークをベースに世界で活動している。日本だけがフィールドではない。それだけに自由に発言しやすいのだろう。〈僕はリスクは背負って立場を明らかにし、これからも言いたいことは言わせてもらいます〉と宣言していた。
ローラさんも「これからはハリウッドで勝負」と考えているのだろう。今回は自己宣伝も兼ねたアピールだったのかもしれない。もしそうだとしても、今は日本がベースのはず。政治的なテーマで立場を鮮明にしたのは立派というほかない。
日本には文化人や芸術家もこぞって戦争に協力した過去がある。拒んだのは谷崎潤一郎と永井荷風ぐらい。山田耕筰は100曲を超える軍歌を作った。彼は素晴らしい曲も作っているが、一方で二・二六事件の時に軍服を着て走り回るような人物だったそうだ。
もちろん、海外でも戦争に協力した芸術家はいたが、痛烈なしっぺ返しを食らっている。ムッソリーニのファシスト党に協力したイタリアの作曲家ピエトロ・マスカーニは、イタリアの降伏後に全財産を没収されて失意のうちに亡くなった。ドイツの指揮者ウィルヘルム・フルトベングラーも、戦時中のナチスへの協力を疑われ、疑惑が晴れるまでの2年間、演奏を禁じられている。
日本は違う。政権をヨイショする翼賛的な芸術家は批判されず、政権に異を唱え協力を拒む人がパージされるのだ。
僕も、このコラムについて、知り合いからいろいろと言われる。「頑張ってるな」と励ましてくれる方もいるのだが、「よくやるよ」と苦笑いされることも少なくない。今はオペラを2本企画しているけど、どれだけのスポンサーから支援を得られるかは未知数だ。何らかの“報復”があるかもしれない。それでも自分の言いたいことを発信していく覚悟だ。
三枝成彰 作曲家
1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2017年、旭日小綬章受章。
三枝成彰 翼賛的な芸術家は批判されず異を唱える人がパージされる日本 ゲンダイ @tim1134 pic.twitter.com/QHJ6ZySIxu
— あんがす ヒデキありがとう (@leharuya) 2019年1月18日
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