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JOC会長も政治家も同じ手法/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901170000128.html
2019年1月17日8時27分 日刊スポーツ
★20年東京オリンピック・パラリンピックの招致を巡る汚職疑惑のある日本オリンピック委員会(JOC)会長・竹田恒和が会見を開いて否定したが約7分間、持論を述べただけで質問を受けなかったと大騒ぎだ。朝日新聞には「7分しか話さないで質問を受けないなんて、これだけ人を集めておいて失礼だ」「言えないことがあるんだったら質問を受けた上で『答えられない』と言えばいい。普通なら弁護人が同席して7分でこれが会見と呼べるのか」「潔白を証明する内容をメディアにも出さないのか」と厳しい声が相次いだとある。 ★しかし、そんなやり方は政界ではとっくにまかり通っている。最近では、のちに陳謝したものの外相が定例会見で記者の質問を無視して「次の質問」と言い続けたり、立憲民主党・山尾志桜里は民進党時代、自らの不倫に関して17年9月7日、国会内で離党届を提出した後に会見し「共に闘ってきた同志である子育てに奮闘するお母さんをはじめ、応援いただいた皆さまにご迷惑をおかけする事態になった」と、言い分だけ6分間話し続け質問は受け付けなかった。 ★自民党の失言・暴言議員たちも一方的に言い分を声明として発表し質問を受けない手法が横行している。最近は記者の質問に対して「全く問題ない」と答えにならない答弁を繰り返す場合もある。いずれも逃げ得が功を奏している。つまり記者会見とは記者が説明と質疑を要求し応えるものだが、しゃべる側に主導権がある。その関係を打ち破れない記者が増えたということだ。逃げ得が横行しているのはそれを許すメディアの体たらくもある。どの場合も質問を受け付けなかったと書かれているが、実際は黙ってその場から逃げただけだ。「これは会見ではない」と怒るより逃げ出さないように質問を受けさせるようにしなくては。それを許してきたメディアは随分となめられたものだ。(K)※敬称略
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