はい、ヤツはもう、お逃げになったようですので、タネ明かし。(笑) 国際法は『明文法』だけで構成されるにあらず。『習慣法』と呼ばれるもの、あるいは“判例”を含む。 だからこそ、『習慣法』の『明文法』化を促したのが『条約法(条約に関する条約)』だ。 そもそも、国家間の関係において“慣例・習慣”ほど強固な拘束力を持つ物はなかろう。 『国際法』の全てが、それまでの“慣例・習慣”を『言葉に置き換えたもの』と言って過言でない。 逆に言うと、“慣例・習慣”のない『国際法』ほど、その実際の運用に於いて軽んじされるだろうし、 その最たる例が『国際連合』だろうと言っちゃうのは、皮肉を通り越して“喜劇”だ。(笑) そして最も拘束力のある『国際法』は、国際社会での“慣例・習慣・判例”に裏打ちされたものである。 なので、ここで言う『一般的国際法』とは、日米間の“合意における慣習法”がそれに当たるのだが、 既に説明したように、そんなものは“一般的”でなく、“慣習法”と呼べるまで固定化もされていない。 さて、話題は、日本における駐留米軍の、“ほぼ無制限の治外法権”が、国際社会における いかなる“慣例・習慣”に照らし合わせて『一般的かどうか』というお話に他ならない。 問うまでもなく、『そんなものはない』。これが結論である。異論は受付けない。(笑) だが、太平洋戦争後の、日米の“異常に歪んだ関係”において、その70余年という歳月は いかなる国際社会の常識に合致しないものであろうとも、半ば“慣例・習慣”化しつつある。 繰り返される政府寄りの『最高裁判決』もまた、異様な『日米同盟・地位協定』を、 両国(両国民)の“合意に基づく慣習化”に大きな手助けになるだろう事は言うまでもない。 そしてこのタイミングで、『普天間の辺野古移設』や『艦載機訓練の馬毛島への移転』が “日本主導”で実施されてしまえば、さらに“慣例・習慣化”を後戻り出来なくさせてしまう。 あと数十年、太平洋戦争終結100年を経て、このあまりにも隷属的な日米の同盟関係は “習慣法”と呼んで差支えないほどの“既成事実化”する。今はその“分岐点”にあるのだ。 『条約法』の27条『国内法と条約の遵守』の条文における“国内法”がどこまでの法規を 差しているのかは解釈だが、結ばれた国際法が“憲法違反”である限りにおいては、 上位に優先されるべきは『憲法規定』であり、憲法違反の国際法はその正当性を失う。 おい、『おじゃま一郎』よ。オマエが言い出しちゃった事だから容赦なく追及するが、 政府が『憲法違反』の国際法(条約・憲章等)を結んでしまってその問題が顕在化した時、 条約法に規定に従って『憲法は国内法であり、国内法は国際法の履行を妨げる事はできない』 となってしまった事例を10個位も上げてみてくれたまえ!それが、オマエや外務官僚の言う 『一般的国際法(の解釈)』だっていうのならば、事例は腐るほどある筈だろうからな! 日米安保条約、及び地位協定は、日本国民の“主権と権利”を著しく侵害するものである。 首都圏上空に広大な『飛行制限区域』を設けて民間航空機の時間・燃料を浪費させ、 米軍基地にはバックドア、有事には基地の無制限の使用権を認めるっていう無節操! あるいは米軍機が民家に墜落した時、アメリカはもう役にも立たない金属や樹脂の破片を 『アメリカの財産』と言い、事故によって大けがを負った日本人の命(の救護)よりも優先する。 さて、この『日米安保・地位協定』の如き、余りにも隷属的過ぎる二国間関係(軍事同盟) が他にあるのかどうかだ。あるんだろう?『一般的国際法』なんて平気でノタマってるんだから! 問われるまでもなく、『そんなものは無い』!! でもね、戦後70年、日本人はこの“異常性”に大きな抗議の声を上げることが出来ず、 その歪みを、全国の米軍基地周辺・・・主に沖縄の方々に押し付けて知らん顔、その結果 この異常な二国間関係を“習慣化”させて来たのは、だれあろう日本人自身だった事が明らかになった。 今ここで声を上げなければ、日本の対米従属は完結してしまう。だが、今その事実に気付いて 怒り、真剣に考え、日本が本当に選ぶべき道を自らの判断で選び得るんだ。まだ、今ならば。 >>07 で私は、次のように言った。 ============================================= >「一般国際法上、外国軍隊には特別の取り決めがない限り接受国の法令は適用されず、日本に駐留する米軍も同様」 この文言を、次のように表現すれば、まあ及第点を与えられます。 『国際法の広範な解釈上、外国軍隊には特別の取り決めがない限り 接受国の法令は適用され得ない場合があり、日本に駐留する米軍も同様』 ============================================= (引用終わり) 上では『まあ及第点』の文章例を挙げたので、次に『合格点』の文言を記してみたい。 『国際法の広範な解釈上、外国軍隊には特別の取り決めがない限り 接受国の法令は適用され得ない場合があり、日本に駐留する米軍が該当』 こんな日本を、立派な独立国だと胸を張って言えるのか、全ての日本人が胸に手を当て考えよ!
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