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NHK、安倍を“一政治家”と括った自主的編集発言のゆくえ
https://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/6da56a6c1ed01c9648ccb0eef01c370d
2019年01月11日 世相を斬る あいば達也
以下の琉球新報の社説と、朝日新聞のNHKの山内昌彦・編成局計画管理部長の記事を読んで判ったことだが、NHKにおける自主的とは忖度をさすことが明確になった。 挙句に、安倍という首相が言った言説の責任はNHKにはなく、さもご本人にあるような言い訳になり、生半可な霞が関文学で、尻に火をつけた可能性もある。 「間違いとの指摘も批判もないまま公共の電波でそのまま流した」と名指し批判されたことに困惑して、「番組内での政治家の発言についてNHKとしてお答えする立場にはございません。事実と異なるかどうかという他社の報道についてもNHKとしてコメントするのだものだ立場にはございません」と弁明したが、いやしくも安倍首相は行政の長である。単に政党の代表的政治家の類と一緒という扱いに貶めている。 このようなNHKの広報に対して、怒り心頭にならなければならないのが、日本会議等のはずだが、それほど怒ってもいないようだ。 NHK編成局が安倍首相を一介の政治家扱いした時点で天誅だろう(笑)。 右にも左にも、ツッコミどころ満載の言い訳をしたものだ。録画放送されたわけだから、最低でも、行政の長である安倍首相の発言のファクトチェックは、国家の信用にも関わることで、必要以上に気を使って行うべきであった。 そして、現実に、安倍首相のサンゴ移植等々の発言は、真っ赤な嘘で、半ば笑い者になっているのだ。 推測だが、おそらくNHK内部では、安倍問題は岩田明子に任せておけば良い問題で、“触らぬ神に祟りなし”状況が局内に蔓延している現状を垣間見た。 或る意味では、安倍官邸のメディアミックスにおいては、無知な国民を正しい道に誘導するには、“嘘も方便哲学”が占拠しているのかもしれない。 その意味では、NHKはフェイクな言説だと知っていたが、敢えて確認せずに名がしたとも言える。 “雉も鳴かずば撃たれまい”と云うことか。 しかし、放送したものの、NHKの責任ではない。暗に、言った政治家の責任だと言外ににおわしたのは問題を大きくしてしまったかもしれない。 “火に油を注ぐ”結果もありうる(笑)。 それにしても、あのショベルカーによる海の埋め立て作業の、野蛮で原始的作業を映像で見たが、まさに、中国の南シナ海の南沙諸島海域に存在する暗礁を埋め立てて建設した人工島の工事中に見た光景と同様だったのには笑いがこみ上げた。 南沙諸島海域にサンゴや絶滅危惧種の希少生物がいたかどうかは判らないが、日本も中国も自然の海を、当該県の知事や周辺の国や住民の反対を押し切って工事を進める姿は、相似形に見えてきた。21世紀になっても、こんな公共工事で、土建業者を潤わせる、正直、虚脱感に襲われる。 このような不様な姿を演じなければならない「日米地位協定」は、先ずは“破棄”前提で国は動くべきである。 今後の官邸の動きやNHK人事が愉しみだが、今の安倍官邸の権力構造は、“嘘も方便”を許す体質であること、支配官僚に対して、積極的に嘘を言うように要求してきたファクトを重ね合わせると、夜中に、日当9万円の民間警備員が園芸シャベル一杯分、サンゴを移植したとでも言いそうだ。 嘘をつくのも、政治の味と言えないこともないが、その嘘が幼稚だと腹が立つ。 高度で、市民には理解不能は、哲学者が煙に巻くほどの嘘をついて貰いたい。 安倍の何倍も、日本国民は利巧で勉強の成績が好いのだから……。 ≪首相のサンゴ発言、NHK「自主的な編集判断で放送」 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐり、安倍晋三首相が「土砂投入にあたってあそこのサンゴは移している」と不正確な説明をしたと批判されている問題で、発言を放送したNHKは10日、「報道機関として自主的な編集判断に基づいて放送した」との見解を示した。沖縄県の地元紙などから、「間違いとの指摘も批判もないまま公共の電波でそのまま流した」とNHKの責任を問う声が上がっていた。 この日の定例会見でNHKの山内昌彦・編成局計画管理部長は「報道機関として自主的な編集判断に基づいて放送しておりますので、必要に応じてきちんと判断して対応しているという風に考えております」と説明。「番組内での政治家の発言についてNHKとしてお答えする立場にはございません。事実と異なるかどうかという他社の報道についてもNHKとしてコメントする立場にはございません」とも述べた。 安倍首相の発言があったのは6日午前に放送された「日曜討論」。事前の収録で、首相はNHKの解説副委員長と差し向かいで30分ほど質問に答えた。この際、移設計画にどう沖縄県民の理解を得ていくか、と問われたのに対し、「(辺野古沿岸部へ)土砂を投入していくにあたって、あそこのサンゴは移している」などと発言した。 放送後、沖縄県の玉城デニー知事は「現実はそうなっていない」とツイッターで指摘。県は移植対象の希少サンゴを全て移してから着工することを求めているが、政府はごく一部を移植しただけで工事を進めようとしており、県は反発を強めている。 地元紙の琉球新報は9日付の社説で「事前収録インタビューであるにもかかわらず、間違いとの指摘も批判もないまま公共の電波でそのまま流された。いったん放映されると訂正や取り消しをしても影響は残る。放送前に事実を確認し適切に対応すべきだったのではないか。放置すれば、放送局が政府の印象操作に加担する形になるからだ」と書き、NHKの対応も問題視していた。 ≫(朝日新聞デジタル) ≪<社説>首相サンゴ移植発言 フェイク発信許されない 2019年1月9日 06:01 安倍晋三首相がNHK番組「日曜討論」で、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立てについて「土砂投入に当たって、あそこのサンゴは移している」と、事実と異なる発言をした。一国の首相が自らフェイク(うそ)の発信者となることは許されない。 NHK解説副委員長の質問に対して首相は、土砂を投入している区域のサンゴは移植しており、砂浜に生息する絶滅危惧種を砂ごと移す努力もしていると述べた。これらは事実ではない。 現在土砂が投入されている区域ではサンゴの移植は行われていない。埋め立て海域全体で約7万4千群体の移植が必要で、終わっているのは別の区域の9群体のみだ。他のサンゴ移植は沖縄県が許可していない。砂ごと生物を移す事業も実施していない。 首相の発言は準備されていたはずである。簡単に確認でき、すぐに間違いと指摘されることを、なぜ堂々と言うのだろうか。県民の意向を無視し違法を重ねて強行している工事の実態から国民の目をそらすため、意図的に印象操作を図っているのではないか。 首相は「全く新しく辺野古に基地を造ることを進めている」との誤解が国民にあると述べ「誤解を解かなければいけない」として、危険な普天間飛行場を返還するために辺野古に基地を造るのだと強調した。 この点についても多くの疑問や批判が沖縄側から出されてきた。移設先が県内でなければならない理由はないこと、普天間にない軍港や弾薬庫などの機能が備えられること、新基地の完成時期が見通せないこと、完成しても普天間が返還される保証がないことなどだ。 これらに対する説明を避けたまま、政府は普天間固定化か新基地かという身勝手な二者択一論を押し付けてきた。それが今回も繰り返された。 政府首脳による事実と異なる発言はこれまでも続いてきた。菅義偉官房長官は普天間飛行場返還合意のきっかけを、少女乱暴事件ではなく事故だったと強弁し続けた。 普天間飛行場の5年以内の運用停止について首相は「最大限努力する」と約束していたが、実現の見通しのない空手形だった。これも意図的なうそだったのではないか。 首相が頻繁に口にし、今回も最後に述べた「沖縄の皆さんの気持ちに寄り添っていく」「理解を得るようさらに努力する」という言葉も、フェイクにしか聞こえない。 今回、もう一つ問題があった。事前収録インタビューであるにもかかわらず、間違いとの指摘も批判もないまま公共の電波でそのまま流されたことだ。いったん放映されると訂正や取り消しをしても影響は残る。放送前に事実を確認し適切に対応すべきだったのではないか。放置すれば、放送局が政府の印象操作に加担する形になるからだ。 ≫(琉球新報2019年1月9日付社説)
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