個人的にはこの件に関しては何の興味もなく、日韓の実務レベルで担当者がやり取りすればいい話。防衛省も、いい雰囲気で話し合いが話し合いが行われたのも、政治問題化させたのは安倍怒という日本側。つまりは安倍政治ショーにのるか、のらないかの話に過ぎない。 ところが赤かぶ氏らの投稿記事をみると、自覚しているかどうか知らないが、日韓運動会の安倍自民の宣伝場に変わってきているようだ。 立憲らが事実関係が明らかになるまで付き合わないのは正しい判断だ。 今回の件で安倍内閣の支持率がどれ程度回復するか知らないが、日韓のどっちを応援をするかなど私にはどうでもよいし、日本側発表の一方的な羅列はうのみにしない。当初からリベラル系のTwitterから現役の韓国軍人船乗りさんのツイートを事件見ていたので(現在は閉鎖中)、最初からいきり立つこともなかった。それを並べておく。個人的に最大に不思議に感じるのは、ばーべっと氏(@barbette_81mm)や韓国側と同じで、相手側の撮影を行うなど、こうした場合、自衛隊側は接近前に事前に韓国側艦船に通告しないのか?という疑問だ。 友軍であれば(もっとも安倍政権下で友軍扱いは削除されたようだが)、日本の領海ともいえないのだから、そのような運用はないのか。逆にその程度でいざ北朝鮮などで有事が起こった際に心もとない。安倍政権の宣伝ばかりの安全保障とは、このようなお粗末なものなのか。 21日から ばーべっと @barbette_81mm 今回の電探照射事案の発端となった、日本海(東海)における北の遭難船舶救助の件。遭難船舶は1d未満小型木造船で、発見当時船内には漁師3名と遺体1体があり、漁師3名は救助後の取り調べで北への送還を希望したため、今日22日、JSAを通じて漁師らと遺体を北に引き渡した、とのこと。 ばーべっと @barbette_81mm 「既に午前から電探を稼働させていた」 「活動中電探を稼働させたが、海自の哨戒機を追尾する目視ではない」 「我が方から既に詳細な説明があったにも関わらず防衛大臣がこのような記者会見を行ったのは理解し難い」 ばーべっと @barbette_81mm 防衛省「午後15時頃に哨戒機の乗組員が目視で艦艇の電探が稼働されているのを確認した後、計器で射撃管制電探(STIR180)の照射を確認」 国防部「当該艦艇の電探を稼働させたのは当日午前からで、稼働させた電探は追尾レーダー(MW08)」 地獄絵図 ここまで違うと、もうどうしようもないでしょ… ばーべっと @barbette_81mm 軍関係者は「捜索活動中、海自の哨戒機が駆逐艦に向け飛来し、肉眼で確認できるほどの近距離まで接近してきた」とし、「高速飛行物体の接近を受けSTIR電探に装着されているEOTSを稼働させ、哨戒機に指向させた」と話した。 ばーべっと @barbette_81mm 外交筋は23日「悪天候で波が高い場合、反射波が多く発生するため、5d未満の小型を捜索することは極めて困難で、そのため水上捜索電探(注:MW08)のほか、より精密な射撃管制電探まで稼働させるのが常識」とし「仮に哨戒機のみを電探で照射したかったなら対空電探を使用したはず」と明かした。 ばーべっと @barbette_81mm また「KD1に搭載されている射撃管制電探は、特定目標だけに指向し照射する指向性電探ではなく、360度全周の探知を目的とする電探」とし、「射撃管制電探が直接艦載武装にリンクされているわくでもなく、遭難船舶の捜索中に哨戒機が当該駆逐艦の電探の探知範囲内に入った」と説明。 ばーべっと @barbette_81mm 「日本の関係者が日本のメディアで「哨戒機が数回照射を受けた」と主張することも、結局当該駆逐艦が哨戒機に向け複数の照射を行ったのではなく、単純に哨戒機が電探に映っていることを断続的に確認した結果」とした上で「海自の哨戒機が当該駆逐艦が当該海面で活動中であることを知った上で監視活動のため出動し、低空飛行まで行ったことは実に不愉快」と韓国政府内の雰囲気を伝えた。 もう日韓両方勝手にやってどうぞって感じしかしない。頭痛い。 ばーべっと @barbette_81mm 「STIRって火器管制電探だから遭難船舶の捜索には向いてない」との話が防衛省の発表を前後して結構見られますが、ここで同系電探の製造社であるオランダのタレス(旧シグナル)が公開した製品カタログ(STIR1.2)の「機能」を見てみましょう。 ばーべっと @barbette_81mm 主要機能 ・目標追尾 ・目視観測(EOTSによる) ・目視による目標獲得(EOTSによる) ・電探観測 ・電探による目標獲得 ・連続波イルミネーション(選択機能) 巨神兵さん @2k2_122 広開土大王級駆逐艦には、AN/SPS-55という対水上捜索用のレーダーも積まれていると思うのですが ばーべっと @barbette_81mm 当該駆逐艦には「AN/SPS-55」という電探は搭載されていません。「AN/SPS-49」は搭載されていますが。 巨神兵さん @2k2_122 ごめんなさい、間違えてしまってしまったかもしれません Wikipediaに、別々に表記されていたので違うものなのかと思っていました ばーべっと @barbette_81mm いいえ、AN/SPS-55の場合、搭載自体がされておりません。 巨神兵さん @2k2_122 ごめんなさい、韓国Wikipediaなど、ほかのサイトを見返したところ、日本のWikipediaのみ間違った情報が掲載されているとのことでした お見苦しい所をお店しました、申し訳ありません ばーべっと @barbette_81mm いえいえ、まったく問題ないんで。 ばーべっと @barbette_81mm そんな中、国防部は今日27日、日韓の国防実務関係者間で今回の電探照射事案を協議するための遠隔会議が行われたと発表。会議には韓国側の合同参謀本部作戦部長キム・ジョンユ陸軍少将、日本側の統幕首席参事官池松英浩氏が参加。「本会議は大変友好的な雰囲気で行われた」と ばーべっと @barbette_81mm 今回のインタビューでシム・チェオク教授(予備役准将)は今回防衛省が公開した映像について、まず「哨戒機は艦艇と通信設定を行い、その艦艇の状況を確認し認可を得てから接近し確認を行う」とし、海自機が事前に通信を行わず接近し撮影を行い、その後電探波を探知してから通信を試みたことを指摘。 ばーべっと @barbette_81mm 次にシム教授は、海自機が電探波を探知した後、安全地帯へ真っ直ぐ退避せず駆逐艦の周囲を飛行したことに関し「威嚇電子波が入れば哨戒機がまず取るべき行動は他ではなく「フルパワー(全速回避)」です」とし「パイロットの口からその言葉が出ないってことは、パイロットではない」とコメントした。 ばーべっと @barbette_81mm インタビューに応じたシム・チェオク教授(予備役准将)は、海士38期(1980年入校、1984年任官)卒で、任官以来第6航空戦団長、第61海上哨戒機戦隊長など、海軍対戦哨戒機の専門家として約30年間服務し、退役後は大学の航空運航学科の教授として活動中。 ばーべっと @barbette_81mm しかし、事後ではあるが、海自機の呼びかけに韓国海軍の艦艇が応じなかったことに関しては依然触れてないな。多分インタビューしたときこれに関する質問も記者がしたと思うが。 6:47 AM - 30 Dec 2018 ばーべっと @barbette_81mm この事案に対する個人的な疑問点 @韓国海軍と海警の一連の行動と目的は事前に日本側に知らされたのか A海自の哨戒機が受けたという「レーダー照射」が「ロックオン」だったのか、それとも稼働されている電探波を探知したものなのか、もし「ロックオン」なら哨戒機のIFFに応答はあったか B「レーダー照射」を受けた海自哨戒機がその後試みた通信に駆逐艦が応答しなかった理由は何なのか Cその後、日本政府の抗議を受け駐日大使館付駐在武官の経緯説明が行われた翌日、防衛省が「意図を分析中」との趣旨の発表を行った理由は何なのか この4つかな。もう事件自体が疑問の塊みたいけど。 ぱらみり(UNDER THE BOOK Jumbled) @paramilipic 韓国海軍の何が悲しいって最初から「FCSは使用していない」の一点張りだったら、日本側も電波情報をおいそれと公表できないから、こういう風にはならなかったのに「海が荒れてた」「全レーダーを駆使して捜索中だった」とか余計なこと言うから、しょうもないウソになってしまったわけで 10:02 AM - 28 Dec 2018 ばーべっと @barbette_81mm まず「最初からFCS使用してないという一点張り」、下は21日の20時の記事で、つまり岩屋防衛相の今回の件に関する最初の記者会見であってから国防部のみせた最初の反応を記事にしたものです。ここでは「作戦期間中電探を運用したが海自機を追尾する目的で運用したことはない」と ばーべっと @barbette_81mm これは同じ21日の22時に最終修正された記事ですが、ここでも電探に関しては「全ての電探を使用」とだけ書いてあって、具体的な電探機種に関しては触れておらず、当時の状況に関し「探索電探が360度旋回しながら放った信号が哨戒機に探知されたと知っている」としています。 ばーべっと @barbette_81mm 報道から具体的な電探機種が登場するのは翌々日の23日のことであり、この日を起点に韓国側の立場が更に明確に、つまり「当時稼働したのMW08であり、STIRではなかった」となります。電探機種まで書いた最初の23日の記事。http://www.segye.com/content/html/2018/12/23/20181223001663.html … ばーべっと @barbette_81mm で、この前ツイートしましたが、24日に国防部の定例記者会見があり、その場で国防部は「STIRは使用してない、使用したのは探索及び射撃統制レーダーのMW08」と、もう一度こちらの立場を明らかにします。 ばーべっと @barbette_81mm 答:08、はい。 質:はい、08で、次に射撃統制レーダーはSTIR180と知ってますが、この2つは使用目的が違いますね。しかし、日本側の主張はSTIR180をつけたってことですか。 答:はい、そうです。 質:で、我々はつけたことがかい、と 答:つけたことがありません ばーべっと @barbette_81mm 今まで国防部が行ったという公式の立場表明は21日の夜、岩屋防衛相の最初の記者会見の直後に国防部の記者団に向け送ったSMSと、24日の定例記者会見、27日の定例記者会見、そして28日の、その日の午後の防衛省の映像公開に対する立場表明、計4回です。 ばーべっと @barbette_81mm この4回の公式、非公式な立場表明の中で「FCS使用せず」は韓国海軍の一貫した主張でしたが、じゃ「海が荒れてた」や「全電探を稼働」などと言った「余計なこと」に関してはどうでしょう。また21日の報道に戻りますが、「波が高く気象条件が良くなかったため」との報道がはっきりとあります、21日です。 ばーべっと @barbette_81mm 天気に関する報道は22や23日にも続き、24日の国防部定例記者会見でも「探索及び射撃統制電探を使用するとき」として登場します。21日の岩屋防衛相の最初の記者会見があって数時間後から主張し続けたのを、後付け言い訳的な扱いするのは如何と思いますけどね。 ばーべっと @barbette_81mm 次に「全電探を稼働中だった」ですが、不思議なことに、これは21日の岩屋防衛相の記者会見に対する国防部の最初の反応を伝える記事数件だけに載っている話であって、翌日の22日の一連の報道や、その後の国防部の定例記者会見ではまったく出てこない話です。 ばーべっと @barbette_81mm 報道翌日の22日から消えた、つまり、なんらかの原因による誤報の可能性が非常に高いわけですが、これをはたして「国防部の公式立場」と見ていいのか、正直なところ自分は全く同意出来ませんね。 ばーべっと @barbette_81mm 天気の方に付け加えると、既に5日前の24日の時点で「現場の波高は1.5b」という報道がありました。今回の映像で公開された、P-1哨戒機が機上観測した気象条件で波高が1bだったことを考えると、「韓国側が嘘をついた」といえるか、疑問ですね。 ばーべっと @barbette_81mm 「波高1.5bの海面上で1d未満の小型木造船を捜索することが容易か」に関しては、海の経験が浅い自分としては未知の領域です。 ばーべっと @barbette_81mm 今回公開された映像だと、海警が遭難船舶と接触したか、もしくはする寸前の状況のようで、これを根拠に「既に探したなら電探稼働する必要ない、捜索のためだったという言い訳は通じない」と仰っる方々がいますが、まずこの映像だと、いつ海軍艦艇や海警艦が遭難船舶を発見したかはわかりません。 ばーべっと @barbette_81mm 最初のコンタクト時点を映像だけでは正確に判断し難いのに「捜索対象探したら電探すぐ切れ」とは、これは公開上での作戦行動自体をするな、と言ってるのと同然ではないかと思いますが、どうでしょうかね。 ばーべっと @barbette_81mm そもそも論ですが、今回の映像を見る限り、日本側が問題としている電探のSTIRは、少なくとも哨戒機が駆逐艦の右舷真横を通過するまでは前後2機のうち1機も哨戒機に指向されていませんでしたが。 ばーべっと @barbette_81mm 別に日本側だって最初からSTIRの照射を受けたと主張してないし、途中から指向されてたのかはあまり本質的な話ではないかもしれないが、韓国側の主張の「STIRつけてない」にも少しは関係ある話だから一応、って感じで。 [全訳] 韓国国防部「反論映像」全テクスト https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20190104-00110128/ レーダー照射事件は日韓共に情報開示不足 スパイク通信員 http://spikemilrev.com/news/2018/12/29-1.html 日韓「レーダー照射問題」、何が起きていたのか、改めて検証する コロラド博士さん ハーバービジネス https://hbol.jp/182872 「光学カメラに赤外線装備をつけたEOTSは、悪天候や夜間に遠く離れた物体を把握する装備で、射撃統制レーダーSTIR 180に装着されている。EOTSを哨戒機側に向けたことでSTIR 180のアンテナが一緒に動いたが、STIR 180からレーダー電波は放出されなかったというのが軍説明だ。STIR 180は指揮部の許可を受けないと作動させることはできない。」 >STIR 180は指揮部の許可を受けないと作動させることはできない。 当然でしょうね。
たとえトム・クランシーの小説を読みすぎていたとしても、STIR180からレーダー電波がなければ大騒ぎするほどの問題はないだろう。海自の応対も冷静だった。韓国側に疑問があるとすれば、大王艦艇が応答しなかった理由が良くわからないことではないか。 どれくらい支持率が回復するか知らないが、何も知らない良識庶民からすれば、思いつくことがあるとすれば「なかよく」ぐらいでしかない。
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