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※2020年6月30日 朝日新聞1面トップ 紙面クリック拡大
(時時刻刻)流行変遷 4月・欧米、6月・中南米 新型コロナ:朝日新聞デジタルhttps://t.co/FeeCGLErKt
— ナナシ=ロボ (@robo7c7c) June 29, 2020
■脆弱な医療、感染対策に壁 pic.twitter.com/ZebjTDuzxp
世界の死者50万人、感染者1000万人 コロナ、新興・途上国で猛威 新規感染の75%
— houzou1947 (@houzou1947) June 29, 2020
感染者は欧米の先進国を中心に急増してきたが、6月になって新興国と途上国の累計が上回った。現在は毎日の新規感染者の約75%を新興・途上国が占めており、感染拡大は新たな局面を迎えている https://t.co/yrEzFXtkE3
世界の死者50万人、感染者1000万人 コロナ、新興・途上国で猛威 新規感染の75%
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14531086.html
2020年6月30日 5時00分 朝日新聞
新興・途上国の感染者数が先進国を上回る
死者数、感染者数ともに新興・途上国で増加の一途
新型コロナウイルスによる世界の死者が29日、米ジョンズ・ホプキンス大の集計で50万人を超えた。感染者も累計で1千万人以上に達している。感染者は欧米の先進国を中心に急増してきたが、6月になって新興国と途上国の累計が上回った。現在は毎日の新規感染者の約75%を新興・途上国が占めており、感染拡大は新たな局面を迎えている。▼2面=流行変遷
同大によると、世界の累計の感染者は28日までの集計で1014万5791人。国連の基準に基づいて、世界各国を「先進国」(36カ国)と、その他の「新興国・途上国」とに分けると、感染者は先進国が約429万人、新興・途上国が約585万人となる。ブラジルやペルーなど中南米諸国での増加が最も目立ち、インドなど南アジアや中東、アフリカ諸国でも徐々に感染者数が増えている。
世界保健機関(WHO)は、貧富の差が大きく、医療態勢も脆弱(ぜいじゃく)な新興・途上国での感染拡大に警鐘を鳴らしてきた。行動制限が長引き、経済活動の再開に踏み切る国も増え始めているが、このまま新興・途上国で感染が広がり続ければ世界的な収束は見通せない。貧困層や難民の間での蔓延(まんえん)も現実の脅威となっている。
感染拡大の中心となっている中南米では、多くの国で大都市周辺にスラム街があり、貧困層が密集して暮らしている。医療態勢も貧弱で、マスク着用などの予防法が十分に伝わっていない面もある。感染者数の多いインドでは、手洗い設備が整備されていない病院が多いとされ、貧困層の家庭内感染も目立っている。6月に入ってからレストランなどの営業が再開され、感染者数の増加に拍車がかかっている。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は今月19日、「世界は新たな、危険な局面に入っている」と警鐘を鳴らした。
先進国と新興・途上国の感染者数の推移を比べると、先進国で4月に感染者が急増したのち、新興・途上国でも次第に感染者が増え始め、6月9日に先進国を上回った。
最近は、世界全体で1日当たり約17万人前後の感染が新たに確認されており、その約75%が新興・途上国の人たちだ。
世界全体の死者は先進国が約31万人、新興・途上国が約19万人で、依然として先進国が上回る。今のところ新興・途上国の死者数は、感染者数の伸びほどには増えていない。ただ、最近は先進国の3倍超のペースで毎日の死者が出続けており、世界全体でも死者数の増加が再び加速する兆しが見られる。(高野遼)
(時時刻刻)流行変遷 4月・欧米、6月・中南米 新型コロナ
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14531074.html
2020年6月30日 5時00分 朝日新聞
1日当たりの死者数/累計感染者数
地域別の1日当たりの感染者数
新型コロナウイルスの感染者と死者が世界で増え続けている。米ジョンズ・ホプキンス大の集計を使って世界の状況を可視化すると、感染拡大の範囲が、これまでの先進国から新興国や途上国に広がっている様子が浮かび上がった。多くの国々が経済活動の再開や行動制限の解除に向かうなか、これから感染のピークを迎えようとしている国も多く、収束は依然として見通せない状況だ。▼1面参照
日本時間の29日午後8時時点で世界の感染者は累計で約1015万人、死者は約50万2千人。世界で8千人以上が感染し、約800人が死亡した重症急性呼吸器症候群(SARS)や、800人以上が死亡した中東呼吸器症候群(MERS)と比べても今回は規模の大きさが際立っている。
世界各国の累計感染者数を2カ月前と現在とで比べると、感染拡大の局面が大きく変化したことがわかる。4月下旬には世界の感染者の約74%を先進国が占め、米国やスペイン、イタリアで感染者が多かった。
現在は状況が大きく変わっている。新興・途上国で感染者が急増し、ブラジル、ロシア、インドといった人口の多い国々が続く。拡大が目立つのは中南米や南アジア、中東の国々だ。欧米に集中していた感染が、この2カ月間で世界各地に広がった。
各国の100万人当たりの死者数(1日当たり)で見ると、4月下旬には、死者が最も多い15カ国をすべて欧米の先進国が占めていた。だが、6月下旬になると、死者が最も多い15カ国のうち12カ国が新興・途上国に入れ替わった。チリやメキシコ、ペルーなど、感染が急拡大している中南米の国々が目立つ。
世界を七つの地域に分けて1日当たりの感染者数を比較すると、現在最も多いのが中南米だ。急速に感染者が増え続け、世界全体の3分の1ほどを占めるまでになった。
アジアや中東でも少しずつ感染者が増加している。特にインドやパキスタンなどの南アジアや、サウジアラビアなどの湾岸諸国では、外国人を含む出稼ぎ労働者の間で感染が蔓延(まんえん)しているケースも目立つ。
アフリカはまだ世界全体の7%ほどだが、南アフリカやエジプトなどで感染者が目立っており、徐々に増加の兆しがある。防護服不足などにより医療従事者への感染も広まり始めており、医療崩壊の恐れも指摘されている。
欧州と北米は、3月中旬〜4月中旬には世界全体の8割以上を占め、ピークを迎えた。しかし、その後の展開は明暗が分かれている。欧州では感染者はピーク時の半数ほどに減ったが、北米では米国で感染が再拡大した影響を受け、感染者数が増加に転じている。(高野遼)
脆弱な医療、感染対策に壁
これまで感染拡大の中心となってきた欧州諸国や米国では、先進国であっても医療態勢などの対応が追いつかず、多くの感染者と死者を出してきた。貧困層が多く、電気や水道といった社会インフラも整わない新興国や途上国では、対策を講じるのがさらに難しいのが現実だ。先進国に比べ、医療態勢も不十分で、治療薬やワクチンが開発されたとしても、なかなか手に入らない可能性もある。
世界保健機関(WHO)は中国で感染が拡大した1月から、医療の脆弱(ぜいじゃく)な途上国などでウイルスが蔓延することに懸念を示してきた。「検査と隔離」という感染症対策の基本の徹底を訴え、検査キットを始めとする医療資材をアフリカなどの途上国に送っている。WHOと欧州連合(EU)が中心となり、治療薬・ワクチンの開発加速と普及をめざす活動も本格化させているが、貧困層や難民らの間での感染拡大は現実の脅威として迫っている。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は「すべての人が安全になるまで、誰も安全ではない」として、治療薬やワクチンの普及も含め、先進国と途上国の間で対策に格差が生じてはならないと訴えてきた。一部の国々で以前のような社会・経済活動を再開できても、世界のどこかで感染拡大が続いている限り、ウイルスは容易に国境を越えるからだ。感染拡大が止まらない現在の状況で、この半年間の教訓を生かして世界が協力し、ウイルスを抑え込めるかが問われている。(ウィーン=吉武祐)
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