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金正恩氏の20日ぶり表舞台再登場で気づいた3つのポイント
高橋浩祐 | 国際ジャーナリスト 5/2(土) 11:39
北朝鮮の肥料工場完工式でテープカットを行う金正恩氏(5月2日付労働新聞一面より)
CNNが報じた金正恩氏の重篤説はいったい何だったのか。直近まで巷(ちまた)に流布した死亡説はいったい何だったのか。
北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)が労働者の日となる5月1日のメーデーに再び姿を現した。北朝鮮国営メディアが2日、報じた。
北朝鮮では例年メーデーに金正恩氏への結束を呼びかける大規模な祝賀行事が開催され、重要視されてきた。このため、1日に再び姿を現すのではないかとの観測が北朝鮮ウォッチャーの間では高まっていたが、その通りになった。
金正恩氏の姿は4月12日以来、朝鮮中央通信(KCNA)と労働新聞で20日ぶりに伝えられた。北朝鮮メディアが掲載した金正恩氏参加の式典写真の背景には、わざわざご丁寧に「2020年5月1日」との日付まで写っており、今現在の最高指導者の健在ぶりをあえて誇示しているかのようだ。
久しぶりに見た金正恩氏の写真を見て、筆者が気づいた点が以下の3点だ。
まず、読者の誰もが感じると思うが、金正恩氏の写真を久しぶりに見て、「太ったな」との印象を受けた。かなりの肥満のため、顔は以前からむくんでいたが、さらにむくんだ印象だ。また、体全体をみても、丸みがかかり、体重がさらに増えたように見える。あご下や手首には赤ちゃんのくびれのごとく、さらに肉が付いている。金正恩氏はかねてから高血圧や心臓病、糖尿病などの持病を抱えているとされる。久しぶりに表舞台に再登場し、笑顔を振りまいているものの、健康がすぐれていないことがうかがえる。
2つ目に、金正恩氏は今回、北朝鮮中部の平安南道順川で肥料工場の完工式に出席したと伝えられている。金正恩氏は今年1月にも同工場を視察している。今回北朝鮮メディアが掲載した写真の中にはゴルフカートの前に立っていた姿もあった。
金正恩氏は2014年9月から10月にかけ、40日間表舞台に姿を見せなかったことがあったが、その時も、同じようなゴルフカートに乗って再登場していた。この時は足首の嚢胞(のうほう)を除去する手術を受けたとみられ、杖を持って公式の場に再び現れた。今回は杖は持っていなかったが、ゴルフカートを使って再び登場したということは、引き続き足の状態が悪いという証しか。あるいは、単に最高指導者としての当たり前の送迎なのか。
最後に、今回、金正恩氏の動向をめぐって、さまざまな情報が飛び交ったが、明らかになったことがある。それは北朝鮮情勢では今日、韓国の情報当局がもたらす情報が一番信ぴょう性が高くなっていることだ。逆にCNNの重篤説報道など、アメリカ発の北朝鮮情報には疑問符がついた。アメリカメディアは2017年にもアメリカが北朝鮮を今すぐにでも先制攻撃するという煽り記事を多数発信していた。
アメリカの情報当局者が匿名を条件に流すリーク情報に、アメリカメディアが踊らされる傾向は、2003年のイラク戦争開始の際とあまり変わっていないように思える。この時も、「イラクには大量破壊兵器が存在する」との米情報当局者の情報に踊らされ、アメリカメディアはイラク戦争開戦の片棒を担ぐ形となった。
発言者が匿名を条件にリークして発信されている情報(筆者は「匿名リーク情報」と呼びたい)には、発言者が自らの正体が明かされず、責任も負っていないことから、自らの立場に有利なポジショントークをする場合が多いことに読者は留意する必要があるだろう。
取材者側としてはもちろん匿名でしか取れない重要な極秘情報はあるが、読者に与える透明性や信ぴょう性を考慮すれば、できる限り実名のソースを用いた方が望ましいだろう。
また、今回、メディアは一部の脱北者からの情報に踊らされたが、彼らの発する情報も希望的観測やポジショントークによるものが多く、改めて当てにならないことが示されたと言えるだろう。
高橋浩祐 国際ジャーナリスト
英軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー東京特派員。ハフポスト日本版前編集長。元日経CNBCコメンテーター。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。ホリプロ所属。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。北朝鮮関連専門ニュースサイトのNK Newsや朝日新聞の論座、産経新聞のJapan Forward、東洋経済オンライン、ビジネスインサイダー日本版、英紙ガーディアン、シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズ紙等にも記事掲載。
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