http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/620.html
Tweet |
メディアは本当に腐ってるね。
末尾に関連記事を三つほど転載したが、金正恩委員長重篤説の真偽を探るための重要情報をネグっているからからだ。
韓国KBSニュースが報じていたが、三つの記事に関連するぶら下がり取材で、オブライエン国家安全保障担当補佐官は、記事にあるような話のあと、「トランプ大統領は比較的最近金正恩委員長と連絡を取った」と説明している。しかし、どのような方法で連絡を取り合ったのかという質問には答えなかった。
“比較的最近”がいつ頃までさかのぼれるのかはわからないが、1週間程度前までと考えると、“重篤”になった4月12日よりもあとの4月14日以後にトランプ大統領と金正恩委員長は電話で連絡を取り合った可能性が出てくる。
2018年6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談の前にも、トランプ大統領は金正恩委員長と“既に”携帯電話で話しているから、今回も、同じような方法で連絡を取り合ったのかもしれない。
一昨日、「手術の金正恩氏“非常に危険な状態”真相は:突然の不調ならいざ知らず、太陽節の直前に心臓手術の予定は入れないはず」
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/613.html
で書いたように、重篤説が報じられる直前、実に“奇妙な情報”が流れた。
金正恩重篤説は20日夜から流布されたものだが、その直前(19日)、トランプ大統領が「COPID-19関連」の記者会見で、唐突に、「金正恩委員長から書簡を受け取った」と説明した。
すると、北朝鮮外務省は、間髪おかずにその夜、金正恩委員長がトランプ大統領に書簡を送ったという事実はないと否定した。
このような、何がなんだかわかないとイライラする“奇妙なやり取り”が米朝間であった。
(金正恩委員長から受け取った書簡については、記者会見の前日、トランプ大統領と文大統領との電話会談のなかで、トランプ大統領が文大統領に“温かい気持ちのこもった書簡”を金正恩委員長から受け取ったと話したという)
トランプ大統領は、電話で連絡を取り合ったことを、「書簡」を受け取ったと違うように説明したのだと思う。
(二人が電話で連絡を取り合っていることがわかれば、書簡と違って、“敵国”とあまりに軽々しく“生々しい”関係に思われるからね。敵と親密過ぎると思われるのも大統領選もあるから得策ではない)
コロナ問題での記者会見で唐突に持ち出したトランプ大統領の「書簡受け取り」話は、「金正恩重篤」説が世界を駆け巡るための“前ぶり”だったと思う。
北朝鮮が、対米外交というもっとも重要なマターで、間髪おかずに、トランプ大統領の書簡話を否定したという流れも、予め準備があったと想像させる。
トランプ大統領は書簡の内容を何も語っていないのだから、普通に言えば、焦って否定するような話ではない。
何より、金正恩委員長がほんとうに重篤だったら、トランプ発言にどう対応するのか金正恩委員長に相談ができないのだから、少なくとも、すぐに否定の談話を発することはできないだろう。(政治局員たちでどう対応するのかを協議したあとのメッセージ発信になる)
このような経緯だったからこそ、韓国政府も、「金正恩重篤説」を、それこそ間髪入れずすぱっと切り捨てたのだろう。(韓国は米国CIAよりも北朝鮮情報を収集できるが)
じゃあ、なぜ、トランプ大統領が、嘘とはいわないまでも、“奇妙なお芝居”を打ったかと想像すると、トランプ大統領の金正恩委員長や北朝鮮国民に対する思いやりが見えてくる。
いま世界は、米国政府機関が深く関与している「コロナ騒動」の報道に連日埋め尽くされている。そして、この状況は、半年とはいわないが、3か月は続くだろう。
そのような状況では、ときに短距離飛翔体を発射してはいるとはいえコロナに較べると軽く、北朝鮮の存在は世界から忘れられやすい。
トランプ大統領は、日本の政治家やある部分の国民と違って、「理不尽な歴史に翻弄され続けている北朝鮮」に心を寄せている。
金正恩委員長の誕生日(1月8日)にはお祝いのメッセージを送っている。また、噂がある北朝鮮の「コロナ感染問題」にもわざわざ支援するとメッセージを発している。
今回の「重篤説」報道流布は、何より、米朝国交正常化を“停止”せざるを得ない要因になっている日本政府の“体たらく”に活を入れたかったのだろう。
米朝間の国交正常化への道筋はシンガポール会談で合意している。
その実現を押しとどめているのは、35年間支配していたという歴史的いきさつから、何としても米国より先に国交を正常化したい日本政府の“お願い”(米国に待ってもらっている)であり“体たらく”(日朝首脳会談さえできない)のせいなのである。
それは、昨年の安倍首相の言動を思い起こせばわかる。
安倍首相は、世界では“決裂”と評された昨年(19年)2月のハノイでの米朝首脳会談後、“なぜか”決裂ではなく米朝間で何らかの前進があったかのように、
2月28日米朝首脳会談直後「次は私が金委員長と向き合わなければならない」
4月27日の日米電話協議で「次は私自身が金正恩朝鮮労働党委員長と向き合い、解決する」
5月7日、北朝鮮による飛翔体の発射を巡りトランプ氏と電話で協議した翌日、記者団に「私自身が金委員長と条件を付けずに向き合わなければならない」と強調
安倍首相は、三度目の米朝首脳会談の前に日朝首脳会談をやるとも語っている。
(昨年6月、トランプ大統領と金正恩委員長は板門店で三度目の顔合わせをしている。首脳会談ではないが...)
そして、政府は認めていないが、7月から9月にかけて、当時の国家安全保障局長谷内氏を三度も平壌に派遣している。
トランプ大統領と金正恩委員長は、安倍首相に対し、「コロナ騒動」で大変だろうが、日朝国交正常化交渉の進展も忘れないようにしてほしいと思っているのだろう。
(北朝鮮が時々ロシア製や米国製を含む飛翔体を日本海に向けて発射するのも、日本に対する日朝国交正常化を催促する意図がある)
「重篤説」流布には、日朝国交正常化交渉に関わる“シグナル”が含まれている可能性もあるが、それはわからない。
このようなことから、金正恩委員長が望ましい体調を維持しているようには見えないが、12日に心臓手術をしたあと重篤に陥ったという情報はデマだと判断できる。
==========================================================================================================
トランプ氏「金正恩氏の健康願う」 [日経新聞]
2020/4/22 1:26 (2020/4/22 8:15更新)
朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長について「元気であるのを望んでいる。報道が真実かは知らない」と述べた。複数の米韓メディアは金正恩氏が最近手術を受けたと伝えたが、その容体については重体説など情報が入り乱れている。
これに関連し、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)は21日のFOXニュースのインタビューで「北朝鮮は金正恩氏の健康状態を含めて情報をほとんど出さない。状況を注視している」と述べた。ホワイトハウスでは記者団に「知らない」と述べ、後継問題についても「普通に考えると一族の誰かだろうが、今話すのは性急すぎる」と語った。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58339380S0A420C2000000/
==========================================================================================================
北朝鮮キム委員長の健康状態「注視している」米大統領補佐官 [NHK]
2020年4月22日 4時35分北朝鮮情勢
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の健康状態について、アメリカのトランプ大統領の補佐官は、注視しているものの確かなことは分かっていないと述べました。
アメリカの複数のメディアはアメリカ政府関係者の話として「北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、手術のあと重篤な状態になっている」と伝えていますが、韓国政府などは慎重な見方を示しています。
ホワイトハウスで国家安全保障問題を担当するオブライエン大統領補佐官は21日、記者団に対し「北朝鮮で指導者が病院や執務室をいつ出入りしているかを知るのは容易ではないが、注視している」と述べました。
そのうえでオブライエン補佐官は「キム・ジョンウン氏の容体について確かなことは分かっていない」と述べ、後継者などについて話すのは時期尚早だという考えを示しました。
キム委員長は、祖父のキム・イルソン(金日成)主席の誕生日の4月15日に合わせて、毎年主席の遺体が安置されている宮殿を訪れてきましたが、ことしは伝えられず、地方の施設で手術を受け療養しているという観測も一部で流れています。
キム委員長の動静は1週間余り途絶えており、健康状態に関心が集まっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200422/k10012399801000.html
=================================================================================================
北朝鮮の金委員長の状態、把握は困難−報道を注視と米大統領補佐官[ブルームバーグ]
2020年4月22日 7:11 JST
オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は21日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の健康に問題があるとの報道について、「把握するのは難しい。われわれは報道を注視している」と語った。FOXニュースとのインタビューで語った。
オブライエン氏は、正恩氏の後継者選びに関する質問に対し、「恐らく一族の誰かになるというのが基本的な前提だが、金委員長がどのような健康状態かわれわれには分からず、それを語るのは時期尚早だ」と述べた。
原題:U.S. Monitoring N.K. Reports on Kim Health Closely: Trump Aide(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-21/Q95P9PT1UM0X01
- 正恩氏の重体報道 トランプ氏「不正確」 あっしら 2020/4/24 11:07:53
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。