http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/610.html
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◆社会的制限は続く◆
7日の政府の緊急事態宣言後、16日の全国への拡大を経て日本は外出や営業の自粛が続いている。
期間は一応GW終了の5月6日迄だが、新規感染者数などの推移を見て緩和されるかも知れないもののその後も恐らくは何らかの自粛要請は延長される。
各国指導者も同様にロックダウン(都市封鎖)等を徐々に解除を模索しているが、少なくとも効果的なワクチンや治療薬が開発投入される1年余りの間は、経済は騙し騙し片肺飛行をして行くだろう。(なお集団免疫獲得の進捗は追い風となるが、ウイルスの凶暴化変異等は向かい風となる)
ロックダウン等の社会的制限解除は、概ね下記のような政策モデルが基本となると思われるが、「経済的関連死」等は予想も測定も困難なため所謂「命か経済か」でジレンマに襲われつつ瀬踏みをしながら回して行く事となる。
http://blog.livedoor.jp/ksato123/archives/54946965.html
<政策目標>
(A) 新型コロナ死亡者数 + (B) 経済的関連死亡者数 ⇒ 極少化へ
<前提条件>
(A) 新型コロナ死亡者数 ≧ (B) 経済的関連死亡者数
ここで一番のポイントは、当然ながら医療崩壊を引き起こさない事だ。
普通に見ればインフルエンザに比べて大して恐れる必要がないと思われるが、人工呼吸器(及び関連する施設、人的資源)等の医療資源を長期間に渡って占有するため、キャパオーバーとなって医療崩壊を引き起こす事が、この新型コロナというかその設計者(神様?自然?その他?)の巧妙な所だ。
◆漸進的解除に向けて◆
筆者は50代だが、個人的にはもし新型コロナに罹患し重症になった際に、人工呼吸器等が足らず自分に回ってこなかった場合、モルヒネを打ってくれれば運命を受け入れる。
個人的な思いはともかくとして、ブラジルのボルソナロ大統領のように「私たちはみな、いずれは死ぬのだ」とノーガード戦法を取る風情の指導者も中には居るが、習近平でさえ武漢を閉鎖し表向きは人命優先としたのだから、イタリアやNYの一部等で結果的にそうなったにせよモルヒネ前提を容認することは政治的には難しい。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92941.php
また筆者としても何も積極的に死にたい訳ではなく、政府がそれ相応の数の人工呼吸器等の医療資源を用意した上で、飽くまでも運悪くそれに外れたらの話である。
そこで、各国指導者が現実的に取り得る選択肢は、概ね次の3択となるだろう。
@ 医療崩壊を起こさぬよう、十分な人工呼吸器等の医療資源を準備する。
A 医療崩壊を起こさぬよう、十分なスローさで社会的制限解除を行う。
B 医療崩壊が起きる可能性は排除できないが、それが起こった際のシナリオを準備して置く。
実際にはこれらの混合型となるが、各国とも経済を回さなければならないので、公表するしないに関わらず少なからずBの要素は入って来よう。
具体的には、実際にイタリア等で起こってしまった医療崩壊時には○○歳以上は人工呼吸器を付けない等のトリアージ(治療の優先順位付け)の事前決定だ。また新型コロナ肺炎患者よりもその他の病気怪我の患者を優先するというような事項も考えられる。またこれらに備えて「新型コロナ・トリアージ保険」というのも出来るかも知れない。
と、ここまで書いて来て我ながら気分が悪くなってきた。
だが、それらに耐えて国民を説得し出口戦略を実行出来る胆力が、各国指導者に求められている。
佐藤総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
- (修正稿)新型コロナ 経済再開へ向けての出口戦略 佐藤鴻全 2020/4/24 14:24:12
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