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コロナ急増「アメリカ死者20万人」伝説の専門家が衝撃発言
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/271191
2020/03/31 日刊ゲンダイ
ドーナツが人気のアンソニー・ファウチ博士(右)とトランプ米大統領(C)ロイター
ショッキングな数字だ。米国立アレルギー感染症研究所長のファウチ博士が29日、米CNNの番組で新型コロナ感染による米国内の死者について、「現状から判断すると、10万〜20万人の間に上るだろう」と発言。感染者数は数百万人に達するだろうと語った。イタリアの死者が1万人を突破しただけで世界は恐怖している。米国で20万人が死亡したら世界が大揺れとなるのは間違いない。
◇ ◇ ◇
ファウチ博士は、米政府の感染症対策チームのメンバーだ。HIV研究で功績を上げたエキスパートで、歴代政権の感染症対策に従事。79歳と高齢ながら、トランプ米大統領の記者会見に同席して米国民に感染リスクを分かりやすく説明するなど、米国のコロナ対策の“顔”となっている。
米国内でファウチ博士の顔写真をあしらった“ファウチドーナツ”がバカ売れしているというから、博士の人気がうかがい知れる。それほど国民の信頼を集めている博士の口から「死者は10万〜20万人に達する」と飛び出したことは、米国民にとって衝撃的だったに違いない。ハーバード大学院卒で医学博士の左門新氏がこう言う。
「引き締めを図るための警告という側面も考えられますが、感染症対策の専門家が根拠のない推計を口にするとは考えにくい。感染者数の増減は正規分布に従います。恐らく、ファウチ博士は正規分布のカーブに基づいて感染者数を推計し、死亡率を掛け合わせて死者数をはじき出したのでしょう。ただ、数式が正しいのかどうかという問題はあります」
対策しなければ300万人犠牲の推計も
ファウチ博士の発言を裏付けるような研究もある。英インペリアル・カレッジ・ロンドンのシミュレーションによると、外出規制や休校などの感染防止策を講じなかった場合、ナント、米国の死者は298万人に達するという。仮に1週間で10万人の感染者のうち1・6人が死亡する状況まで感染防止策を講じたとしても、死者は52万人に上るというから驚きだ。
ファウチ博士の推計を日本の人口に当てはめて単純計算すると、死者数は約3万〜7万人に達する。果たして、日本でも死者数が急増するリスクはあるのか。
「日本は検査件数が少ないので、潜在的な感染者は発表されている数字の10倍は存在する可能性があります。一方、コロナ感染による死者数は急増していません。感染者数が多いので死亡率は低いと考えられます。感染者が爆発的に急増しない限り、米国の推計と同じような結果にはならないでしょう。ここ1〜2週間で日本国内の感染者が急増するのかどうかが重要です」(左門新氏)
死者が数十万人に上るという推計を考慮したのか、トランプは29日の会見で、外出自粛などの要請を4月30日まで延長すると発表。12日の復活祭までに経済活動を再開させたい考えだったが、“楽観論”を一転させた。いったい、米国で何が起きているのか。
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米国立アレルギー感染症研究所長が、新型コロナウイルス感染による死者について「現状から判断すると10万人〜20万人の間に上るだろう」と発言をしています。推計を日本の人口に当てはめると、単純計算で約3万〜7万人の死者数に達することになります。 https://t.co/uG49fJiJ6O #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) March 31, 2020
【米レジェンド専門家衝撃発言】コロナ急増「アメリカ死者20万人」 対策しなければ300万人犠牲の推計も イタリアの死者が1万人を突破しただけで世界は恐怖している。米国で20万人が死亡したら世界が大揺れとなるのは間違いない(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/ZnzpwWFvgv
— KK (@Trapelus) March 31, 2020
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