http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/472.html
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http://tanakanews.com/200316virus.htm
1月23日に中国政府が発祥地の武漢を閉鎖して新型コロナウイルスの感染拡大が
大変なことであるとわかってから2か月近くがすぎた。この間、ウイルス感染は
中国各地、日韓などアジア諸国、そして欧米や中東アフリカへと拡大した。
金融危機や世界不況の引き金を引きかねないのでパンデミック宣言を後回しにし
ていたWHOも、3月11日に世界的に株価が暴落して「WHOのせいで金融危機
になった」と言われない状態になった日にパンデミック宣言した。別の言い方を
すると、中国の傀儡勢力であるWHOは、中国での感染拡大が一段落(の歪曲)
して習近平が「勝利宣言」(3月10日の武漢視察)できる状態になり、次はイタ
リアなど欧州や米国への凄惨な急拡大が確定的になって「中国の勝利と欧米の敗
北」が見えてきた(加えて、欧米の混乱が注目され、このウイルスの発祥者であ
る中国への非難どころでなくなった)ので、3月11日にパンデミック宣言した。
今回のウイルス危機は長期化が必至なので、パンデミック宣言により、国際的な
人的交流や、冷戦後のグローバリゼーションの体制が大きく阻害・破壊されてひ
どい世界不況になる傾向が強まった。
http://www.ft.com/content/5db09f76-634b-11ea-a6cd-df28cc3c6a68
Dow enters bear market as pandemic declared
この間、新型ウイルスに対する各国の政策の違いを見ていると、いろいろ感じる
ことがある。その一つは「アングロサクソン諸国(米英加豪NZ)と日本の、人
口に占める感染者数の割合がおしなべて低いこと」だ。世界の国ごとの感染者数
の一覧を見ると、各国の百万人あたりの感染者数の割合は3月16日昼の時点で、
日本が6.6、米国が11.4、英国が20.5、カナダが9.0、豪州が11.8、ニュージーラ
ンドが1.7だ。一方、西欧諸国は、イタリアが409.3、スペインが167.8、フラン
スが83.1、ドイツが69.4、スイスが256.2、ノルウェーが231.7、デンマークが
149.2などだ。アングロサクソンと日本は、感染者の割合が、欧州諸国よりひと桁
少ない。
http://www.worldometers.info/coronavirus/
Coronavirus Update - Worldometer
これを「アングロ日本連合」みたいな感じでとらえず、単なる偶然と考えること
もできる。だがアングロサクソンの5か国は第二次大戦中から諜報分野で「ファ
イブ・アイズ」の非公式な同盟関係を続けて「米英覇権・軍産ネットワーク」を
形成している。この同盟は戦時中、まさに日本を倒すために結成されたが、戦後、
対米従属、正確には対軍産従属の傀儡国に変質した日本は、事実上、今やファイ
ブ・アイズの準加盟国だ。そして、米英覇権体制の終わりや覇権多極化につなが
りそうな今回のウイルス危機は、医療や保健衛生の問題を超えた、覇権や諜報の
問題だ。今回のウイルスが人為的に(軍産によって)植え込まれた可能性もあり、
まさに軍産や米英覇権の話である。
http://tanakanews.com/171224australia.php
中国のアジア覇権と日豪の未来
http://tanakanews.com/200204wuhan.htm
武漢コロナウイルスの周辺
ならば、ウイルスへの対策も、アングロ日本連合の諸国で横並びに行われても不
思議でない。この連合のウイルス対策は「感染者数の統計を少なめに出し続ける
こと」である。米英が西欧諸国より医療体制が格段に良いとは言えないので、米
英の感染者数の人口比が少ない理由は医療体制の違いでなく、ウイルス検査をど
の程度熱心にやるか、感染者数を少なめに出したいかどうかといった政治姿勢の
違いだ。医療体制の良し悪しの違いは、死者数の違いとして現れるだろうが、感
染者数の違いには結びつきにくい。感染の多くは家庭内や職場、社交の場で起き
ている。院内感染は比率として少ない。
日本は医療体制が良いが、感染者っぽい症状が出て病院に行っても、いくつもの
種類の発症のすべてが起きていないとウイルス検査を受けられず帰宅させられる。
今回のウイルスは発症時の症状の組み合わせが人によってかなり違うのに、政府
がそれをわざと無視し、杓子定規で非現実的な決まりを作って感染者にできる
だけ検査を受けさせず、統計上の感染者数を大幅に少なくしているのが日本の現
状だ。先週今週あたり、知り合い、もしくはそのまた知り合いがそのような目に
遭っているという人が増えている。発症したのに検査してもらえない人が、すで
にかなりいそうだ。日本全体で数万人とか十万人とかか?。軽症と重症の全体的
な割合から考えて、その5倍ぐらいの人(25万から50万人?)が、無発症もしく
はごく軽症(ほとんど無自覚)で、すでに感染しているはずだ。もっと多いかも
しれない。
1月に中国からウイルスをうつされて以来2か月が経ち、日本は感染増加のピー
クに近づいている。1日10人程度の現在の感染者統計の増加数は、あきらかに少
なすぎる。前回の記事に書いたように、ドイツの専門家は6−8月が感染のピー
クだと予測している。欧州は日本より1か月ぐらいの遅れで感染が広がっている。
日本の感染増加のピークは5−7月ごろか。ピークを越えると増加の速度が減り、
「国民の6−7割が感染」の完成形に近づく。世界的に、夏から秋にかけてが完
成形への到達時期でないか。その前にワクチンができて使用開始されれば感染増
加が止まるが、ワクチンは今年中にできそうもないので、完成形まで感染拡大する。
http://tanakanews.com/200311virus.htm
人類の7割が感染し2年以上続くウイルス危機
この件について、アングロサクソンの元祖である英国のジョンソン首相が3月15日
に衝撃的な発表をした。ジョンソンは、英国民の6割が感染する完成形に至る事
態を避けられないと表明し、ウイルス危機は今夏に完成形になっていったん下火
になるが、これまでのインフルエンザや風邪と同様、11月ぐらいから来春まで再
び感染発症する人が出てきて、ウイルスは脅威を弱めつつ何年も再発し続けると
の予測を発表した。地域や都市を閉鎖して住民を外出させない隔離政策をとると、
一時的に感染者の増加が抑えられるが、閉鎖や隔離を解いたら再び感染者が増え
てしまうと指摘した。
http://www.independent.co.uk/news/health/coronavirus-herd-immunity-uk-nhs-outbreak-pandemic-government-a9399101.html
Coronavirus: 60% of UK population need to become infected so country can build 'herd immunity', government's chief scientist says
http://www.theguardian.com/world/2020/mar/15/uk-coronavirus-crisis-to-last-until-spring-2021-and-could-see-79m-hospitalised
UK coronavirus crisis 'to last until spring 2021 and could see 7.9m hospitalised'
そしてジョンソンは英国の対応として、健康な若者と、そうでない人々(高齢者
と持病持ち)とを分けて、別々の過ごし方をする策を提案した。感染しても発症
しにくい健康な若者(40歳以下)は、感染して抗体を体内に作ってもらい、英
国民のできるだけ多くが「集団免疫」を持つことで、今冬のウイルス再発の事態
を乗り越える。社交の制限などをやるが、それは感染拡大の遅延策であり、感染
者が急増して病院が満杯でパンクする事態を防ぐ。一方、感染したら重症化しや
すい高齢者や持病持ちの人々は、他の人々との接触をできるだけ減らした状態で
4か月から半年をすごして感染を防ぎ、その後は集団免疫を持った若者に支えら
れて生きる。
http://news.sky.com/story/coronavirus-over-70s-will-be-asked-to-self-isolate-potentially-for-months-11957770
Coronavirus: Up to four months self-isolation for over-70s
ジョンソンは英国を代表する権威ある医療専門家を従えて発表を行い、これが科
学的で正しい政策であるという印象を打ち出そうとした。内外のマスコミや反対
論の人々は「次の冬に再発するとの予測は全く不確定だ」「人々の体内に恒久的
な集団免疫が作られるかどうか、まだわからない」「感染したら重症や死に至る
若者もいるのだからこの策は間違っている」「感染対策を放棄すると言ったも同
然」「ウイルスに対する敗北宣言だ」などと非難した。だが私から見ると、ジョ
ンソンの発表は、確かに無策ではあるものの、一つの具体的・現実的なシナリオ
を提示している。放置的なジョンソンの策と対照的なのは中国がやっている強烈
な閉鎖・隔離策だが、それをやっても、それをやめた時に感染が拡大するのだか
ら根本的な解決策にならない。他の諸国も無策であることに変りなく、事態は結
果的に似たものになると考えられる。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2020/mar/15/epidemiologist-britain-herd-immunity-coronavirus-covid-19
I'm an epidemiologist. When I heard about Britain's `herd immunity' coronavirus plan, I thought it was satire
ドイツでは「国民の60-70%が感染する。それまでに2年かかる」との予測が公
式的なものになっている。英国の予測と似ている。これらに対して「何の根拠が
あるのか?。いい加減なことを言うな」という批判が世界的にある。しかし世界
的に、英独などが出した一群の予測以外の具体的な予測は出されていない。日本
政府は「今が正念場だ」と1か月前から言い続けることしかやっていない。英国
は、科学について国際的な権威の国だ。英国は「科学という名のプロパガンダ」
の世界体制を創設し、それを維持する科学の覇権国だ。その英国の首相が「人々
の60%が感染して集団免疫をつけるしかない」と正式に提案したのだから、それ
が正しいと考えるべきだ。新型ウイルスについては不明な点がとても多く、確定
的な予測や対策を出すのは不可能だ。根拠が薄いからといって、それを間違いだ
と言う人は、今の状況の根幹を理解していない。
http://tanakanews.com/200311virus.htm
人類の7割が感染し2年以上続くウイルス危機
安倍首相の日本政府は、今が正念場としか言わないし、感染者統計も明らかに少
なすぎて、とても不正でインチキな感じがする。しかし実のところ、日本政府が
やっている感染対策は、現実策として悪いものでない。欧州など多くの国で、飲
食店や歓楽街が閉鎖されているが、日本では大半の飲食店が営業を続けている。
年寄りの客は減ったが、若者はけっこう来ている。人気店は相変わらず混んでい
る。これは、ジョンソン英首相が言うところの、若者たちに集団免疫をつけさせ
る策になっている。アングロ連合の忠実なるしもべ・準加盟国である日本は、連
合体の主導役である英国が提案した策を、静かに着実に実行している。これは偶
然なのか、それともアングロ連合側から示唆されたとおりに安倍の日本がやった
結果なのか?。日本と米国の検査拒否による感染隠しの手口が似ているので、ト
ランプが安倍に入れ知恵してやらせた可能性もある。
http://www.ft.com/content/dd416102-5d20-11ea-b0ab-339c2307bcd4
Coronavirus testing: which approach is the most effective?
他の諸国は、感染者の増加傾向を抑えて病院を満杯にしないようにするため、飲
食店を閉店させている。日本は、飲食店を開けっ放しにして感染者の増加を放置
する一方で、感染を調べる検査をやらせないことで、表向きの感染者の増加を抑
えて病院を満杯にしないようにしている。飲食店を閉めると感染が増えないので
なく、増加の速度が抑止され、病院を満杯にしない。最終的に感染者が増える点
では、飲食店を閉めても閉めなくても同じだ。病院を満杯にしないのが目的なら、
日本の開店放置のやり方でも良いことになる。
http://www.zerohedge.com/health/leaked-covid-19-documents-hospitals-prep-96-million-infections-480k-deaths
Leaked Covid-19 Documents: Hospitals Prep For 96 Million Infections & 480K Deaths
日本などアングロ連合諸国は、感染者数を少なくごまかす不正をやっている。こ
れは一見悪いことだが、現実的に考えると、検査数を増やして感染者数を増やす
と、軽症者で病院が満杯になりかねない。感染しているが軽症な人を入院させず
に帰宅させると、感染者の自宅周辺がパニックになる。パニックを発生させても
感染拡大の抑止にならない。しかも、感染者を入院させろという社会的圧力を強
まり、病院が満杯になってしまう。ならば、検査せず公式な感染者に仕立てない
ことが現実的な選択肢になってくる。
http://www.wsj.com/articles/coronavirus-forces-new-travel-curbs-as-high-profile-cases-rise-11584007336
Coronavirus Forces New Travel Curbs, Bans on Large Gatherings
感染しているのに検査を受けられないので感染を知り得ずそのまま暮らしている
人は、検査して感染を知って引きこもる人よりも、他人に感染を拡大する傾向が
大きい。だがその一方で、いったん陰性になってかなり経ってから再び発症した
り陽性になるケースもあり、ウイルスの性質としての感染状態の「完全な終わり」
が確定できない状態のままだ。一人ひとりの感染者に厳密な対応をしていると、
それぞれに対して1か月以上かかり、対応する当局の側がパンクしてしまう。
中国は、共産党の強力かつ広範な独裁体制を活用し、人口の半分を閉鎖・隔離状
態にして、感染拡大をかなり止めている。しかし今、閉鎖を解くと感染が再拡大
する事態に直面し、なかなか閉鎖を解いていけない。北京市などは、いったん開
けたが再び閉めている。中国政府は、閉鎖を解いて経済活動を再開していると強
調しているが、その中には、習近平政権の「勝利」を喧伝するための「見せ物」
としてごく一部が再稼働しているだけのところも多い。中国は、閉鎖の再開に苦
労している。加えて中国は、重症な発症者だけを「感染者」として扱っており、
日本と異なるやり方で感染者数を過少に発表することで「勝利」感を演出してい
る。世界は、新しい覇権国である習近平の中国に媚びて、中国の勝利と再開の演
技を鵜呑みにしている。「アップルは、中国以外の世界中の店舗を閉店した。中
国の店舗だけは再開を維持している(実は開店休業)」といった報道が象徴的だ。
そんな中、英国のジョンソンは、中国のやり方は良いものでないと指摘している。
http://www.wsj.com/articles/apple-closes-all-its-stores-outside-china-over-coronavirus-11584172214
Apple Closes All Its Stores Outside China Over Coronavirus
検査したがらない日本と対照的に、韓国は新天地教会の集団感染以来、ものすご
く積極的に検査を拡大し、統計上の感染者は増加したが政策の透明度が上がって
成功だったとされている。日本はアングロ連合と一緒に6割感染・集団免疫のシ
ナリオに沿って検査回避の感染者隠しをやり、日本と対照的に韓国は積極検査の
策をとり、EU諸国がそれを見習ったという流れになっている。しかし最近は韓
国も感染者の増加幅が減ってきた。韓国の感染拡大は山を越えて終わりつつある
のか?。それは考えにくい。韓国の感染者は8千人台だ。こんな少数で終息する
とは思えない。韓国は、感染者を積極的に統計に載せる政策を微妙に変えた可能
性がある。
http://nationalinterest.org/print/blog/korea-watch/what-america-and-donald-trump-could-learn-south-koreas-coronavirus-struggles-130157
What America Could Learn from South Korea's Coronavirus Struggles
このほか、エジプトやカンボジアなどの発展途上諸国も、検査をできるだけせず、
感染者の統計数を増やさない政策をとっている。エジプトの統計上の感染者数は
現在126人だが、エジプトを旅行した日本人が何人も感染している。エジプトの
実際の感染者は何万人・何十万人もいるはずだ。カンボジアの統計上の感染者数
は12人だ。フンセン首相は「我が国には感染者がいない」という姿勢を貫いてい
る。行き場を失った国際クルーズ船を2月13日に受け入れた時からそうだった。
だが、受け入れたクルーズ船の乗客の中に感染者がいると後でわかったし、その
後カンボジアから帰国した日本人の感染もわかった。カンボジアにもかなりの数
の感染者がいるはずだ。発展途上国の多くは、できるだけ検査をせず感染を放置
している。その結果、それほど大変なことにならないのなら、これが現実的な策
なのかもしれない。
http://tanakanews.com/200218virus.htm
世界に蔓延する武漢ウイルス 2
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/200316virus.htm
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