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世界中にメディアの墜落をさらしたアサンジ迫害
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2020年2月24日 マスコミに載らない海外記事
2020年2月22日
ケイトリン・ジョンストン
これは引き渡し裁判が2月24日に始まるジュリアン・アサンジのための昨夜メルボルンでのデモにおける私の演説だ。
ジュリアン・アサンジは、不正な責任を負わない権力は、我々の世界の問題だが、この問題とは、真実という光で戦うことができるという前提で、漏洩メディアを始めた。不正な責任を負わない権力が、彼を拘留し、黙らせ、中傷して、対応した。彼への迫害が、世界に関する彼の理論が絶対に正しいことを証明した。
権力というのは、起きることを支配する能力だ。絶対権力は、起きたことについて、人がどう考えるかを支配している。人は言説を聞きたがる生きものなので、もし起きていることについて人々がお互い話し合う言説を支配できれば、それらの人を支配することができるのだ。
これは言説を支配する権力だ。これが政府や億万長者が、プロパガンダや広告を活用し、巨大マスコミ複合企業を買収し、シンクタンクに資金供給し、広報担当者や情報を操作し人の心理を操る専門家スピンドクターを使う理由、ネット・アラシ軍団やボットを買収している理由だ。連中は言説を支配する者が世界を支配することを知っているからだ。
自分がしていることについて、人々が考えることを支配できる限り、その人は、何であれ好きなことができるのだ。
ジュリアン・アサンジより、これを良く理解している人はいない。もし戦争がウソによって始められるなら、戦争は真実によって止めることができると彼が言ったのは有名だ。それがウィキリークスの基盤だ。できる限り新鮮な革命的な方法で、大衆に真実をもたらすのだ。彼らは人々が文書を彼らに安全に漏洩できるようにし、次に最小限の編集と論説で、その文書を公開した。多くのオンラインの新機軸のように、ウィキリークスは仲介者を排除したのだが、仲介者というのは、この場合、通常、支配体制に好意的な言説の上塗りをして、情報を提供するマスコミというスピン・ドクターだ。
読者は、そういう連中をご存じだ。「私はこれを発見したが、より重要なのは、私が発見したことについて、あなたはこう考えるべきなのだ」という連中だ。
ウィキリークスの影響はてきめんだった。世界金融危機に対する警鐘の増加、気候変動や、果てしない戦争という環境で、そうしたものの不人気にもかかわらず、それを止めようとする我々のあらゆる努力にもかかわらず、こうしたことが、なぜ起き続けるのかについて、人々が真実を切望していたもの、最も有力な人々の最も不正な根源を暴露し、一挙に世界に広めたのだ。
アサンジへの迫害は、悪党がジャーナリスト自身なのが主な理由で語られなかった物語の一つ、我々が通常、あらゆる話を聞く上で頼りにしている人々、ジャーナリズム体制に、スボットライトを当てたのだ。この腐敗は、本当に漏れた文書を通してではなく、ジュリアン・アサンジ本人に対し、マスコミが引き起こしている大衆つるしあげとして、我々が目にしているものによって、目に見えるようになったのだ。
主流マスコミは、今日に至るまで、常にアサンジについてウソをつく。アサンジに関する最近の話を見れば、中傷とウソに満ちている。彼らは、彼がロシアと共謀したことや、彼が強姦で「告訴された」のが本当であるかのように無造作に言ったり、大使館の壁上に彼がどのように糞便を塗り付けたかについて、さりげないせりふを言ったり、彼がエクアドルに亡命を認められた理由は、(それが問題であるかのように)強姦罪から逃げることだったと言ったりするのだ。
何十ものウソがあるが、それがウソであることが暴露されてから数カ月、数年後でさえ、アサンジに関する報道では真実として繰り返される。今でも、アサンジがトランプ選挙対策本部長のポール・マナフォートと会ったと主張する2018年11月のガーディアン記事が、今でもウェブサイトにある。起き得たはずはない。起きなかったのだ。エクアドル大使館は当時、地球上で最も監視されている建物だった。そこに出入りした全員残らず、様々の官僚的監視を通らなければならなかったのだ。
今までにこの主張のための、どんなビデオ証拠も、他の証拠も全く発見されておらず、それを見いだそうとした人々が多数いた。そういうことは起きなかったのだ。
それにも拘わらず、それが最初に報道された後、その記事は一年にわたって今日まだガーディアンウェブ・サイトにある。assangeとmanafortを検索すると、まだグーグル検索結果のナンバーワンだ。撤回無し。謝罪なし。
ガーディアン。新しい考えではない。ハロー!ではない。世界のニュースではない。ガーディアン。立派な全て高尚なものの要塞だ。
これは非常に示唆に富んでいる。
彼がアメリカの戦争犯罪をあばいたがゆえに、アサンジは今までずっと迫害されているのだ。今まで誰も、それら戦争犯罪のかど拘置所に行っていないが、報道機関は、それに集中するのではなく、アサンジを追うことに決めたのだ。
はっきりさせよう。ジャーナリストが、その権力と特権を、戦争犯罪を隠蔽し、戦争犯罪から目を逸らすために使えば、彼ら自身が戦争犯罪人になるのだ。
現在、ジャーナリストたちは、トランプ政権が、大西洋を越えて、手を伸ばして、ロンドンの真ん中、エクアドル大使館からオーストラリア人ジャーナリストを連行しようとして設定している法的前例が、全世界のジャーナリズムにとって破壊的だという事実にやっと目覚めつつある。イギリスでだけでなく、アメリカだけでなく、世界中で。安全なジャーナリストなどいないのだ。もしアメリカが彼にそうすることができるなら、彼らは誰にでもそれをすることができるのだから。
アメリカは、他国民は修正第一条による保護を受けないと考えているのも我々は知っており、だから、アメリカは事実上、どこであれ、人をつかまえるためにアメリカ法の長い腕は伸ばせるが、修正第一条による保護は伸ばさせなくてもよいと言っているのだ。
そしてジャーナリストは、とうとう、それを理解しているのだが、それでも沈黙は耳をつんざくほどだ。オーストラリア人ジャーナリストがアサンジを擁護して精力的に強烈な論説を書き、政治家が即座に行動するよう要求すべきだが、彼らは、もちろん過去は正しかったが、アラームボタンも押そうと主張しようとする、弱々しい、中傷満載の、当たり障りのなく言う不発記事の埋め草しか見当たらない。
それでは効果はないのだ。
ジャーナリストが自分たちが間違っていて、アサンジが正しいことを認め、2010年の昔、ジャーナリストたちが彼を偏執症だと呼んでいたころ、彼が言っていたことを、彼が公開したかどで、アメリカが彼を投獄したいのだと言わなければ、読者は方針変更すべき時期であることに気付くまい。彼らは行動すべきだということを理解しないだろう。
何をすべきかについて、多くの混乱がある。今朝、ラジオ番組司会者のアラン・ジョーンズが、オーストラリア政府が介入して、アサンジを国に連れ帰るべきかどうか尋ねる非常に人気が高いフェースブック世論調査をしていた。私は数時間前にそれを見たが、何千という回答で、75パーセントが、「イエス」で、何百というアサンジ擁護のコメントが書き込まれて、更に6日続くはずだった。彼はそれを削除した。明らかに、それは彼が予期していた回答ではなかったのだ。
混乱はあり、沈黙がある。だが沈黙は空間だ。我々の目の前に空間が広がったのだ。オーストラリアには今、二種類の人々がいる。アサンジは国に連れ戻されるべきだと思う人々、とまったくそれに関して考えるのを望まない人々。彼らは静かになった。我々も守りに慣れているので、我々も静かになった。
空間が広がったのだ。
機が熟した言説があるのだ。
我々がすべきことは、一斉に立ち上がり、この言説の支配権を掌握することだ。
我々の声を轟かせよう。
この人物は無罪だ。
我々は彼を国に連れ戻さなければならない。
公開は犯罪ではない!
アサンジ、ばんざい!
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/02/22/assanges-persecution-has-exposed-media-depravity-the-world-over/
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