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・LA Times
最強のウイルスの特性
先日、親戚のお葬式に出席しました。 105歳で大往生した方の葬儀で、悲劇性はないものです。お通夜と告別式の両方に出席したのは久しぶりでした。
日本の一般的なお葬式というのは、会場正面にご遺体が収められた棺が置かれて、そして告別式では、その棺の中に、思い出の品物やお花を遺族や関係者の方々が入れたり、遺族の中には顔をさわったりするというような方もいらっしゃったのですけれど、以下の記事で知りました新型コロナウイルスの「性質」を知って、今後こういうタイプのお葬式の光景も変わっていくのかもしれないなあと思いました。
どういうことかといいますと、コロナウイルスの特設ページを設けて、ニュースをリアルタイムで報じ続けている中国のグローバルタイムズは、2月1日に中国の科学者による発表として、以下を報じていたのでした。
「新型ウイルスは、遺体からも感染が拡大する可能性がある」
「新型ウイルスは、吐瀉物や排泄物からも感染する」
これを受けて、中国当局は、新型コロナウイルスで亡くなった場合は、ご遺体をただちに火葬する必要があるとして、葬儀などのために遺体を移動することを許可しないという通達を出したそうです。
病院で亡くなった場合でも自宅などで亡くなった場合でも、原因が新型ウイルスの場合は、ただちに火葬場に搬送されなければならないということになったようです。
日本でもそうなるかどうかはわからないですが、日本には、ご遺体に死化粧やエンゼルケアなどを含めて、ご遺体を整える習慣やそういうお仕事がありますが、そういうことに関しても変化せざるを得ない場合も生じるのかもしれません。
また、この中国人科学者が発表しました、
> 吐瀉物や排泄物からも感染する
というのは、何というのか、現行のポピュラーな感染症の中で「最強の感染力」を持つウイルスのひとつであるノロウイルスと似ている感じもします。
私が初めてノロウイルスに感染したのは、新種ノロウイルスが出現した 2006年のことでしたが、「はじめてのノロウイルス」の時の症状は激烈で、本当に「死ぬんじゃないかと思った」ほどでした。その当時、子どもはまだ赤ちゃんでしたので、「こんな病気をうつしたら大変だ」と、奥さんに、子どもを連れて実家に帰るように言ったほどでした。
私は、ノロウイルスに感染しやすい体質のようで、その後も何年かに 1度は、ノロウイルスだと思しき感染症にかかるのですが、その後は感染しても症状が実に軽くて、食あたりよりも軽い感じの症状しか出ませんが、初めてノロウイルスに感染する場合は大変だと思います。
ちなみに、ノロウイルスは「感染しやすい血液型」がありまして、O型の人が感染しやすいです。私はそのO型であります。
以下は、国立医薬品食品衛生研究所の「ノロウイルス遺伝子型GII/4の発生動向と特徴」というページからの抜粋です。
ノロウイルスの代表株であるノーウォークウイルス/68は、分泌型個体では感染が成立しますが、非分泌型個体では感染が成立せず、また、血液型でみるとO型のヒトの感染率が高く、B 型では感染率が低いことが報告されています。
実は、ウイルスというのは、どんなウイルスにも「感染しやすい血液型」というのが存在するそうで、医学論文の「ウィルス感染におけるABO組織-血液型抗原の役割」には以下のようにあります。
粘膜表面のABO抗原に対して各々の病原体が異なった結合性を示すことに着目して、感染症と血液型抗原との関係が多数報告されている。しかし、宿主の細胞と同様の組織-血液型抗原は、宿主によって決定される抗原としてウィルス上にも存在することがある。
新たな宿主に侵入すると、ウィルスは自身の持つ組織-血液型抗原に特異的な自然抗体と遭遇するようである。
おそらくは、インフルエンザのようなものにも、コロナウイルスのようなものにも、ある程度は「感染しやすい血液型」というものはあるのかもしれません。あるいは上の論文に、
> 自身の持つ組織-血液型抗原に特異的な自然抗体と遭遇する
とありますように、血液型以外にも、特定のウイルスに「感染しやすいタイプの人と、感染しにくいタイプの人がいる」という事実が存在するようです。
話を戻しますと、先ほど報道をリンクしましたように、新型コロナウイルスは、
> 吐瀉物や排泄物からも感染する
ということを知りまして、「まさか新型ウイルスも、ノロウイルスのように最強な存在なのではないだろうな」と、ふと思ったのです。
たとえば、普通、ウイルスというのは「乾燥に弱い」ものです。人間の細胞などの中では存在できても、そうではない状態では、普通のウイルスは迅速に死滅します。
ところが、ノロウイルスは「乾燥した中でもなかなか死滅しない」のです。
これがどういうことかといいますと、たとえば、ノロウイルスに感染した人が屋外で嘔吐したとします。時間と共にその吐瀉物が乾燥したとします。
普通のウイルスであれば、これでもう死滅するのですけれど、ノロウイルスはこのような「乾燥した状態」でも生き残るのです。
そして、たとえば、そこに強風が吹いたとします。ノロウイルスは、風に乗って大気中を漂うことができ、しかも、その状態でも生きている。事実上の空気感染を起こすことができるのがノロウイルスなのです。
そして、感染力は並外れて強く、国立感染症研究所の木村博一博士は、以下のように述べています。
「ノロウイルスの1つの特徴は、感染性がとても強いことで、10〜100個ほどで感染が起こることです」
ちなみに、木村博士の話では、ノロウイルスに感染した人の便 1グラム中には、100万個から 1兆個のノロウイルスが含まれているそうですので、先ほどの路上に残された何百グラムもあると思われる吐瀉物の中に、いったいどれほどのノロウイルスが含まれているかは想像もできないほどですが、
「その何百兆ものノロウイルスが乾燥した後に大気中を漂い出す」
のですね。
そして、この乾燥の中でどれくらいの期間ノロウイルスが生き続けるかといいますと、2017年に、一般財団法人 東京顕微鏡院という組織がおこなった実験の結果がウェブサイトに記載されています。水中でと、乾燥した条件で、どのくらい死滅せずに残るかを研究したものです。
それによりますと、気温 4℃の環境下で、ノロウイルスは、
・水中では 40日以上生存
・乾燥した条件では、なんと 55日以上生存した
のです。
これはつまり、たとえば、「 1ヵ月前に誰かが路上に残した吐瀉物によって、1ヵ月後に他の誰かが感染する」ということもあり得るわけですし、それ以上に、
「風などで大気中のいたるところに飛び散ったノロウイルスによって感染する」
ということもあり得るわけです。
こうなってくると、感染したノロウイルスの発生源がどこかさえわからなくなるわけで、また、ウイルスは非常に小さなものですので、風に乗れば、どこまででも飛んでいくはずです。50日以上も飛んでいた場合は、もう日本のまったく違う場所にまで至る可能性もあるかと思います。
ノロウイルスに対しての確実な予防法というのが難しいことがこのことからもわかります。
なお、実験の気温は 4℃とありますが、研究では、他に 20℃と 37℃でもおこなわれていまして、実験では「ノロウイルスは、低温のほうが長く生き残る」ことが示されています。37℃という高温下の乾燥条件では「 1日で死滅」したことが観察されています。
つまり、夏ではなく、冬のほうが、ノロウイルスは長く生き残るのです。
真冬である今は、北半球においては最もウイルスが長く生存しやすい時期でもありそうです。
ノロウイルスが冬に大流行する原因のひとつがここにあるのかもしれません。
長々と、ノロウイルスの話を書いてしまいましたが、何を言いたかったかといいますと、新型ウイルスも「吐瀉物などから感染する」ことがわかったということで、
「新型コロナウイルスもノロウイルスのように乾燥に強いとイヤだな…」
という懸念をもった次第です。
ここまでノロウイルスについて書きました部分を「すべて新型コロナウイルス」という文字に置き換えれば……なんかイヤな感じですよね。
仮に、新型ウイルスがノロウイルスのような「乾燥に強い」特性を持っているとすれば、「一体どこが感染源なのかもわからない」という状況が長く続くという可能性もないではないのかもしれません。
何しろ、新型ウイルスの症状には「咳」の占める割合が多く、咳というのは基本的に「飛沫」を伴うものです。そして、飛沫は、屋外でも室内でも床などに落ちていくはずです。
地面や床に飛沫と共に落下したウイルスが、そのまま乾燥してすぐに死滅するなら問題ないのですが、ノロウイルスのように「下に落ちた飛沫が乾燥しても長く生きている場合」は、ノロウイルスと同じように、大気中に風と共に拡散していくことになるかもしれないと思ったのです。
こんなことを思ったのは、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった初期からの日数が経過した後、ある時点から飛躍的に新型ウイルスの患者が増加し始めたことからで、まあ人から人への感染が主だとしても、「ノロウイルス的な空気での伝染も起きているのではないかなあ」と薄々感じているのです。いくら何でも感染が急拡大し過ぎています。中国では多くの人たちが部屋から出ていないというのに。
ソーシャルネットでは、「家族全員でずっと部屋に閉じこもっていたのに感染した」という中国の人のメッセージが YouTube に載せられています。真偽はわからないですし、家族で閉じこもる以前に屋外で感染したのかもしれないですし、そのあたりはわかりませんけれど。
いずれにしましても、こういうことから、どうもノロウイルス的な「大気を介した伝染性」を想起してしまうのです。
確かめるのは実験するしかないですが、新型ウイルスがノロウイルスのように強靱な存在なのかどうかを知りたいところですね。
そして、アメリカでは、冒頭のロサンゼルスタイムズの記事のタイトル「アメリカではコロナウイルスよりもインフルエンザが大きな脅威になっている」にありますように、季節性のインフルエンザが、すでに「季節性ではない」ような状態で猛威を奮い続けています。
アメリカで爆発的流行中のインフルエンザの異様さ
これについては、1週間ほど前に以下の記事で取りあげたことがありました。
その時には、1月18日にアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が発表した、今のシーズンのアメリカのインフルエンザの状況をご紹介しました。
それによりますと、2019年10月1日から2020年1月18日までの今シーズンのアメリカは以下のようになっていました。
[インフルエンザを発症した人] 1500万人から最大 2100万人
[インフルエンザで受診した人] 700万人から最大 1000万人
[インフルエンザで入院した人] 14万人から最大 25万人
[インフルエンザで死亡した人] 8200人から最大 2万人
季節性インフルエンザでの死者数の推定が最大 2万人というのはものすごい数値で、たとえば、2010年の CDC のデータを見ますと、その年にインフルエンザで亡くなった方の数は 747人となっていまして、他の年なども含めて、アメリカでの季節性インフルエンザの死者数は、おおむね 500人前後といったところで推移しているようです。
そこから考えますと、この最大 2万人の死者というのは、本当に季節性インフルエンザなのかと思えるような数値です。
そして、先ほどの記事を書きました 1週間前より今はさらに「アメリカでの感染地域が拡大している」のです。
これは「感染マップ」を見るとわかります。1月24日に CDC が発表した感染状況地図と、2月1日に発表した地図を並べますと、以下のようになります。
赤の色が濃くなればなるほど感染レベルが高いことを示します。
・CDC
・CDC
もうすぐ「全米が真っ赤になる」ほどの勢いであることがわかります。
CDC は、アメリカでのインフルエンザの流行は、あと数カ月は続くとみていて、最終的にどのくらいの患者数になるのか想像もできないほどになっています。
そして、今年のアメリカのインフルエンザの大きな特徴としては、「若い人たちも犠牲になっている」ということがあります。
季節性インフルエンザで亡くなる方は、一般的に、高齢者や基礎疾患を持つ人がほとんどですが、CDC の12月の報告によれば、今シーズンのインフルエンザで死亡した人のうちの 70%から 85%が 65歳以上の高齢者と推定しています。
しかし、ここからわかることは、15%から最大 30%は「高齢者ではない」人たちがインフルエンザで死亡しているということです。また、子どもも少なくとも 27人が亡くなったと報じられていました。
通常の季節性インフルエンザでは、こういうことはないことですので、現在アメリカで流行しているインフルエンザは、何かの部分がこれまでとは違ったものであるようです。
そのアメリカでは、感染症に関する「非常に奇妙な出来事」も発生しています。
オハイオ州のある学区で、「全体の 4分の 1の学生たちが突如として病気になった」と伝えられているのです。
School District Closes For Two Days After 600 Students Call In Sick
600人の学生が病気の症状を訴えた後、学区は2日間閉鎖された
オハイオ州の学区全体が今週 600人近くの生徒が病気になり、学区は 2日間閉鎖されたと学区長は言った。
学区長クレイグ・ホッケンベリー氏は、キャンパス内の 3つの学校に出席または勤務する約 2400人のうち、約 600人の学生と 50人のスタッフが病気にかかったと述べた。
学生たちの多くは、高熱、嘔吐、身体の痛みなどの同じ症状を持っていると彼は CBS ニュースに語った。
この生徒たちの病気がインフルエンザだとは書かれていませんが、まあ、インフルエンザなんでしょうけれど、
> 約 2400人のうちの約 600人
が同時に感染症にかかるというのは、すさまじいとしか言えない感染力で、「本当にインフルエンザなのか?」と思う部分もないではないですが、アメリカは、いろいろな場所でこのようなインフルエンザ災害の渦中にあるようなのです。
この問題は、アメリカでも新型コロナウイルスの患者が複数出ているのですけれど、風邪やインフルエンザで基礎体力が低下していると、新型ウイルスにも感染しやすくもなる可能性もあるのかなという部分です。
そして、感染症といえば、中国では、「鳥インフルエンザが発生」しています。
この場所がまた、新型ウイルスの発生した湖北省の隣にある湖南省なんです。
China reports outbreak of H5N1 bird flu
NHK World 2020/02/02
中国がH5N1鳥インフルエンザの発生を報告
中国湖南省で高病原性鳥インフルエンザ H5N1 株が発生し、数千羽のニワトリを殺処分したと中国当局は発表した。湖南省は新型コロナウイルスの被害を受けている湖北省と隣接している。
中国農業農村部は、2月1日、邵陽市の農場で4500羽のニワトリが H5N1 ウイルスによる鳥インフルエンザで死亡したと述べた。
当局は、病気の蔓延を防ぐために約 1万7800羽のニワトリを殺処分した。
H5N1型の鳥インフルエンザウイルスは、人間に感染し、深刻な症状を引き起こすことが知られている。
新型コロナウイルスがヒトに拡散し続けていることを考え、中国当局は鳥インフルエンザの流行に対しても非常に警戒している。
この H5N1 型の鳥インフルエンザウイルスは、2015年などに中国で実際に人に感染しているものですけれど、何だか今の勢いだと、このまま鳥インフルエンザも人に広がりそうな雰囲気さえ感じます。
全世界で感染症がものすごい状態ですけれど、日本はどうなのでしょうかね。
強力な病原体が世界各地で発生中。アメリカでは過去最強のインフルエンザ、中国湖南省ではH5N1鳥インフルエンザ、そして「史上最強のウイルス」である可能性が見えてきた新型ウイルス INDEEP
https://indeep.jp/bird-flu-china-powerful-us-flu-and-strongest-virus-2019-ncov/
米中で同時期に、しかもその前後の経緯やウイルスの性格等に関して何らかの作為が感じられるところから、私はある陰謀論的妄想にもかられています。 以下は私のイカれたオツムの内情です。
以前経済板で現代金融制度は既に詰んでおり、後はその崩壊をどのように顕在化させるかで、長期世界無秩序カオスか、大過なく新時代を選択するのかという話だけ〜《ドイツ銀行破綻とマネーロンダリングと日銀の闇。CDS、CLO、デリバティブ、国際決済銀行、BIS。》《NYダウや株価上昇は「嘘」という裏話(リーマンショック直前と同じ状況)レバレッジドローンやCLOやハイイールド債と自社株買い》http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/783.htmlや《人類の暗い未来への諸対策 田中宇》この原因はこれ→《デリバティブ破綻から始まる世界恐慌》世界金融制度大崩壊と真の解決策http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/531.htmlでも述べたように、リーマン・ショック時に世界金融制度の破綻が一部の人々の間で認識された後の、より破壊的な問題先送り対策が行き詰まってしまった。
そしてもうあらゆる経済破綻が目の前に見え、当初はそれを中東やアジア地域発の戦火でチャラにしたかったのだが、一枚岩でなさそうな既得権益支配層の利害相剋でそれが実現できそうにないので、そこらじゅうに病の種をばらまくことでなんとかワヤにしようという目論見っていう…、経済・金融崩壊を、自分達のしでかした失策でなく、世界的に起こった複数のパンデミックのせいにするっていう…。
下の動画は世界的金融破綻に関する動画の一つです。
https://www.youtube.com/watch?v=QWNjb-vdXOU
中国武漢発パンデミック関連記事
新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/269.html
NYダウ500ドル近く暴落 なぜ世界銀行とビルゲイツメリンダ財団は予測できたのだろうか?
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/267.html
次々と積み上がる中国の新型ウイルスが「生物兵器」である証拠。そして、武漢のバイオ研究所で研究されていた可能性のある「あらゆる人が免疫を持たない悪夢のコロナウイルス」
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/268.html
中国「新型肺炎」は「事前演習」されていた
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/266.html
J&J社が新型コロナウイルスワクチン開発
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/265.html
武漢ウイルス最新情報 2020-02-01 患者数は1万1千人超。米国は過去50年で初めてとなる「隔離と検疫に関する連邦法命令」を発動
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/264.html
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