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台湾総統選、蔡英文氏が再選 最多の得票で野党候補破る
https://digital.asahi.com/articles/ASN197RQ6N19UHBI037.html
2020年1月12日 1時19分 朝日新聞
台湾総統選挙で圧勝し、支持者らに向け手を振る民進党の蔡英文総統(左から2人目)=2020年1月11日夜、台北市、仙波理撮影
11日夜、台湾総統選で勝利を宣言し、支持者に手を振る蔡英文氏=AFP時事
台湾総統選は11日投開票され、中国との統一を拒否する与党民進党の現職、蔡英文(ツァイインウェン)総統(63)が史上最多の得票で、対中融和路線の野党国民党の韓国瑜(ハンクオユイ)氏(62)らに圧勝し再選を果たした。抗議デモが続く香港情勢を追い風に、蔡氏は「一国二制度を拒否する」と訴え支持を集め、中国側に台湾の民意を突き付けた。
蔡氏は同日夜に記者会見し、「民主的な台湾、選挙で選ばれた政府は脅しに屈服することはないと北京当局が理解することを望む」と述べた。蔡氏の得票は800万票を超え、総統選の最多得票を記録。韓氏と小政党・親民党の宋楚瑜(ソンチューユイ)主席(77)の2人の候補を大きく引き離した。投票率は前回の66・27%を上回る74・90%だった。
蔡政権が発足した2016年以降、中国は台湾を国際会議から排除したり、台湾と外交関係を結んでいた国々を取り込んで断交に追い込んだりした。こうした圧力に対し、台湾側は米国との関係強化を背景に抵抗してきた。選挙結果は中国の対台湾政策が裏目に出たものといえるが、5月からの蔡政権2期目の4年間も、中国側の姿勢が変わらなければ中台間の緊張が続くことになりそうだ。
選挙戦は、台湾を中国の一部と見なす「一つの中国」原則を主張して台湾統一を迫る中国との距離感が争点となった。
蔡氏の支持率は昨年前半まで低迷していたが、昨年6月に香港の抗議デモが本格化して以降、中国に対する台湾世論の警戒感の高まりで急回復。香港ですでに実施され、中国側が台湾への適用を目指す「一国二制度」について、蔡氏は「台湾が受け入れることはあり得ない」「台湾の主権を守ろう」と主張し、若者を中心に支持を広げた。
一方の韓氏は、蔡政権下で中台関係が冷え込み、中国人観光客が減ったことなどを批判。「中台関係を改善して経済を活性化させよう」と訴えた。だが、そうした親中姿勢が支持拡大を阻む要因ともなった。
同時に実施された立法院(国会に相当、定数113)の選挙では、民進党は過半数の61議席を獲得し安定した政権運営を可能にした。国民党は前回より3議席増の38議席にとどまった。
中国国務院台湾事務弁公室は11日、「我々の台湾政策は一貫している。和平統一、一国二制度の方針のもと『一つの中国』を堅持する」とコメントした。(台北=西本秀)
台湾総統選得票(確定)
当選 蔡英文(民進党) 817万0231票 得票率57.1%
韓国瑜(国民党) 552万2119票 38.6%
宋楚瑜(親民党) 60万8590票 4.3%
(中央選挙委員会発表、敬称略)
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