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2020年の国際社会 “内向きの時代”へ 専門家予測/nhk
2020年1月2日 6時50分英 EU離脱
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200102/k10012233721000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_002
先月の総選挙を受けて、イギリスは今月末、EU=ヨーロッパ連合から離脱します。これに関連して専門家は、2020年の国際社会は、グローバル化という外向きの時代から、国民国家を再評価する内向きのサイクルへと転換していくと予測しています。
イギリスの評論雑誌「プロスペクト誌」の創刊者のデイビッド・グッドハート氏は、イギリス社会の分断を分析したベストセラーの著者としても知られています。
グッドハート氏はNHKとのインタビューで、戦後拡大を続けてきたEUが、今月末のイギリスの離脱によって初めて加盟国を減少させることは歴史の転換点を象徴していると述べました。
そのうえで「世界は、自由や自律が重んじられた外向きの時代から、安全保障や保護主義が重視される内向きの時代に入った。このサイクルは、今後30〜40年続くだろう」と述べ、冷戦終結以降、続いてきたグローバル化に代わって、国民国家の存在が再評価される内向きの時代に入ると予測しました。
また2020年の世界は、アメリカ大統領選挙を固唾をのんで見守る「待ちの1年」になるとしたうえで自国第一主義が拡大し、「例えトランプ大統領が交代しても、中国との貿易戦争は、アメリカ政治の決断として続いていく」との見方を示しました。
そして、多くの国でポピュリズムが台頭し、グローバル化の波に乗り遅れた人たちの反発で、多くの政権が政策の見直しを迫られることになるだろうと述べました。
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