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ブッシュ・シニア人脈の司法長官がネオコンの疑惑に切り込もうとしている
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2019.10.20 櫻井ジャーナル
ウィリアム・バー司法長官は2016年のアメリカ大統領選挙に絡んだ疑惑の捜査が反ドナルド・トランプという主観に基づいて実行されたのかどうかをコネチカット州の連邦検事ジョン・ドゥラムに調べさせている。そのドゥラムに率いられた連邦検事が元、あるいは現役のFBI幹部二十数名から事情聴取、ドナルド・トランプ大統領を「ロシアゲート」で攻撃してきたFBIの幹部が弁護士を雇う事態になっているという。 民主党や有力メディアはトランプを勝たせるためにロシア政府が民主党のサーバーをハッキング、電子メールをダウンロードし、ウィキリークスに公表させたと主張してきた。 2016年3月16日にウィキリークスはヒラリー・クリントンに関連した電子メールを公表、その中にバーニー・サンダースが同党の大統領候補になることを妨害するよう民主党の幹部に求めるものがあり、また民主党幹部たちが2015年5月26日の時点でヒラリー・クリントンを候補者にすると決めていたことを示唆する電子メールもあった。 民主党の幹部がクリントンを候補者に選ぶ方向で動いていたことはDNC(民主党全国委員会)の委員長だったドンナ・ブラジルも認めている。彼女はウィキリークスが公表した電子メールの内容を確認するために文書類を調査、DNC、ヒラリー勝利基金、アメリカのためのヒラリーという3者の間で結ばれた資金募集に関する合意を示す書類を発見したという。その書類にはヒラリーが民主党のファイナンス、戦略、そして全ての調達資金を管理することが定められていた。その合意は彼女が指名を受ける1年程前の2015年8月になされた。 FBIやCIAの幹部が2016年の大統領選挙に介入、さらにその結果をひっくり返そうとしてきたことは本ブログでも書いてきた。この件ではイギリスの対外情報機関MI6の役割も注目されている。 DNCのサーバーに保管されていた電子メールがハッキングで流出したのでないことは技術分析で明らかになっている。これも本ブログで繰り返し書いてきたが、コンピュータの専門家でIBMのプログラム・マネージャーだったスキップ・フォルデンは転送速度など技術的な分析からインターネットを通じたハッキングではないという結論に達している。 また、アメリカの電子情報機関NSAの技術部長を務めた内部告発者で情報機関で通信傍受システムの開発を主導したウィリアム・ビニーが指摘しているように、NSAはすべての通信を傍受、保管している。もしロシアゲートが事実なら、FBIは必要な証拠をすべてNSAから入手できるのだ。 ロシアゲートでトランプを攻撃することは難しくなったとも言えるのだが、それに替わる2020年用の新たな疑惑が「ウクライナゲート」。 民主党やアメリカの有力メディアはドナルド・トランプ大統領がウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、ジョー・バイデン前副大統領の息子、ハンターについて捜査するように圧力をかけたと宣伝しはじめた。 すでに本ブログでも書いたように、トランプ大統領が7月25日にゼレンスキー大統領へ電話した際、ジョー・バイデンが2018年1月23日にCFR(外交問題評議会)で行った発言をトランプが話題にしたことを民主党やメディアは問題にしている。 バラク・オバマ政権で副大統領を務めていた当時、バイデンはキエフのクーデター政権に対し、10億ドル欲しければ検事総長だったビクトル・ショーキンを6時間以内に解任しろと恫喝し、実際に解任されたことを自慢しているのだ。 バイデンは「ウクライナを支援する欧米諸国や国際機関が同国の腐敗問題に取り組む中、同国の検事総長が汚職捜査に消極的だとして解任させようとした」と主張しているが、検事総長を解任されたビクトル・ショーキンは宣誓供述書の中で、解任の理由は天然ガス会社ブリスマ・ホールディングス(本社はキプロス)を捜査していたことにあるとしている。ジョー・バイデンの息子、ハンター・バイデンは2014年4月から同社の重役だが、エネルギー産業に詳しいわけではない。しかも検事総長を解任しろという圧力は2015年終わりから16年初めにかけての数カ月に及んだという。 それだけでなく、トランプがゼレンスキーへ電話する前の今年2月の初めにはハンターに対する捜査を再開する動きがあったとも伝えられている。ちなみに、ゼレンスキーが大統領に就任したのは5月のことである。 FBI、CIA、ネオコンに立ち向かっているように見えるウィリアム・バーとは何者なのか? 1950年に生まれたバーはコロンビア大学で学んだ後、1973年から77年にかけてCIAで働き、連邦巡回裁判所判事の書記になる。書記になったのはブッシュの推薦による。そして1991年11月から93年1月まで、つまりジョージ・H・W・ブッシュが大統領だった時に司法長官を務めた。 このようにバーはブッシュと緊密な関係にあり、イラン・コントラ事件にも深く関係していた。ブッシュはエール大学でCIAにリクルートされた可能性が高く、非公然オフィサーだったと見られていることは本ブログでも繰り返し書いてきた。 1970年代の終盤からCIAはアフガニスタンで秘密工作を始めている。ズビグネフ・ブレジンスキーのプランに基づくものだが、例によって、麻薬取引を始めている。資金を処理するために使われていたのがBCCIだが、この銀行は上院議員だったジョン・ケリーらによって調査され、起訴されることになる。 BCCIの内幕を含むCIAの工作に熟知していたひとりがパナマに君臨していたマニュエル・ノリエガ。1989年1月にアメリカ大統領に就任したブッシュはその年の12月、アメリカ軍にパナマへ軍事侵攻させてノリエガを拉致した。 ジョージ・H・W・ブッシュに近いバーがネオコンの不正に切り込もうとしているようにも見える。1980年代、副大統領だったブッシュは財務長官や国務長官を務めたジョームズ・ベイカーと同様、ネオコンと対立していた。 ブッシュたちやネオコンは好戦派という共通項があり、ジェラルド・フォード政権でともに台頭したのだが、例えばイラクのサダム・フセインに対する評価は全く違った。ブッシュたちはフセインをイランからペルシャ湾岸の産油国を守る防波堤とみなしていたのだが、ネオコンはフセイン体制を倒して親イスラエル派の政権を樹立、シリアとイランを分断して両国を潰そうとしていた。この対立が1980年代のスキャンダル発覚につながっている。ブッシュが所属していた支配層の勢力がネオコンをたたきにきているのかもしれない。 |
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