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朝鮮民主主義人民共和国外務省金桂官顧問の談話
私は、最近米国で朝米首脳会談問題が話題になっていることに興味を持って注視している。
今まで行われた朝米首脳の対面と会談は、敵対的な朝米関係にピリオドを打ち、朝鮮半島に平和と安定が宿るようにするための朝米両国首脳の政治的意志を明らかにした歴史的契機となった。
しかし、首脳会談で合意を見た問題を履行するための実際的な動きが伴っていないことで、今後の首脳会談の展望は明るくない。
朝米間の信頼構築と朝米共同声明の履行のために、われわれは反共和国敵対行為を働いてわが国に抑留されていた米国人を帰し、米軍遺骨を送還するなど、誠意ある努力を傾けてきた。
しかし、米国は共同声明履行のために全くしたことがなく、むしろ大統領が直接中止を公約した合同軍事演習を再開し、対朝鮮制裁・圧迫をいっそう強化して朝米関係を退歩させた。
いまだに、ワシントンの政界にわれわれが先に核を放棄してこそ、明るい未来が得られるという「先核放棄」主張が残っており、制裁がわれわれを対話に引き出したと錯覚する見解が乱舞している実情で、私は今一回の朝米首脳会談が行われるからといって、果たして朝米関係で新しい突破口が開かれるだろうかという懐疑の念を払拭することができない。
しかし、トランプ大統領の対朝鮮接近方式を見守る過程に、彼が前任者とは異なる政治的感覚と決断力を持っていることを分かるようになった私としては、今後、トランプ大統領の賢明な選択と勇断に期待をかけたい。
私とわが外務省は、米国の今後の動向を注視するであろう。
チュチェ108(2019)年9月27日
平壌
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