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イスラエル国民はネタニヤフに出て行くように言った。彼は退任前に更に多くの損害を与えることができるだろうか?
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2019年9月26日 マスコミに載らない海外記事
ジョナサン・クック
Global Research
2019年9月20日
大半のイスラエル人にとって、火曜日の総選挙は、たった一つのことだけが主題だった。経済ではなく、占領でもなく、汚職スキャンダルでもなかった。それはベンヤミン・ネタニヤフだった。彼が更にもう一期、極右政権を率いるべきか、あるいは対立を引き起こす彼の10年間の支配は終わるべきなのか?
最後の投票用紙が数えられた際、ぎりぎり最後の番狂わせを禁じて、イスラエル国民は彼らの評決を明確にした。ネタニヤフは終わったのだ。
この再選挙をもたらした、四月のけ結論の出ない選挙で、ネタニヤフのリクード党は退役将軍ベニー・ガンツが率いる主敵「青と白の党」と互角になった。今回は、議員120人の議会で、ガンツは33議席で、ネタニヤフの31議席より先行するように思われる。両党、それぞれ35議席をしっかり確保した4月よりも、両党とも低迷した。
だが、遥かに重要なのは、移住者と宗教政党で構成される極右政権をもう一期、組織するのに必要な過半数の61議席にネタニヤフが達しなかったように思われることだ。
彼がイスラエル史上最も醜悪で最も無謀な選挙運動をしたことを考えれば、彼の失敗は一層目につく。それはリスクが、とてつもなく高かったからだ。
完全にネタニヤフに恩義を受けた極右政府だけが、来月始まる予定の訴訟手続きから、彼の免責特権を保証する法律を通過させるのに頼れるのだ。それがなければ、彼は詐欺と背任行為の複数の罪状で起訴される可能性が高い。
投票日にイスラエル・メディアで発表された報道によれば、ネタニヤフは、その運命を避けることに極めて必死だったので、選挙を延期する方法として、先週彼は、間一髪で、ガザに対する戦争を開始するところだった。
ネタニヤフが軍司令部の大きな懸念を隠した後、安全保障部門がそれを承認したのを発見し、イスラエル司法機関トップ、アビハイ・マンデルブリット検事総長が攻撃を止めるため介入した。
マンデルブリットによれば、ネタニヤフは選挙法の露骨な違反行為で、先週、選挙直後に西岸の多くを併合すると公約して、右翼有権者をつろうとした。
フェースブックは、ネタニヤフのページを、ヘイト・スピーチのかどで二度閉鎖することを強いられた。一度は「アラブ人は、我々全員、女性や子供や男性を壊滅することを望んでいる」というメッセージを送った後だ。この感情はパレスチナ国民であるイスラエル住民の20パーセントを含むように思われた。
ネタニヤフはイスラエル国のパレスチナ人少数派に対し、とりわけ彼らの投票は詐欺で、彼らは「汚い方法で選挙に勝とう」としていたと示唆して別の形でもあおった。
投票者脅迫の公然試みとして、彼らが密かに四月の選挙でしたように、リクード党活動家がアラブ投票所で映画撮影を認める法律を彼は強行しようとしさえした。
四月にそうしたよりパレスチナ国民の大人数が投票することになり、この動きは裏目に出たように思われる。
一方、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ネタニヤフのため、地域紛争の場合、アメリカがイスラエル支援に行くよう要求する防衛協定の可能性を発表して介入した。
どれも役には立たなかった。
政治生命、懲役回避の可能性に対するネタニヤフの唯一の希望は、彼がそれで有名な政治的手品を駆使することに依存している。
それは無理難題になりかねない。61議席の敷居を越えるには、彼はアヴィグドール・リーベルマンと彼の超国家主義イスラエル我が家党に彼を支援するよう説得しなくてはならない。
移住者であるネタニヤフとリーベルマンは、通常はイデオロギー同盟者だ。だが今は普通時ではない。リーベルマンが首相の弱点を感じて、4月にネタニヤフ率いる政権で宗教政党と同席するのを拒否した後、ネタニヤフは再び今週の選挙をせざるをえなかった。
二人が輪番で首相の座をつとめるというような抵抗できない申し出で、ネタニヤフは、気まぐれなリーベルマンを引き戻そうとするかもしれない。
だがもし国に極めて不人気な再選挙をさせた後、主義として5カ月前にするのを拒否したことを今すれば、リーベルマンは大衆から大いに非難される危険を冒すことになる。
リーベルマンは彼は非宗教的なイスラエル大衆の擁護者だと強く主張して、党の議席を8に増やしたのだ。
リーベルマンにとって最も重要なのは、彼は再び支配者を決する力を持っていることに気がついているのだ。彼が次期政権の性格を決めるのはほぼ確実だ。誰であれ、彼が首相に選ぶ人物は、彼に恩義を感じるだろう。
四月に政権樹立を阻止したこう着状態はいまだに続いている。イスラエルは何週間もの気が狂ったような駆け引きの可能性や三度目の選挙の可能性にさえ直面しているのだ。
それにもかかわらず、占有下で暮らす人々か、あるいは三級市民としてイスラエルに住んでいるかにかかわらず、パレスチナ人の見地からすれば、次期イスラエル政権は強硬右派だろう。
理論上、不合理にも「中道左派」というラベルを貼られた政権を組織するのにガンツは最もよい位置にいる。だが、その中枢が、タカ派将軍の一団に率いられる「青と白」と、リーベルマンの「イスラエル我が家」よってを構成されれば、それは実際には、ネタニヤフのものと同じぐらい右翼だ。
ガンツは先週、彼が広大な西岸地域を併合すると発表して、自分の考えを盗んだと言ってネタニヤフを非難さえした。
困難さは、このような連合は、イスラエルの大きなパレスチナ人少数派を代表する13人の「共同リスト」議員の支持に依存することだ。それは、選挙結果が浸透するにつれ、水曜日早々、すぐさま、考えを「ばかばかしい」と言ってリーベルマンが拒絶したものだ。ガンツは、いささか人あたりが良いだけのように見える。
右翼の多くで構成する挙国一致政府が解決であり得る。「リクード」とリーベルマンとガンツの「青と白」が組むのだ。水曜日、ガンツとリーベルマン双方が、それは彼らの望ましい選択であることを示した。
ここでの疑問は、ネタニヤフがこのような政府に入り込めるのか、それとも、ガンツがリクードを受け入れる代償として、彼の失脚を要求するかどうかだ。
特に、収賄容疑で長引く法廷闘争に彼が浸りきれば、そのような状況のネタニヤフは強くはあるまい。既にリクードには、彼を退陣させようという反乱の不満がある。
統一政府の興味深い一つの結果は、それが、三番目に大きな党「共同リスト」を、公式野党にして、憲法の危機を引き起こしかねないことだ。それはネタニヤフによって「危険な反シオニスト」党と表現された同じ「共同リスト」なのだ。
アイマン・オーデは首相や治安機関幹部の定例ブリーフィングに参加する最初のパレスチナ少数派指導者になるだろう。
新政府が組織されるまで、ネタニヤフは今後数週間、暫定首相を続けるだろう。もし彼がいつも通りに振る舞えば、その間、彼は多数の悪事引き起こすことができる。
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ジョナサン・クックはジャーナリズムのためのマーサGellhorn特別賞を受賞した。彼の著書には「Israel and the Clash of Civilisations: Iraq, Iran and the Plan to Remake the Middle East イスラエルと文明の衝突:イラク、イランと中東再編計画」(Pluto Press)と「Disappearing Palestine: Israel’s Experiments in Human Despair 消えゆくパレスチナ:人間の絶望についてのイスラエル実験」(Zed Books)などがある。彼のウェブサイトはwww.jonathan-cook.net。彼はGlobal Researchの常連寄稿者。
本記事初出はGlobal Research 著作権 ジョナサン・クック、Global Research、2019
記事原文のurl:https://www.globalresearch.ca/israelis-shown-netanyahu-door-can-he-inflict-more-damage-before-he-exits/5689713
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