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見通しを間違い続けてきた米国が核兵器で中露を脅す恐怖(2/2)
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2019.08.07 櫻井ジャーナル
通常兵器で勝てないことが明確になったアメリカの一部支配層は先制核攻撃で脅そうとする。バラク・オバマはその手先として働き、その後継者として出てきたのがヒラリー・クリントンである。2016年のアメリカ大統領選挙でそのクリントンをロシアとの関係修復を訴えたドナルド・トランプが破った。 しかし、そのトランプの政策は大統領就任の直後に破綻してしまう。国際問題を彼にアドバイスし、安全保障補佐官に任命されていたマイケル・フリン前DIA局長が2017年2月に解任されてしまったのである。この段階でトランプの敗北は決定的である。 ソ連が消滅した直後、国防総省のDPG草案という形でネオコンは世界制覇プランを打ち出した。国防次官だったポール・ウォルフォウィッツが作成の中心だったことからウォルフォウィッツ・ドクトリンとも呼ばれている。潜在的なライバルの第1番手は中国と考えたか彼らは東アジア重視を打ち出した。 しかし、アメリカの支配層は中国人を見くびっていた。すでに1980年代から新自由主義を導入、1980年代の後半に経済政策を軌道修正したが、新自由主義を放棄することはない。中国の幹部は子どもをアメリカへ留学させていたので、その子どもをアメリカの支配層は洗脳、自分たちの手先にする作業を続けてきた。ジェフリー・エプシュタインのケースを見ても推測できるように、そうした留学生の少なからぬ部分は罠にかかり、弱みを握られているだろう。中国は自分たちのコントロール下にあると考えていたようだ。 そうした中、バラク・オバマ政権は2013年後半から14年2月にかけてクーデターを実行した。その時の主力がネオ・ナチ。ウクライナを属国化してEUとロシアを分断、ロシアからEUというマーケットを奪い、経済破綻させようとしたわけだ。 その際、アメリカの支配層は中国の存在を考慮していなかった。中国人は支配構造に興味がなく、カネ儲けさせておけば何でも受け入れるとアメリカの支配層は思い込んでいたと言う人もいる。 しかし、そうした展開にはならなかった。すでにロシアと中国は戦略的な同盟関係にある。長年、アメリカの支配層が避けようとしていた情況を自らが作り出してい待ったのである。 ポーランドやルーマニアと同じように日本へもイージス・アショアが配備される。防空システムだが、すぐに攻撃用システムへ変身できると指摘されている。韓国へはTHAAD(終末高高度地域防衛)が持ち込まれた。ヨーロッパには中距離核ミサイルも配備されていくだろう。核兵器による奇襲攻撃の準備だと見られても仕方がないだろう。 当然、ロシアや中国は対抗措置をとる。アメリカは1950年代からソ連に対する先制核攻撃を計画した。1957年に作成されたドロップショット作戦は具体的なもので、ICBMの準備が整い、ソ連側が準備できていないであろう1963年に実行されることになっていたと言われている。それを阻止したジョン・F・ケネディ大統領は1963年11月に暗殺された。 その際、ソ連はアメリカのICBMに対抗するため、中距離ミサイルをキューバへ配備しようとする。アメリカがキューバ侵略を試みた理由のひとつもここにある。ソ連が中距離ミサイルで対抗することはアメリカ側も予想していただろう。 アメリカがヨーロッパへ中距離ミサイルを配備した場合、ロシアも対抗して配備すると言われている。その場所はカリブ海やラテン・アメリカになる可能性がある。(了) |
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