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米国を支配してきた恐喝システムがエプシュタインの逮捕で露見しかかっている
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201907190000/
2019.07.19 櫻井ジャーナル
7月6日に性犯罪の容疑で逮捕されたジェフリー・エプシュタインは「友人」のリストを反撃の材料に使おうとしているようだ。検察官や裁判官の対応次第では支配システムを揺るがす事態に発展する可能性がある。そこで妥協してくるだろうとエプシュタイン側は期待しているのだろう。勿論、彼が裁判が終わるまで生きていられればの話だが。 エプシュタインは10年余り前にも同様の容疑で起訴され、有罪を認めて懲役18カ月の判決を受けている。2008年6月のことだ。ただ、このときは刑務所に収監されていない。 検察側の姿勢が甘かったことが原因だという批判があり、その時に地方検事として事件を担当したアレキサンダー・アコスタは7月19日に労働長官を辞任した。ドナルド・トランプはアコスタを閣僚にしていたのだ。この件についてアコスタは次のように語っている。エプシュタインは「情報機関に所属している」ので放っておけと当時、言われたとしている。 前にも書いたことだが、エプシュタインの妻だったギスレイン・マクスウェルの父親はミラー・グループを率いていたロバート・マクスウェル。この人物は1960年代からイスラエルの情報機関に協力、あるいはそのエージェントだったと言われ、イギリスやソ連の情報機関ともつながっていたとされている。 また、ジャーナリストのウィットニー・ウェッブはエプシュタインの興味深い背後関係を記事にしている。 その記事によると、鍵を握る人物のひとりは1985年にHIVで死亡するまでトランプの弁護士を務めていたロイ・コーン。1953年から54年にかけてジョセフ・マッカーシー上院議員の顧問として「赤狩り」の最前線にいた人物でもある。このコーンとエプシュタインは交友関係が重なると指摘されている。 マッカーシー議員はFBIに君臨していたJ・エドガー・フーバー長官に操られていたが、その間に入っていたのがコーン。このふたりには同じ嗜好がある。同性愛だ。 法律の仕事を始めた当時、コーンは性的な恐喝を生業としている暗黒街の一味の下で働いていた。このときの経験が「赤狩り」で生かされたのだろう。小児性愛を含む性的な行為を利用した恐喝は、政府を後ろ盾とする「反コミュニスト十字軍」だったとコーンは言っている。 性的な恐喝を生業としている暗黒街の一味のボスは禁酒法時代に大儲けしたひとり、ルイス・ローゼンスティールだと推測されている。ローゼンスティールとコーンは親子のようだったとする話も伝わっている。仕事の関係でローゼンシュタインは同業者のサミュエル・ブロンフマンとも知り合いだった。 ローゼンスティールもコーンから性的な恐喝は反コミュニスト十字軍」だと聞いたと話しているが、そうした恐喝の矛先はフーバーにも向けられていた。 ローゼンスティールの妻だったスーザン・カウフマンによると、この元夫はメイヤー・ランスキーとも親しくしていた。言うまでもなく、ランスキーはユダヤ系ギャングで、CIAとも緊密な関係にあった。親しくしていたCIA幹部のひとりが秘密工作やモサドとの連絡を務めていたジェームズ・アングルトン。 カウフマンによると、コーンが1958年にマンハッタンのプラザ・ホテルの233号室で開いたパーティーに参加した際、ローゼンシュタインも参加していた。そこには未成年の少年もいたという。 ランスキーやアングルトンはフーバー長官の性的な嗜好の世界へ入っている時の写真を持っていたと言われているが、その出所はOSS長官だったウィリアム・ドノバンだとも言われている。この人物はアレン・ダレスと同じようにウォール街の弁護士だった。フーバー時代にFBIが犯罪組織に手を出さなかった一因はここにあると言われている。 カウフマンは元夫も未成年の少年を相手にした無節操なパーティーを主催、そこには政府要人や犯罪組織の幹部が参加していた。それを元夫はカメラとマイクで記録していたという。 ローゼンシュタインに対し、アメリカで酒の販売が合法になる準備をするよう、1922年にアドバイスした人物がいるという。フランスのリビエラに滞在中、「偶然」会ったウィンストン・チャーチルだとされている。高校中退で無名だったローゼンシュタインになぜチャーチルがそうしたことを言ったのか不明だ。 日本は明治維新以来、戦前も戦後もアングロ・サクソンに従属している。関東大震災以降はウォール街の影響下にあるのだが、その住人たちが日本を支配するために同じ手口を使うことは十分にありえる。 |
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