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視点:安倍首相のテヘランでの協議、関係拡大を重視
2019年06月13日19時47分
安倍首相とローハーニー大統領
日本の安倍首相が、12日水曜夕方、上級使節団を率いてテヘラン入りしました。
安倍首相のイラン到着の初日は、ローハーニー大統領との会談で幕を開けました。続く13日木曜の最高指導者ハーメネイー師との会談は、この歴史的訪問のハイライトとなるでしょう。
右からハーメネイー師、安倍首相、ローハーニー大統領
多くの有識者は、今回の訪問はイランとの関係拡大に対する日本の関心という枠組みで行われたものだと評価しています。安倍首相はローハーニー大統領との公式会談後、共同記者発表の席上で、イランとの関係拡大に日本が高い関心を寄せていることを強調しました。
しかしながら、現在危機的状況に陥っている西アジアを日本国民が懸念していることを鑑みると、訪問のその側面も当然重要となります。安倍首相は発言の中で、日本が希望することの一つに西アジアの緊張緩和を挙げており、この問題に焦点を当ててイランを訪問したと述べています。
ローハーニー大統領
ローハーニー大統領は、安倍首相は地域問題について楽観視しているとし、次のように述べました。
「イランは、日本が核合意への支持を継続するとし、地域及び国際社会にとっての合意の重要性が認識されていることを嬉しく思う。」
ローハーニー大統領はまた、イランと日本の上級代表団との合同会議で、「すべての国はイラン核合意と国連決議第2231に対し、明確な責任を負っている」と強調し、日本もこの点においてその責任を果たすよう期待感を表明しました。
しかしながら、この訪問の重要かつ中心的な側面は両国関係に見るべきです。なぜなら、41年ぶりとなる日本首相のテヘラン訪問は、最高レベルで行われた重要な訪問であるからです。実際に安倍首相のイラン訪問は、両国関係の歴史の中でも、日本の首相としては2度目のことです。
政治問題専門家でイラン現代史研究所のサリミナミン氏は、「日本は中国やインドなど世界の経済大国の多くと同様、世界の一極体制の崩壊を信じ、イランなどの大国との関係を拡大しようと努めている」と分析しています。
そして次のように述べています。「イランは、ペルシャ湾岸地域と中東地域において、アメリカの政策の大部分を無効にすることに成功した。イランと関係を築くことは、西アジア地域に影響を及ぼし、建設的役割を果たすようになることを意味する。だからこそ日本は今回の訪問において、世界の政治家の中ではあまり信頼が置かれていないトランプ大統領のために仲介役を担うのではなく、より高い目標を追求していると私は考える。今回の訪問の座標は、日本の目標がはるかに高いところにあることを示している」
サリミナミン氏
日本はその対外政策の中で、国際関係を取り巻く原則を守っていることを示しています。したがって安倍氏に期待されることは、アメリカによる原爆投下と国民の殺戮という苦い経験をその歴史に持つ国である日本の首相として、地域及び国際社会の中の実際の脅威を現実的に認識すること、アメリカとイスラエルが推進する政治的な雰囲気を超えて、この地域における持続可能な安定と安全確保に努めることです。そしてこの問題で成果を上げるために必要なのは、地域の緊張の要因が「アメリカがイランに対して始めた経済戦争」にあるという事実を理解することです。この戦争が停止されなければ、この地域の緊張も継続し、激化することは明らかです。
しかし、イランは安定と安全、そして国際法の尊重を求めています。そして、これらの原則はイランの外交政策においても独立国家との政治・経済関係を発展させる礎を構築するものとなっているのです。
こうした観点から、日本首相のテヘラン訪問の目的は、一方でイランとの関係拡大に焦点を当てつつ、他方で地域の安定と安全に対する日本とイランの見解を近づけるための良好な機会だと言えるでしょう。
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タグ イラン 日本 イランと日本の関係 安倍総理大臣
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