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中国に貿易戦争を仕掛けているように見えているが、実際は窮地に陥っている米国(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/408.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 5 月 14 日 11:13:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

中国に貿易戦争を仕掛けているように見えているが、実際は窮地に陥っている米国
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905140000/
2019.05.14 櫻井ジャーナル


 アメリカのドナルド・トランプ大統領は中国製品に対する関税引き上げを決めた。それに対抗して中国の習近平国家主席も関税の引き上げを決めたが、それだけでなく農産物の購入を中止する可能性があるという。ブラジルやEUからの輸入で穴埋めできるようである。

 2014年にバラク・オバマ政権はネオ・ナチを使い、ウクライナでクーデターを実行したが、戦略的に重要なクリミアを制圧することに失敗した。そこでアメリカはEUに対してロシアへの「制裁」に同調するように要求、EUは呑んだが、その結果、乳製品をロシアへ売れなくなり、だぶついている。中国が買うならEUは売るだろう。

 世界的に注目されていたのは石油。昨年10月に中国はアメリカからの石油輸入を止めると発表、今年3月まで実際に輸入は止まった。同じことをするのではないかと見られていたのだが、今回は見送られたようだ。

 しかし、その一方でイランからの石油輸入は増えている。アメリカのイランに対する制裁は無視されているわけだ。すでにロシアからエネルギー資源を運ぶパイプラインの建設が進んでいるので、アメリカやサウジアラビアに石油や天然ガスを依存する必要性は今後、さらに低下していく。

 このエネルギー資源の輸送ネットワークにはロシアと中国だけでなく韓国や朝鮮も参加するだろう。アメリカに逆らえない日本はコストの高い石油や天然ガスを買わざるをえなくなりそうだ。

 現在、ロシアや中国はアメリカからの影響を排除するため、ドル離れを進めている。今後、中国がサウジアラビアに対してドルでなく人民元で決済することを求めてくることは不可避。それをサウジアラビアが呑んだ場合、ドル体制は大きく揺らぐことになる。

 本ブログでは繰り返し書いてきたが、アメリカは1970年代から生産を軽視、多国籍企業は工場を国外へ移転させてきた。そうした多国籍企業のカネ儲けに海兵隊をはじめとするアメリカの軍隊は奉仕してきたと第2次世界大戦の前に告発していたのがスメドリー・バトラー少将だ。

 現在のアメリカは基軸通貨であるドルを発行する特権で生きながらえている国。発行したドルを実社会から回収しないと新たに発行することが困難になり、システムは破綻する。

 ドルをアメリカへ還流させるひとつの仕組みが石油取引を利用したもの。つまり産油国に決済をドルに限定させ、産油国に集まったドルを財務省証券や高額兵器の購入といった形でアメリカへ戻すわけだ。

 アメリカ系の多国籍企業は工場を中国へ移転させた。労働者は多く、教育水準も低くないためだ。日本の企業からも21世紀に入った頃から学生の質は日本より中国やインドの方が高いという声を聞くようになった。日本やアメリカでは公教育が政策として破壊されたが、その影響が出たということだろう。

 結果としてアメリカは商品を中国から買うことになるが、中国はアメリカの高額兵器を買わない。財務省証券の保有額をみるとほぼ横ばい、つまり買い増していない。アメリカへ還流していないということで、ドル体制は危険な状態になっている。もし中国がロシアと同じように手持ちの財務省証券を大量に売却した場合、金融市場はパニックになるかもしれない。

 中国から輸入される製品に対する関税の引き上げはアメリカでの課税を回避しているアメリカ系企業から税金を取る立てることになるが、アメリカが抱えてる経済システムの問題を解決することはできない。




 

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コメント
1. 2019年5月14日 11:57:35 : LiAK8mOVpk : V2FhZTZ2MG5HWm8=[103] 報告
アメリカは中国からの安いPCが買えなくなり型落ちの古いPCを使いまわすのか?
そして古いPCでは新しいソフトは走らなくなるが、アメリカはハードもソフトも中国に置いて行かれ、通信も自前の旧世代の通信を使い世界中から取り残されていくアメリカ。
2. 2019年5月14日 18:00:42 : AGQ9fi9G9k : OElSempPTkJOb0U=[4] 報告
将来を見通すのにまとまりの良い記事ですね

アメリカが他国に理不尽な圧力をかけ続ければ、むしろ他国間の結束が強くなる
「米国 対 中国」は「破壊 対 創造」なので勝負はついているとも言える
暴走した破壊がなく、安定した時代へ移れたらいいがね

3. 2019年5月14日 18:08:52 : 05COWJ2Yqg : alpqWnE3Uk15dFU=[142] 報告
アメリカはどんどん国内回帰すればいい。

失うのは覇権だけだよ。

4. 2019年5月14日 19:00:28 : R78it43S7k : ZElUVzhMREpyUk0=[123] 報告
窮地だよ だから隠そう 強がって
5. 2019年5月15日 06:38:54 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[92] 報告
米中貿易摩擦は「ささいな口げんか」

トランプ大統領の言葉はどうでもよいでしょう。彼の根性がすごいのです。

トランプ大統領は折れません。彼が折れるときは大統領でなくなったときです。

あと一年半は折れません。

この事実から結果は見えています。

6. 2019年5月15日 12:43:05 : 9Gqb5g2dvk : WGM1b2FRM3Q5ZTY=[108] 報告
高い関税かかった品物を喜ぶ国民がどこにいる?

アメリカからの輸出も滞る!
農産物は中国に行かず。アメリカ農家はまたもや倒産の憂き目にあう。

中国は農産物をアメリカ以外に売る道筋はたてているだろう。

アメリカ国民はどうしたいのだろうか?

7. 2019年5月15日 17:04:30 : hOOdNXgz92 : S2hxSy9WQ2pldVE=[1] 報告

 投稿文の認識と今後の見通しに尽きている。

 日本国内についての危惧を記す。

 6月20日のG20で、米中ロの首脳が来日を予定している。さて、日本国は3人に対してどのように儀礼を用意しているのか?

 USは中国の国家元首を自国に招いた夕食会にシリア攻撃をぶつけてきた、UKはそれ以前には訪英した元首を晩さん会において冷遇している。それ以前には日本国、先の天皇との会見はすったもんだしていた。

 何が云いたいかというと、中国元首は泰然と構えているが、その後の外交に少なからず影響しているとみている。

 ロシア、中国元首は余裕を持って行動するだろうが、肝に銘じて置くべきであろう。

 付け加えておくが、どのように中国元首を遇しようとも、東アシアでの礼節では日本国にて食客として滞在していた宅を訪れるのは当然のことであろう。

 訪問するほうは、US、中国への礼遇に差があろうがなかろうが、訪問する。

 タブロイド紙があれこれ書いてもよいが、李下に冠を正すと云う。

 接遇をみることにしようではないか。

8. 2019年5月15日 21:33:01 : uVaWZCBQdg : ZXEuTGh3b3JMb28=[8] 報告
今起こってることはそんな事じゃないだろう!

的外れもいいとこだ。


9. 2019年5月16日 21:37:44 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[922] 報告
@ Q+ からのメッセージ
.
ch 国際政経
2019/05/16 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=J2NDEdOB2FM

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