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米政権、機密情報取扱権限の付与で違反か 内部告発で発覚
2019/04/02
BBC News
ドナルド・トランプ米政権は、機密情報を取り扱う権限の申請を却下された数十人について、後にその判断を覆して権限を付与していたという。ホワイトハウス職員が米下院監視・政府改革委員会に告発した。
ホワイトハウス人事情報対策室のトリシア・ニューボールド氏は、下院監視・政府改革委員会による聞き取りで、自分の同僚たちの介入で生じる「重大な」セキュリティー上のリスクについて証言した。同委員会が1日、内容を公表した。
「不適格に値する深刻な問題点」を理由に却下された複数の申請が、後に詳しい説明がないまま覆されたという。
民主党は、ホワイトハウス幹部が機密情報の取り扱い権限を悪用していると長らく主張してきた。
ホワイトハウス側はこの告発についてコメントしていない。
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内部告発の内容
米下院監視・政府改革委員会が公表した聞き取り調査の内容によると、ニューボールド氏は、自分の懸念を上司に何度も伝えたものの無視されたため、委員会への証言を決めたと述べた。
さらに、「私たちのホワイトハウスに尊厳を取り戻すため、これが最後の頼みの綱」だと付け加えた。
「この問題が国家安全保障に影響するかもしれないと知りながら、座視してしまったら、それは自分自身やこの国、自分の子供たちのためにならない」
18年前からホワイトハウスで働き、民主党政権と共和党政権どちらも経験してきたニューボールド氏は、現政権では機密情報の取り扱い権限は、必ずしも「国家安全保障を最優先して決められていない」と主張した。
ニューボールド氏によると、申請却下の理由は様々で、「外国からの影響」「利益相反」「個人的行動」「経済的問題」「薬物使用」「犯罪行為」が含まれる。
委員会は、トランプ大統領の娘のイバンカ・トランプ補佐官と、その夫のジャレッド・クシュナー上級顧問、そしてジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の身元調査について調べているという。
昨年、トランプ大統領が娘婿のクシュナー氏に機密情報の取り扱い権限を付与するよう、当時のジョン・ケリー首席補佐官に強要したと大きく報じられた。クシュナー氏はそれまで、暫定的な許可のもとで従事していた。
ニューボールド氏は証言の中で、スタッフと側近に国家機密情報へのアクセスを認める暫定的な許可の数が「管理不能になった」としてホワイトハウスを批判した。
次は何が起きる
下院監視・政府改革委員会のイライジャ・カミングス委員長(民主党)はホワイトハウスのパット・シポローネ大統領法律顧問に宛てた書簡で、委員会調査の拒否によって、「委員会が憲法上の責任を果たすために必要な情報が入手できない」と述べた。
委員会は、権限付与によって国家機密が危険にさらされたか調べる一環で、ホワイトハウス職員に召喚令状を出すため、早ければ2日にも採決すると述べた。
人事情報対策の責任者カール・クライン氏の名前も、民主党が召喚する予定の職員に含まれる。ニューボールド氏によると、クライン氏も自分の決定を却下し、複数の人物に機密情報の取り扱い権限を与えた当事者の1人だという。
共和党はこの調査について、「党利党略にもとづくホワイトハウス攻撃だ」と、強く非難している。
下院監視・政府改革委のジム・ジョーダン筆頭委員(共和党)は、ニューボールド氏への聞き取りは「無謀」なもので、委員会は週末に聞き取り調査を行ったため「準備する時間がほとんどなかった」反発した。
「カミングス委員長による調査は、機密情報取り扱い権限の厳正手続きを回復することではなく、献身的な公務員の個人資料を探るための言い訳にすぎない」
またジョーダン議員は、却下された後に身元調査の判断が覆った25人の内の1人は、一般調達局(GSA)の清掃員だったと付け加えた。
<解説>調査の積み重ね?――タラ・マケルヴィー、ホワイトハウス担当記者
機密情報の取り扱い権限の問題は、トランプ政権発足初日からずっと続いている。
2016年米大統領選の最中、トランプ氏はワシントンの「沼を干上がらせる」と誓い、これまでホワイトハウスのウエストウィング(執務棟)で働いた経験のない人を大量に起用した。
その結果、機密情報の取り扱い権限が下りるまで通常よりも時間がかかり、その中で規則違反が起きた可能性もある。
昨年春のことだが、ジョン・ケリー首席補佐官(当時)は私に、自分が着任した2017年の時点で、多くの職員の身元調査がまだ終わっていなかったと話した。スプレッドシート(表計算ツール)数枚分のそのリストには、当時のロブ・ポーター秘書官の名前もあったという。ポーター氏は後に家庭内暴力疑惑で辞任を余儀なくされた。
ポーター氏の件が示す通り、徹底的な身辺調査をしないままホワイトハウス勤務を認めるトランプ政権のやり方は、政権発足以来、無数の問題を引き起こしている。
(英語記事 White House 'reversed security clearance denials')
提供元:https://www.bbc.com/japanese/47781967
バイデン前米副大統領、女性への「不適切な接触」を否定 後頭部にキス
2019/04/02
BBC News
2020年アメリカ大統領選への出馬が予想されているジョー・バイデン前米副大統領(76、民主党)は1日、女性に不適切に接触した疑惑について否定した。
元ネヴァダ州議会議員のルーシー・フローレス氏は、選挙活動中にバイデン氏が後頭部にキスしたと主張している。
またエイミー・ラッポス氏は10年前、バイデン氏に両手で顔に触れられ、鼻をこすりつけられたと話している。
バイデン氏は2008〜2016年の8年間、バラク・オバマ政権の副大統領だった。
2020年大統領選については出馬を表明していないが、野党・民主党の候補指名を目指す予備選では最有力候補になるとみられている。
2つの疑惑
疑惑は、3月29日にフローレス氏が米誌「The Cut」に寄稿した記事で明らかになった。
それによると、フローレス氏が2014年に民主党からネヴァダ州副知事選に立候補した際、当時副大統領だったバイデン氏が応援に駆けつけた。
バイデン氏はフローレス氏が演説に向けて準備している時、背後から両手をフローレス氏の肩に置いたという。
「バイデン氏が私に近付くのを感じた。彼はさらに近付いて、髪の香りをかいだ。私はいたたまれなくて固まってしまった」とフローレス氏は書いている。
「そして私の後頭部にゆっくりとキスした。何が起きているのか理解できなかった」
「これほど露骨に不適切な真似を経験したことがない」
フローレス氏が名乗り出たのに続き、4月1日には別の疑惑が持ち上がった。
ラッポス氏はジム・ハインズ下院議員(民主党、コネチカット州選出)の側近だった2009年10月、同州ハートフォードの個人宅で行われた寄付金集めの集まりで、バイデン氏に不適切に触られたと述べた。
地元紙「ハートフォード・クーラント」の取材でラッポス氏は、バイデン氏がハイネス議員の側近たちに感謝するため台所に入ってきた際、ラッポス氏の顔を両手で包み、鼻をこすり合わせたという。
ラッポス氏は、「望まない好意の表現は、良くない。女性をモノ扱いするのも良くない」と話した。
「女性のパーソナルスペースを侵害したり、不適切に触ったり、セクハラをしてレイプ文化を増長させるような男性は、権力の場にいてはいけない」
「こうした振る舞いを『単なる好意』、『おじいちゃんみたい』、『フレンドリー』と言ってしまうこと自体、この問題を非常に軽視していることの表れで、問題の一部だ」
その上で、バイデン氏は大統領選に出馬せず、すでに立候補している複数の女性たちに道を譲るべきだとしている。
バイデン氏の返答は?
バイデン氏の広報担当、ビル・ルッソ氏は当初、バイデン氏も周りのスタッフも誰ひとり「フローレス氏が不快に感じたことがあったか、彼女が説明したことが実際にあったか」覚えていないと話していた。
しかしバイデン氏は3月31日に声明を発表。フローレス氏の語った出来事を覚えていないとした上で、話に「耳を傾ける」と話した。
「何年にもわたって選挙キャンペーンや公職を続ける中で、数え切れないほどの握手、ハグ、そして好意や支持、安心を示してきた。その中で一度も、絶対に、不適切な真似をしたことはない」
「しかし、女性が自分達の経験を話せる、話すべきだと感じる大事な時代が訪れた今、男性はそれに耳を傾けるべきだ。私もそうする」
フローレス氏はこの日に出演したCNNの番組で、バイデン氏の声明はルッソ氏の説明より「はるかに良い」ものだと述べた。しかし、バイデン氏の行いは「完全に不適切」なもので、「大統領選への立候補を考えている」人物について考慮するべき点があると指摘した。
一方、バイデン氏は4月1日になって、一部の批判に強く抗議している。
ルッソ氏は声明で、「インターネットの暗闇」にいる「右翼のストーカー」が、バイデン氏と女性が一緒に写っている無害な画像を、不適切な接触の証拠だとして広めていると非難した。
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民主党内の反応は?
大統領選への出馬を表明した立候補者の多くが、フローレス氏の主張を支持している。
バーニー・サンダース上院議員(77、無所属、ヴァーモント州選出)はCBSの番組に出演し、フローレス氏の訴えを信じない理由はないと発言。
「この話はつまり、この国の文化を根本から変える必要があるということだと思う」と話した。フローレス氏は、2016年の大統領選予備選でサンダース氏を支持していた。
同じく出馬を表明しているエリザベス・ウォーレン上院議員(69、マサチューセッツ州)は、バイデン氏は「答えを出すべきだ」と述べた。
エイミー・クロブシャー上院議員(58、ミネソタ州選出)は、「政界では問題が浮上したらそれを解決しなくてはならない」と話している。
一方、バイデン氏を擁護する声も多く挙がっている。
副大統領時代に側近を務めていたシンシア・ホーガン氏は米紙ニューヨーク・タイムズの取材で、バイデン氏は「私たちを尊重してくれたし、他の人にもそうするよう指示していた」と語った。
また、アシュトン・カーター前国務長官の妻ステファニー・カーター氏も、自分のブログで「親しい友人」を擁護した。
バイデン氏は、カーター氏の国務長官就任宣誓の際にステファニー氏の肩を抱いていた写真が公表され、物議を醸した経緯がある。
しかしステファニー氏はブログで、バイデン氏は宣誓式で「私が柄にもなく緊張しているのを察して、さっとハグしてくれた」と書いた。
「けれどもその時の映像から切り取られた1枚の画像が(中略)、その日の記録として残ってしまった」のだという。
(英語記事 Joe Biden denies misconduct allegations)
提供元:https://www.bbc.com/japanese/47783267
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15817
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