http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/878.html
Tweet |
米国の恫喝政策が中東で米国の孤立化を招いている
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201903310000/
2019.04.01 櫻井ジャーナル
昨年(2018年)12月20日にドナルド・トランプ米大統領はシリアを占領している2000名のアメリカ軍部隊を撤退させるように命令したが、実現しそうにない。 この命令には民主党や有力メディアだけでなく、マイク・ペンス副大統領、ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官、マイク・ポンペオ国務長官が公然と反対、国防長官だったジェームズ・マティスは撤退の命令書に署名したものの、今年2月に抗議の意思表示として辞任した。その後、相当数の部隊を残留させる方向で動いている。 それに対し、アメリカの占領継続に反対する動きも強まっている。シリアとイランは以前から連携していたが、アメリカに支配されているイラクも両国との関係を強化している。2011年3月にシリアに対する侵略戦争が始められた段階では侵略勢力に加わっていたトルコとカタールもアメリカから離れた。この動きを背後から支えているのがロシアだ。 シリアを侵略したその他の国はアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟、イギリスとフランスのサイクス・ピコ協定コンビ。戦闘員の主力はサラフ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だが、中国の新疆ウイグル自治区やロシアのチェチェンからも参加していた。 シリア、イラン、イラク、トルコ、カタールに加え、レバノンでは2017年11月にサード・ハリリ首相がサウジアラビアで辞任を表明するということがあった。ハリリがサウジアラビアで拘束され、辞任を強要されたのだが、彼は直前の10月中旬にヒズボラとの連合政府へ参加する意向だとイタリアのラ・レプブリカ紙に語っていた。 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官によると、ネオコンのポール・ウォルフォウィッツは国防次官だった1991年にイラク、シリア、イランを殲滅すると口にし、2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された10日ほどのちにドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺では新たな攻撃予定国リストが作成されていた。イラク、シリア、イランのほか、レバノン、リビア、ソマリア、スーダンが加えられていたのだ。レバノンをリストに載せた理由のひとつはヒズボラの存在にある。ハリリはそのヒズボラを連合政府へ参加させようとしていた。 最近ではヨルダンも同盟に加わったというが、ロシアはペルシャ湾岸諸国もその流れに巻き込もうとしているようだ。例えば、今年3月にロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がペルシャ湾岸諸国、つまりカタール、サウジアラビア、クウェート、そしてアラブ首長国連邦を訪問したが、ロシアとアラブ首長国連邦の関係が強まっていることが注目されている。サウジアラビアもロシアの防空システムを購入したいという意向を示したこともある。 2016年のアメリカ大統領選挙でヒラリー・クリントンを担いでいたネオコンの主要な目標はロシアの再属国化と中国が進める一帯一路の破壊、そして世界制覇。 それに対し、ドナルド・トランプを支援するベンヤミン・ネタニヤフ首相につながる勢力は、ナイル川からユーフラテス川までを地域をイスラエルの領土にしようという大イスラエル構想の実現を目論んでいる。現在、トランプはその構想に奉仕しているが、それが中東諸国を刺激し、アメリカへの反発を強めているように見える。 |
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。