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(回答先: 世界で一番幸福な国はフィンランド−2年連続 最も不幸せなのは南スーダン 日本は 投稿者 うまき 日時 2019 年 3 月 26 日 18:09:33)
2019年3月26日 The Wall Street Journal
世界一の高身長国、米国が抜かれた理由
背の高い兄と弟
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歴史的に、ある社会の所得が増えると、そこに住む人の身長も高くなる。ではなぜ国民1人当たりの可処分所得が世界で最も多い米国の平均身長が世界一ではないのだろう。
かつて米国は世界一の高身長国だった。身長に対する所得や経済の影響を研究する経済歴史学者のジョン・コムロス氏によると、それが200年以上続いた。
独立戦争当時、米国の兵士の身長は英国の兵士より約5センチ高く、第二次世界大戦時もドイツ兵より約5センチ高かった。しかし今、世界で最も背が高いのはオランダ人だ。
米国生まれの白人と黒人の成人で見ると、女性の平均身長は約165センチ、男性が約178センチ。アジア系とヒスパニック系を加えると平均身長はこれより低くなるが、西欧諸国と同じような条件にするため除外した。オランダ人の平均身長は女性が約170センチ、男性が約184センチだ。
所得はこれとは逆の傾向を示している。
経済協力開発機構(OECD)によると、国民1人当たりの家計調整純可処分所得の平均額は米国が年間4万4049ドル(約484万円)でオランダが2万8783ドルだ。
コムロス氏ら研究者は生活の質を反映するものとして身長に関心を持っているが、小児科医や親にとって身長は子どもの全体的な健康状態を示すものだ。
ハッセンフェルド小児病院(ニューヨーク大学ランゴン・メディカルセンター)の小児内分泌学者ジェイソン・クライン氏によると、健康な子どもは3回の急成長期を経験する。1回目が誕生から1歳まで、2回目が就学年齢前後、3回目が思春期の始まりにやってくる。
同氏によれば、思春期の急成長期が始まると米国人の身長はオランダ人に追いつき始める。しかしオランダ人の急成長期は米国人より始まるのが遅く、期間も長いという。
身長だけではあまり多くのことは分からないが、長期にわたって成長を追うことで子どもが正常に育っているかどうかが分かる。米国の小児科医は疾病対策センター(CDC)作成の標準チャートを参照して成長を観察している。
CDCのチャートで分かるのは、子どもが成人したときにだいたいどれくらいの身長になるかだが、より正確に知りたい場合に小児科医が使うのが、レントゲン撮影による骨年齢と両親の身長という2つの指標だ。
前者は左手と手首をレントゲンで撮影し、成長板の開き具合を正常に発達した骨の画像と比較するもので、これによって骨の成熟度が分かる。
クライン氏によると、「成長が遅い人は骨年齢が実年齢より若い可能性がある」が、最終的な身長がどうであれ、大多数の子どもは正常に成長するという。
一方、後者は両親の身長から子どもの将来の身長を計算するもの。計算方法はいくつかあるが、クライン氏が採用している方法は以下のとおりだ。
女子の場合、父親の身長から13センチを引き、その数値と母親の身長の平均値が将来の身長になる。男子の場合は、母親の身長に13センチを足して、その数値と父親の身長の平均をとる。
例えば父親の身長が約178センチ、母親が約163センチの男子の身長は約177センチまで伸びると推測できる。ただこの推計値は5センチ程度ぶれる可能性があり、非常に小柄な両親を持つ子どもの身長は計算を上回ることが多い。
米国人の平均身長が頭打ちになり、オランダ人の身長が伸び続けている理由について、コムロス氏は栄養摂取や医療、金の使い方の違いによると考えている。
「平均所得は非常に誤解を招きやすい指標だ」とコムロス氏は言う。「身長は誰がその所得を得ているのか、それをどのように使うのかに左右される。健康で医者に定期的に行く人のほうがより長く生きる可能性が高く、より背が高くなる可能性も高い」
(The Wall Street Journal/Jo Craven McGinty)
https://diamond.jp/articles/-/197869
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