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ブラジル大統領、親米を鮮明に 外交で世論支持狙う
北米 中南米
2019/3/20 18:43
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【ワシントン=外山尚之】1月に就任したブラジルのボルソナロ大統領の外交が活発だ。19日にはワシントンでトランプ米大統領と会談して連携を確認。中国やロシアには、米国と敵対するベネズエラのマドゥロ政権への支援停止を働きかける。長く続いた左派政権では国際社会で存在感を発揮できなかったブラジルが姿勢を転換し始めた。経済再建には時間がかかるため、外交で有権者に成果を誇示する狙いだ。
19日、ホワイトハウスで会談を終え握手するブラジルのボルソナロ大統領(左)とトランプ米大統領(ワシントン)
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19日、ホワイトハウスで会談を終え握手するブラジルのボルソナロ大統領(左)とトランプ米大統領(ワシントン)
ボルソナロ氏はトランプ氏との会談後の会見で「(2020年の米大統領選で)再選されることを確信している」と述べ、トランプ氏を持ち上げた。訪米にあわせ米国人に対する観光や短期商用の査証(ビザ)の免除を発表し、ブラジル国内のロケット発射場を米国企業に開放するなど、米国への配慮をちりばめた。
米国の協力を得た上で、北大西洋条約機構(NATO)に「協力国」として関わることや、経済協力開発機構(OECD)への加盟を目指す方針を表明した。トランプ氏も会見で「ブラジルとの関係はかつてないほど良好だ」と応じた。
ブラジルは中南米で最大の経済規模を持つ地域大国だが、米国には一定の距離を置いていた。2003年に労働党の左派政権が誕生してからはその傾向が強まった。成長する有力な新興国として国際会議などで米国と対立する場面もあった。だが、左派政権は資源価格低迷の環境で経済を再建できず、治安悪化を招いた。左派を見限った有権者の支持で当選したボルソナロ氏は過去の米国との緊張関係を改めた。
ボルソナロ氏の親米姿勢は鮮明だ。15日までの2日間、ブラジル南部クリチバで開催した主要新興国との高官級会合でブラジル側は、ロシアや中国に対し、マドゥロ政権の支援をやめるよう水面下で働きかけたようだ。
親米外交を主導するのがアラウジョ外相だ。外務官僚時代、マドゥロ政権と親密だった歴代ブラジル左派政権を厳しく非難し、トランプ政権の対中強硬姿勢を称賛し、異端視された。だがボルソナロ氏と意気投合した。
ボルソナロ氏が外交に力を入れる背景には、国民の目を外に向けさせる意図がある。同氏は財政再建のため、年金受給開始年齢の引き上げに取り組むが、有権者の反発は根強い。成果をあげるには時間がかかる。
だが、親米外交は国内世論の抵抗が小さく、歴代政権との違いを容易にアピールできる。特に隣国ベネズエラには国民の関心が高い。「左派の反米政策が経済を崩壊させた」というボルソナロ氏の主張はわかりやすい。
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トランプ政権 ヨーロッパ 北米 中南米
2019/3/20 8:26
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【ワシントン=外山尚之】トランプ米大統領は19日、ホワイトハウスでブラジルのボルソナロ大統領と会談し、ブラジルの北大西洋条約機構(NATO)協力国入りを支援する意向を表明した。1月に親米を公言するボルソナロ政権が誕生したことを受け、軍事面での協力関係を深める。ベネズエラのマドゥロ政権に対する圧力強化でも一致した。
19日、記者会見するトランプ米大統領(右)とブラジルのボルソナロ大統領(ワシントン)
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19日、記者会見するトランプ米大統領(右)とブラジルのボルソナロ大統領(ワシントン)
トランプ氏は会談後の記者会見で「ブラジルはNATOの同盟国になるだろう」と述べた。ボルソナロ氏は記者会見で「ブラジルがNATOの域外協力国になることについて議論した」と説明した。
協力国になれば米国製の軍事装備品を購入しやすくなるほか、軍事面で米国との協力を深めることができるようになる。ボルソナロ氏は「軍事協力の拡大は防衛網を発展させるための連携となる」と述べた。
両首脳はベネズエラ情勢に関する協力でも一致した。トランプ氏は人道支援物資の搬入などに対するブラジルの協力に謝意を表明。ボルソナロ氏は「ベネズエラの独裁政権に対し、ブラジルは役割を履行する準備ができている」と述べ、米国の進める圧力強化の支援に意欲を見せた。
両国首脳は経済面でも関係を拡大することでも一致した。トランプ氏はブラジルの経済協力開発機構(OECD)加入を支援すると表明したほか、両国の経済界トップの交流事業も再開するとした。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42692150Q9A320C1000000/
ブラジル大統領、米国企業への発射場開放を発表
自動車・機械 北米 中南米
2019/3/19 8:05
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【ワシントン=外山尚之】ブラジルのボルソナロ大統領は18日、全米商工会議所で講演し、米国企業に対し、ブラジル軍が管理するロケットを打ち上げる発射場を開放すると正式に発表した。鉱業や農業でも2国間の協力を拡大するほか、ベネズエラ情勢でも連携する姿勢を示した。
18日、全米商工会議所で講演するブラジルのボルソナロ大統領(ワシントン)
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18日、全米商工会議所で講演するブラジルのボルソナロ大統領(ワシントン)
ボルソナロ氏は「アルカンタラ発射場の利用について、パートナーシップを結んだ」と述べた。同日、ポンテス科学技術相らが米国企業に利用を許可する覚書に署名した。同発射場は赤道に近く、燃料を節約できる利点がある。
ボルソナロ氏は「ブラジルは変わった。我々はあなた方の声を聞く準備ができている」と述べ、米国企業との協力拡大を目指す意向を示した。同日講演したゲジス経済相は「民営化を推進する」としており、米国企業にも投資を呼びかけた。
ボルソナロ氏は19日にトランプ米大統領と会談する。ボルソナロ氏は「ベネズエラに自由を取り戻すためにも、両国にできることは多い」と発言し、混迷が続くベネズエラ情勢をはじめ、外交面での関係強化を提案する。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42635870Z10C19A3000000/
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