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米ロ軍拡競争は杞憂? トランプに張り合えないプーチンの懐事情(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/437.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 2 月 13 日 22:01:35: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

米ロ軍拡競争は杞憂? トランプに張り合えないプーチンの懐事情
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11693.php
2019年2月13日(水)18時37分 ニューズウィーク


ロシアのプーチン大統領(写真左)には、米国との核武装競争に引きずり込まれている余裕はない。ブエノスアイレスのG20サミットで2018年11月撮影。右はトランプ米大統領(2019年 ロイター/Marcos Brindicci)


ロシアのプーチン大統領には、米国との核武装競争に引きずり込まれている余裕はない。支持率の低下に悩み、新たな西側制裁に対する備えや国民の生活水準向上のために予算を確保しておく必要に迫られているからだ。

トランプ米政権は1日、ロシアと結んでいる中距離核戦力(INF)廃棄条約にロシアが違反しているとして、同条約を破棄すると表明した。ロシアが違反を是正しなければ条約は6カ月後に失効し、米国は自由に新型ミサイルを開発できるようになる。

これにより、米露の新たな核軍拡競争が起きる懸念が高まっている。ロシア側は、条約違反を否定。プーチン氏は、ロシアも条約の義務を停止して同条約から離脱することを明らかにし、米国に対抗した。

これまで西側との対立をあおったり、ロシア人の結束を高めたりするために時に好戦的な発言を用いてきたプーチン氏だが、今回は対立の激化を招くような手には出なかった。

新型ミサイルシステムの予算は既存の予算から出すしかないと述べたが、新型ミサイル配備を宣言することはなかった。そして、ロシア側は、米国が先にそうした動きに出ない限り、欧州やその他の地域で新たに地上配備型ミサイルを導入することはないと述べた。

「高額な軍拡競争に陥ることは許されない」。プーチン氏はショイグ国防相にこう語った。

この発言は、必要性から出たものだ。

厳しい経済・政治状況に加え、冷戦期の軍拡競争コストがソ連崩壊の一因となったことを考えれば、プーチン氏の選択肢は限られている。将来的にも、高コストな軍拡に乗り出す意欲を縛る要素になるだろう。

「軍拡競争がわれわれをバラバラにしてしまう懸念は、非常に現実的なものであることを覚えておく必要がある」。ロシアの中央銀行総裁を務めたセルゲイ・ドゥビニン氏は、米側が離脱を表明する前に放映されたテレビ番組でこう述べた。

ドゥビニン氏は、ソ連を無茶な軍拡競争に誘い込んだ冷戦期の成功戦略を、米国が再び再現しようとしていると分析。ロシアは米国と「対等」であることを目指すのは避けるべきで、賢明な対応が求められると述べた。

1991年のソ連崩壊の直前、モノ不足でスーパーの棚が空になったことは、今でも一定以上の年齢層の国民の記憶にこびりついている。ソ連は米国との競争に負けないために巨額の予算を軍事産業につぎ込み、消費者の苦境は無視した。

「米国人は、ミサイルや原子力潜水艦や戦車の生産で米国に張り合おうとしたのがソ連崩壊の一因だったということを覚えている」と、軍事専門家のビクトル・リトブキン氏は国防省が運営するテレビ局の番組でこう語った。

「彼らは今、同じことを繰り返そうとしている」

■米国と張り合うコスト

INF廃棄条約の停止を受けて、米露両政府は、それぞれこれまで禁止されていた短距離や中距離の地上配備型ミサイルを開発するとしている。ロシアは、2021年までに配備を完了したいと表明している。

ショイグ国防相はプーチン大統領に対し、新たな地上配備型ミサイル発射装置2種類の開発予算は、今年度予算の一部から振り分けることで捻出すると述べた。

ロシアは国防費や国家安全保障関連費の全貌は公表していないものの、約18兆ルーブル(約30兆円)の今年度予算の30%程度だとしている。

原油からの歳入があるロシアは、財源に苦労しているわけではない。今年の財政黒字は、国内総生産(GDP)の1.8%にあたる1兆9320億ルーブルに上る見通しだ。外貨準備高は、世界5位の4780億ドル(約52兆円)だ。

だが予算は、ロシアの困難な地政学的状況や、プーチン氏本人が置かれた複雑な国内政治事情に従って、すでに配分が決まっている。そこからミサイル予算を捻出するには痛みを伴うだろう。

ロシア政府は、新たな西側の制裁に備えて2000億ドルのキャッシュを集めようとしており、同時に巨額の財政支出で老朽化したインフラの更新や生活水準の引き上げをはかろうとしている。

長年にわたる実質所得の減少や物価の上昇、付加価値税の引き上げに加え、不人気な年金受給開始年齢の引き上げ計画などで国民に不満が出始めており、プーチン氏は成果を出すプレッシャーにさらされている。

ロシアの監査法人FBKの戦略分析研究所のイーゴリ・ニコラエフ所長は、プーチン氏が新たな軍拡競争の予算を作るには、他の予算を削る必要があるだろうと指摘。社会向けの支出を縮小したり、政府系ファンドの資金に手を付けたりせざるを得なくなると予想する。

もし軍拡競争が加速すれば、このようなシナリオが現実になる可能性が高まる。だがプーチン氏は、現在の政治情勢では国防費の増額に消極的だろうと、ニコラエフ氏は言う。

「実質所得や支持率の現状を考えれば、理想的ではない。国家プロジェクトの支出を削れば、反発も招くだろう」と、同氏は付け加えた。

昨年再選を果たして任期が2024年までとなったプーチン氏は、差し迫った政治的圧力に直面しているわけではないが、支持率はこの13年で最低の水準に落ちている。今月行われた世論調査では、国が正しくない方向に向かっていると答えたロシア人の数が2006年以降で最高になった。

ワシントンの動きに対し、プーチン氏が新型ミサイル開発も含めた同等の対抗措置を取ったことで、すでに怒りをあらわにしている国民もいる。

「新たな軍拡競争は楽しいのか」と書いたのは、ブロガーのウラジーミル・アキモフさん。「道路を修復して、国中の人が住んでいる木造の小屋を解体することから始めたらどうなのか」と、貧困対策に予算を使うよう訴えた。

(翻訳:山口香子、編集:伊藤典子)









 

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コメント
1. 2019年2月14日 10:12:55 : p0EJR2oRfM : _ZluhnjrZ4E[298] 報告
馬鹿に逆らっても良い事なんて何もないだろう。
2. 2019年2月14日 18:01:25 : o4ZxWSpuaU : GJN2zyS682U[102] 報告
アメリカが 罠へと誘う 挑発で
3. 空虚[1797] i_OLlQ 2019年2月14日 22:18:15 : Ypoc8SROFH : a4HIFg0JjZs[2] 報告
ま、亜米利加の国内事情も似たようなもんかそれ以下だろねww。

トランプ君は、イスラエルの為のアメリカ大統領だって

もっぱら云われてるようでんがな まんがな。

困ったことに、露西亜熊プーさんはポセイドンなんぞ持ってるからね。

トランプ君も、そうそう調子に乗るわけもないとw。

国内向けのリップサービス程度だろね、どっちも苦労しとるわなwww。

(あ、習さんの中国も似たようなもんかw)

杞憂でんがな 杞憂。(難しい言葉使うねぇ〜愚民には難儀やがなwww

晋三もみぞーゆーも、知らんぞな 杞憂なんて。

4. 2019年2月14日 23:38:09 : CsUR8Fjrds : vSJmCAuMZ8s[58] 報告
「フェイクニュースの殿堂」のニューズウィークの記事ですか。さすが戦争屋のダマスゴミだけのことはありますな。

ロシア連邦の軍事費は、アメリカの10分の1です。それはアメリカに対抗するものではない。広大な自国を守るためのものです。ソ連の時代もそうだけど、ロシア連邦の兵器は、昔から「あまり贅沢なものをつくらない」方針なのです。厳寒の地でも確実に動く兵器でなくてはならない。祖国防衛のためです。

アメリカの兵器は、対外侵略のためにつくられています。軍用機も、だから航続距離が長い。しかしロシア連邦の軍用機は、全般にアメリカの軍用機よりは航続距離が短い。Tu-95やTu-160は長いですけどね。

アメリカの軍事費が巨額なのは、海軍が大きいからです。海軍は、とにかく金食い虫ですからね。世界に展開する原子力空母をあれだけ持っていれば、いくらでも予算を食いつぶします。これに対して、ロシア海軍の空母は、たったの1隻ですよ。

ロシア連邦の軍は、特定の分野に絞って強化しているんです。昔から「選択と集中」ですよ。ソ連と言えば戦車ですが、昔から力を入れています。大祖国戦争では、構造簡潔で信頼性の高い戦車で侵略者ナチス・ドイツ軍を打ち破りました。

●アメリカの軍事費が巨額なのは、自国の軍産複合体を食わすためです。1986年のリビア爆撃で使われたFB-111戦闘爆撃機。メーカーはどれだけ儲かったのやら。オーストラリアも買いましたけど。

B-52の後に登場したB-58爆撃機は、僅か10年で退役。それを言うならB-29の次に登場したB-36も10年で退役ですよ。戦闘機でも、F-14は全機引退です。F-100も短かった。アメリカは、兵器の無駄遣いが多い。

話は変わって、B-1爆撃機は1974年に初飛行しましたが、その後のカーター大統領はB-1の生産を止めました。これに軍産複合体が怒り、次の大統領選挙でレーガンを勝たせた。そしたらB-1生産決定です。トランプだけど、軍拡を推し進めたレーガンの再来ですよ。だからどんどん軍備を拡大する。ロシア連邦は、これに乗ってはいけません。

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