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米政権がベネズエラでクーデターを仕掛けている(2/3)
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2019.01.26 櫻井ジャーナル
ベネズエラに自立した政権が誕生した1999年からアメリカの政権は体制転覆を計画している。ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマ、そしてトランプだ。 2001年に始まるブッシュ政権の場合、02年にクーデター計画を始動させた。計画で中心になったのはイラン・コントラ事件に登場するエリオット・エイブラムズ、キューバ系アメリカ人で1986年から89年にかけてベネズエラ駐在大使を務めたオットー・ライヒ、そしてジョン・ネグロポンテ国連大使だ。 ネグロポンテは1981年から85年にかけてホンジュラス駐在大使を務めていたが、そのときにニカラグアの革命政権に対するCIAの秘密工作に協力、死の部隊にも関係する。2001年から04年までは国連大使、04年から05年にかけてはイラク大使を務めた。イラクではエル・サルバドルで死の部隊が行ったようなことが行われたが、その原因を作ったひとりだとみられている。 しかし、2002年のクーデターは失敗に終わる。OPECの事務局長を務めていたベネズエラ人のアリ・ロドリゲスからウーゴ・チャベス大統領へ事前に計画が知らされたためだが、それでアメリカ支配層があきらめることはなかった。 例えば、ウィキリークスが公表したアメリカの外交文書によると、2006年にもアメリカはベネズエラでクーデターを計画している。「民主的機関」、つまりアメリカの支配システムに操られている機関を強化し、チャベスの政治的な拠点に潜入、チャベス派を分裂させ、それによってアメリカの重要なビジネスを保護し、チャベスを国際的に孤立させるとしている。 この計画も成功しなかったものの、チャベスは2013年3月、癌のために58歳の若さで死亡して排除された。アメリカは発癌性のウィルスを開発、実際に使っていると言われているが、チャベスのケースがそれに該当するかどうかは不明だ。 カリスマ性のあったチャベスが死んだことでベネズエラはアメリカ資本の手に落ちたと考える人もいたが、マドゥロがチャベスの後継者として大統領になる。彼はアメリカの経済攻撃に対抗するためにドル離れを決断、石油取引の決済に人民元を主とする通貨バスケット制を採用する方向へ動き出した。アメリカへ預けていた金塊も引き揚げている。(つづく) |
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米政権がベネズエラでクーデターを仕掛けている(1/3)(櫻井ジャーナル)
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