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離脱交渉「勝利」の代償? 英議会否決でEUも窮地に(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/259.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 1 月 18 日 16:48:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

離脱交渉「勝利」の代償? 英議会否決でEUも窮地に
https://diamond.jp/articles/-/191241
2019.1.18 The Wall Street Journal ダイヤモンド・オンライン


Photo:Reuters


 【ブリュッセル】英議会が欧州連合(EU)離脱案を大差で否決し、他のEU加盟国は目を背けたくなる問いに直面している。英国との離脱交渉でEUは行き過ぎた成功を収めてしまったのか、という疑問だ。

 昨年終盤、残るEU加盟27カ国とEU当局者は祝賀ムードに包まれていた。英国との合意案で、EU側のほぼすべての交渉目標を達成したためだ。巨額の離脱費用、英国内のEU市民の権利保護、アイルランドとの国境復活を回避する安全策、EU加盟国と同等に摩擦のない貿易条件は求めないとの確約。EUはこれらすべてを英国にのませた。

 もっとも英議員にとっては全く受け入れ難い内容で、 432対202の大差での否決につながった。

 欧州の当局者はすでに、テリーザ・メイ英首相が要請した場合の交渉期限の延長について検討に入った。ペーター・アルトマイヤー独経済相は16日、期限延長は「妥当な要請」と述べたが、一部当局者はEU側が条件をつける可能性を示唆している。

 EUの結束を弱めず、どこまでメイ氏に一段の譲歩を示すか。EU諸国にとって、できれば避けたかったこうした議論が、英議会の否決により再び浮上している。

 行動を怠れば、3月29日の「合意なき」離脱が現実味を帯びる。そうなれば、ぜい弱さを増すユーロ圏経済、巨額のEU予算の手当て、英・アイルランド間の国境復活回避に向けた悪夢のような選択肢が、EU諸国を待ち受けている。

 欧州当局者は足元で「プランB(代替策)」は検討されておらず、メイ氏とEU首脳が昨年11月に承認した合意案が「最善かつ唯一」の案だと繰り返し強調してきた。ジャンクロード・ユンケル欧州委員長は英議会の否決後も、合意案は「秩序だった離脱を確実にする唯一の方策」と述べている。

 欧州外交筋によると、現在はメイ氏の次の出方を待っている状況で、欧州当局者は引き続き耳を傾ける構えだ。メイ氏は向こう数日に議会との今後の交渉をどう進めるか決める必要があり、来週21日に方針を示すと述べている。

 だがEU当局者は、メイ氏にどのような措置を提供できるか検討しなければならないと認識している。また、法的拘束力を伴う離脱合意の内容を協議し直すという、これまで「超えてはならない一線」だった可能性についても、排除できないとの見方が一部で出始めた。

 だが、一段の歩み寄りの余地は極めて限られており、メイ氏が英国内の支持をどれだけ取り付けられるか次第だ。あるEU外交官は「メイ氏の次の一手が何であろうとも、議会から支持されるとの確証がわれわれには必要だ」と明かす。

 EU側にとって解決が難しい根本的な問題は、英領北アイルランドとアイルランド共和国との国境復活を避ける安全策(バックストップ)だ。

 11月の合意案に盛り込まれた安全策では、離脱後の英国とEU側の通商交渉が妥結しない場合、英国は関税同盟に残ることになる。だが英国内のEU離脱派は、関税同盟に残れば、英国は独自の通商政策を実行できず、多くのEUルールに縛られ続けることになると反対している。

 だが、この安全策の内容を薄めれば、EUがアイルランド政府を見捨てることになり、EUの対英交渉戦略の柱が揺らぎかねない。EU当局者はこれが英議員を勢いづかせ、さらなる譲歩を迫ってくると懸念する。

 最も可能性の高い選択肢は交渉期限の延長だが、延長それ自体は、英国にどのような歩み寄りを見せるのかという根本的な問題を解決することにはならない。

 EU側は、将来の英国とEUの通商関係を定めた11月の政治宣言に戻ることで合意することも可能だが、英議会の見解がこれで変わるとの見る向きは少ない。

最も難しい選択肢は、離脱合意を再び協議することだ。EU当局者や外交筋の間では、EUが英国を関税同盟に恒久的に縛ることはないとさらに強調するため、一部文言を修正する案が取り沙汰されている。

 EU加盟27カ国内で妥協を求める動きが強まれば、自国の利益にかなう妥協案を策定するよう、アイルランド政府に圧力がかかるだろう。こうした圧力は表面化し始めているが、アイルランド当局者は、国境に関する安全策を弱めることはできないと話す。EUがアイルランドを切り捨て、同国が拒否するような譲歩を受け入れるとみる向きは少ない。つまり、英国にとっては、決着に向けて超えられない一線で再び譲る必要があるということだ。

 あるEU外交官は「多くの加盟国は柔軟だ」としつつも、アイルランドとの結束が鍵になると話す。

(The Wall Street Journal/Laurence Norman)






 

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コメント
1. 2019年1月18日 19:02:06 : ru3mGWOizM : dn@i2vTN86Q[6] 報告
喜んで ばかりいられぬ 大陸は

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