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EU離脱案150票以上大差で否決も−メイ英首相「世紀の敗北」か
Thomas Penny、Robert Hutton
2019年1月15日 12:23 JST 更新日時 2019年1月15日 16:02 JST
首相が敗れるかどうかでなく、どれほどひどい敗北になるかが焦点
60前後を上回る票差で否決なら離脱案は死んだも同然とEU当局者
メイ英首相が欧州連合(EU)と取り決めた離脱合意案を承認するかどうか決める議会採決が、15日に下院で行われる。土壇場まで支持を訴える首相の嘆願にも議員らは耳を傾けず、離脱案は少なくとも95年ぶりの大差で否決される見通しだ。首相が敗れるかどうかでなく、どれほどひどい敗北になるかが攻防の焦点となりつつある。
首相率いる与党保守党議員の少なくとも70人、メイ政権を閣外協力で支えてきた北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)の議員らは、15日の採決で離脱案反対に回ると公言しており、150票以上という1世紀余り見られなかった大差で離脱案が否決されることになりそうだ。一部が棄権に回り、100票余りで否決されたとしても1924年以降で最悪の結果となる。
英国時間15日午後7時(日本時間16日午前4時)から予定される採決のプロセスをEU当局と市場が注視することになり、みずほ銀行のヘッジファンド為替セールス(金融機関)責任者ニール・ジョーンズ氏は、220票を上回る大差で否決された場合、ポンドの対ドル相場が1ポンド=1.225ドルまで下落する恐れがあると予測する。
複数のEU当局者は、60前後を上回る票差で否決されれば、離脱案が死んだも同然であることを恐らく意味し、離脱交渉は未知の海域に入るが、票差がそれより少なければ、より受け入れやすくするための新たな方策を検討する可能性があると先週語った。
メイ英首相写真家:Leon Neal / Getty Images
メイ首相のEU離脱プランに抗議して外相を辞任したボリス・ジョンソン氏は、離脱案の破綻が目前に迫っている状況を歓迎し、その場合には「熱烈」に合意なき離脱を支持する姿勢を示した。
事情に詳しい複数の関係者によると、英首相官邸は、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ」に終了日の設定を求める保守党のアンドルー・マリソン議員の修正案を支持するかどうか検討しているもようだ。
マリソン議員は「バックストップの取り決めが2021年12月31日に失効すると明記する」方向で離脱合意案を修正すべきだと提案している。
原題:May Faces Worst Government Defeat in 95 Years in Key Brexit Vote
May Said to Mull End-Date Plan for Backstop to Win Brexit Vote(抜粋)
(首相官邸がバックストップ巡る修正案の支持を検討しているとの情報を追加して更新します.)
メイ英首相、政府案否決なら議会がEU離脱阻止することになる可能性
Andrew Atkinson
2019年1月14日 9:33 JST
EU離脱を阻止すれば英国の民主主義に壊滅的打撃与える−メイ首相
14日のストークオントレントでの演説原稿の抜粋を首相府が公表
メイ英首相は英議会による欧州連合(EU)離脱案採決を控え、首相在職期間で最大級の激動の1週間に突入する。議会採決はEU離脱を巡る政府案と首相の命運を左右する。
政府の離脱案が15日の下院採決で否決されることがほぼ確実な中、メイ首相は英国が合意なきEU離脱となるよりも議会による離脱阻止となる公算が大きいと警告し、土壇場での説得を行う構えだ。
メイ首相は14日にストークオントレントで演説する。首相府が公表した演説原稿の抜粋によると、首相は「われわれ全員に国民投票の結果を実行する義務がある」と述べ、「仮に残留の投票結果に反して議会がEU離脱を目指すような状況になっていたとすればどうなるか。民主的プロセスや政治家に対する国民の信頼は壊滅的な打撃を受けるだろう」と警告する。
メイ英首相写真家:Stephane de Sakutin / AFP経由でGetty Images
原題:May Warns Parliament Will Kill Brexit if Her Deal is Voted Down(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-15/PLCPA36JTSEE01?srnd=cojp-v2
英・EU、離脱延期も想定か−議会で大敗なら他に選択肢ないと当局者
Ian Wishart
2019年1月15日 13:52 JST
英・EU間で話し合いはないが、双方が可能性に備えていると関係者
首相は14日にも「われわれは3月29日に離脱する」と言明
英国と欧州連合 (EU)の外交当局者は、メイ英首相がEUと取り決めた離脱合意案が15日の下院採決で否決された場合、英国のEU離脱が3月29日の予定日よりも遅れる可能性を想定しているもようだ。
事情に詳しい関係者4人によれば、英・EU間でこの問題は話し合われておらず、メイ首相も自身の計画として示唆してはいないが、英国とEUの離脱担当者らは離脱延期の可能性に備えて別々に準備を進めている。
今後の展開は、メイ首相の離脱合意案がどの程度の大差で否決されるかに左右される部分が大きい。大敗した場合、首相が議会を説得する時間を確保するには、離脱手続きを定めるリスボン条約50条の下で交渉期間を延長する以外に選択肢がなくなるだろうと複数のEU当局者は語った。
メイ首相は14日に英ストークオントレントで行った演説後の質疑応答で、「われわれは3月29日に離脱する」と繰り返し、「リスボン条約50条の適用を延長すべきだと私は考えていないとこれまで明確にしてきた」と述べた。しかし離脱延期の可能性を否定することはしなかった。
条件に関する合意や移行期間がないまま無秩序にEUを離脱する事態の回避につながる離脱延期の見通しを市場は織り込みつつあるが、与党保守党内の離脱推進派がこれを背信と受け止めることが予想され、メイ首相にとって政治的に非常に危険な動きといえそうだ。
Brexit’s Path in Parliament
原題:U.K., EU Diplomats Are Said to Now Assume Brexit Will Be Delayed(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-15/PLCURJ6JTSEQ01?srnd=cojp-v2
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