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ゴーン元会長、周到な不意打ち出国 司法批判の声明
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54005420R31C19A2NN1000/
2019/12/31 23:00 (2020/1/1 0:00更新) 日経新聞
ブラジル、フランス、レバノンのパスポートは弁護人が預かっていた(2019年4月、保釈され東京拘置所を出るゴーン元会長、東京都葛飾区)
日産自動車のカルロス・ゴーン元会長(65)が、渡航禁止の保釈条件に違反してレバノンに無断出国したことが明らかになった。正規の手続きで日本を離れた形跡はなく、周到に練られた作戦で監視の目をすり抜けたとみられる。公判の準備を進めていた司法関係者は不意を突かれ、カリスマ経営者に対する刑事責任の追及は極めて困難となった。
楽器箱に隠れ地方空港から?
保釈条件で指定されたゴーン元会長の東京の住居には、人の出入りを24時間監視するカメラが設置されていた。
レバノンの主要テレビ「MTV」によると、夕食会のための楽団を装ったグループがゴーン元会長の日本の住居を訪れ、楽団が帰る際に元会長は楽器を運ぶ箱に隠れ、地方の空港から出国したという。作戦を実行したのは民間警備会社のようなグループとしている。
元会長はトルコを経由してプライベートジェットでレバノンに到着し、フランスのパスポートでレバノンに入国。アウン大統領と面会し、レバノン政府から厳重な保護を受けているという。MTVは情報源を明らかにしていない。
国内の空港の発着記録では、29日夜に関西国際空港を出発してトルコ・イスタンブールに向かったプライベートジェットがあった。プライベートジェットでも一般旅客と同様の出国手続きが必要だが、出入国在留管理庁を所管する法務省幹部は「データベースでは元会長の出国方法は確認できていない」としている。
保釈条件により、元会長のブラジル、フランス、レバノンのパスポートは弁護人が預かっていた。弁護人の弘中惇一郎弁護士は元会長の出国について「寝耳に水」と困惑の表情を浮かべて関与を否定。「相当大きな組織が動かなければ(無断出国は)難しいのではないか」と述べた。
仏ルモンド紙は31日、元会長の「逃亡」は妻のキャロル氏が計画したと報じた。元会長がレバノンに入る際、飛行機に同乗していたという。
身柄引き渡し条約なく
ゴーン元会長とレバノンの関係は深い。ブラジル西部でレバノン移民の家庭に生まれた元会長は幼少期から高校まではレバノンで過ごし、国籍も持っている。同国では「海外でのレバノン人の成功を体現する国民的英雄」といわれ、政府からの信頼も厚いとされる。
元会長が2018年11月に逮捕された後、レバノンの外務・移民相は日本の駐レバノン大使に対し、勾留長期化に懸念を表明した。元会長が東京拘置所に勾留されていた間、レバノン大使館関係者がたびたび面会に訪れ、報道陣に「(元会長は)無実だ」と訴えることもあった。
保釈中の被告が保釈条件に違反したり逃亡したりした場合、裁判所は検察官の請求か職権で保釈を取り消し、検察官が身柄を確保する。検察・法務当局は元会長の保釈取り消しを受けて、外務省を通して身柄の引き渡しをレバノン政府に要請するとみられる。
ただ、レバノンとの間には犯罪人引き渡し条約がなく、あくまでも政府間の交渉次第となる。過去には、イスラエル・テルアビブ空港乱射事件を起こした日本赤軍メンバーの送還を日本側が求めたが、レバノンが拒否した例もある。政府関係者は「元会長の引き渡しに応じる可能性は低いだろう」と漏らしている。
元会長が納めていた計15億円の保釈保証金は、保釈取り消しによって没収されることになる。
公判での責任追及困難
ゴーン元会長は31日に出した声明で「裁判から逃れたのではなく、不公平さと政治的な迫害から解き放たれた」とし、日本の司法制度を批判した。「メディアと自由にやりとりできる身となり来週から始めるつもりだ」としており、レバノンなどで近く記者会見を開く可能性がある。
19年5月から始まった公判前整理手続きでは、検察側が捜査で集めた証拠を弁護側に開示し、争点の絞り込みが進められていた。弁護側は全面無罪を主張して争う姿勢だったが、検察幹部は「本人は勝ち目が薄いと判断し、出国に踏み切ったのではないか」と話す。
刑事訴訟法は一部の軽微な罪などを除き、公判期日に被告本人が裁判所に出頭しなければ開廷できないと規定する。元会長がこのまま日本に戻らなければ公判は開けず、刑事責任の追及は事実上ストップする。
元会長の報酬過少記載事件では法人としての日産と元代表取締役グレッグ・ケリー被告も起訴されており、元会長抜きで公判が開かれることになるとみられる。
ゴーン元会長、出国準備に数週間 米報道「共犯者も」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54009710R00C20A1CZ8000/
2020/1/1 12:01 日経新聞
保釈されて東京拘置所から出る日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(右)(2019年4月、東京都内)=ロイター
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は昨年12月31日、保釈中だった日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)のレバノンへの出国は協力者が数週間にわたって計画していたと報じた。日本の複数の「共犯者」から協力を得ていたと伝えた。
ゴーン氏が乗ったとみられるビジネスジェット機は同月29日夜に関西空港からトルコのイスタンブールへ離陸していたとも明らかにした。
同紙は協力者の一人の話として、ゴーン氏が国籍を有し、国民的英雄ともみなされるレバノンで「より友好的な法的環境」の下で裁判を受け、潔白を証明することを模索していると報じた。
同紙によると、ゴーン氏の出国を手引きするチームは先週末に集結した。計画の実行に先立ち、弁護士と家族がフランス側に介入を要請したほか、レバノン以外にフランスやブラジル、米国に逃れる可能性も検討したという。監視下にあった東京都内の住居からゴーン氏が抜け出した方法は不明だとした。
逃亡計画では妻のキャロルさんが主要な役割を果たし、夫妻はレバノンで合流したという。協力者の一人は「妻に会えず、裁判の日程も知ることができないのは屈辱であり道徳的な拷問だった」とゴーン氏が計画に至った心境を語った。
支援者はレバノンの法律の下で、日本とレバノン両国の検察官が協力できると考えているとも伝えた。
飛行追跡データの分析の結果、ゴーン氏の動きと一致する便は1つしかなかったという。トルコの航空会社が運航するビジネスジェット機が昨年12月29日午後11時10分に関西空港を発ち、同30日朝にイスタンブールのアタチュルク空港に到着。その30分後、同じ航空会社の小型ジェット機がレバノンのベイルートへ飛び立ったとしている。
同紙によると、トルコへはロシア空域だけを通過する飛行ルートをとったという。こうしたルートを選んだ理由ははっきりしていない。
ゴーン氏はフランスのパスポートとレバノンの身分証明書でレバノンに入国したといい、レバノンの当局者は合法な入国だったと認めている。
これまで現地メディアなどによると、ゴーン氏はプライベートジェットを使い、トルコ経由でレバノンに入り、日本からの出国に際してはゴーン氏が楽器箱に隠れたとしている。
ゴーンすごい。やっちゃったね pic.twitter.com/z4LYfPLEEj
— 読書マン (@Ff3fG2Mf3qexWat) 2020年1月1日
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