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(Germany set to ban glyphosate from end of 2023: DW English)
https://www.dw.com/en/germany-set-to-ban-glyphosate-from-end-of-2023/a-50282891
ニュース
独、2023年末からグリホサート禁止へ
ドイツ政府は論争となっている除草剤グリホサートの使用禁止に同意した。オーストリアは既にこの癌に関連する化学物質を禁止している。
ドイツにおけるグリホサートの使用が、農民たちによる使用量の段階的削減の取り組みを受けて2023年末から禁止される。
水曜日に閣議で合意された禁止は、スヴェンヤ・シュルツェ環境相の昆虫保護プログラムの一部だ。
このプログラムには、家庭菜園・市民菜園用貸付地・営農用畑地の端部における化学物質の使用禁止を始めとした「体系的削減戦略」が含まれる。
ドイツの動きに先立ち、オーストリア国会が全ての除草剤を使用禁止とする法案を可決した。立法化は同国が初めてだ。フランスでは先月、約20人の市長が市内での使用を禁止した―これは中央政府を無視したものだ。
更に読む:グリホサートは癌を引き起こすか?米国でモンサント除草剤訴訟が広がる
グリホサートは―癌に関連する疑いをめぐり法的請求の対象にもなっている―モンサントによって開発され、ラウンドアップという商標名を持つ。
この化学物質は現在特許切れであり、他の数多くの化学メーカーにより世界中で販売される。これにはダウ・アグロサイエンス社や独BASF社が含まれる。
この化学物質の安全性についての懸念は、世界保健機関の一部局による2015年の報告書がこれに発癌性ありとの結論を出したときに明るみに出た。
独大手化学企業バイエル社―昨年625億ドル(540億ユーロ)の巨額取引によりモンサントを買収した―の話では、グリホサートとラウンドアップは人間が使っても安全だと諸研究と規制当局は見なしている。
更に読む:グリホサート:EUの部局は検閲済みの研究を公表すべしと裁判所は述べる
しかし、買収以来この企業に対して約18,000人が訴訟を起こした。彼らは、グリホサートの使用により様々な種類の癌に罹ったと主張する。
また、この化学物質はミツバチや蝶などの昆虫種による受粉の減少とも関連する。
EU諸国の考えは?
EUにおけるグリホサートの使用とその進め方をめぐり、国や部局の間で見解が分かれている。
2017年10月、欧州議会は2022年までに化学物質の使用を禁止する拘束力のない決議を承認した。
しかし数ヵ月後、EUの立法執行機関・欧州委員会はグリホサートのライセンスを更に5年間延長するための採決を行ったが、この採決によりEU内部での意見の相違が明らかになった。
フランスは2017年の延長に反対票を投じ、エマニュエル・マクロン大統領は今後数年間でグリホサートを段階的廃止するとの考えに強く賛成した。オーストリア・ベルギー・クロアチア・キプロス・ギリシャ・イタリア・ルクセンブルク・マルタも延長に反対票を投じた。
ドイツは延長を支持したが、同国は約1年後に農薬の国内規制を厳格化した。チェコ共和国もその使用を制限すると発表した。
rc/ng (dpa, Reuters)
この話題の音声・動画
米国で18,400件のグリホサート訴訟に直面するバイエル社
発表 2019年9月4日
関連テーマ ドイツ, オーストリア, 環境, グリホサート
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