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投資信託、ブームだった「毎月分配型」から資金流出で純資産半減…分配金ゼロも蔓延
https://biz-journal.jp/2019/08/post_113427.html
2019.08.12 文=深野康彦/ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナー Business Journal
「Getty Images」より
一世を風靡した「毎月分配型投資信託」からの資金流出が続いています。運用実態より高い分配金を出す毎月分配型投資信託が相次いだことや、金融機関が手数料稼ぎの道具として回転売買を行っていることなどを金融庁が問題視し、さらに資産形成の観点から複利効果が期待できない投資信託であるという点を考慮して、その販売方法について金融機関に指導を行いました。
結果として、ピーク時43兆円だった純資産総額は23兆円まで急減しています。全体では急減している毎月分配型投資信託ですが、一部のバランス型投資信託では、昨年1年間で1000億円以上の純資産流入があった商品もあるのです。見方を変えれば、資産を自分自身で取り崩すことに抵抗がある高齢者には、依然として根強い人気があるといえます。
その毎月分配型投資信託に、新たなトレンドが生まれつつあります。「目標分配金提示型」と「目標払い出し型」の2つのタイプです。いずれも無理して高い分配金を出さない点に特徴があります。
■目標分配金提示型
目標分配金提示型は、基準価額の水準を勘案して分配金を出すファンドです。たとえば、基準価額が1万円から1万1000円の場合、分配金は1万口当たり100円、基準価額が1万1000円から1万2000円の場合、分配金は同200円、基準価額が1万2000円から1万3000円の場合、分配金は同300円などというように、あらかじめ分配金が決められているのです。
アライアンス・バーンスタインが運用する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)」「同Dコース(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」などが代表的なものです。同投信はすでに運用が開始されてから4年半が経過していますが、たとえば2019年の1万口当たりの毎月の分配金は1月は0円、2月は100円、3月は100円、4月は200円、5月は100円です。1月の分配金が0円なのは、基準価額が1万円を下回っていたためです。
目標分配金提示型は、「基準価格が1万円から1万1000円の場合、分配金は100円」などと切りの良い金額で分配金が支払われるルールが決まっていて、わかりやすい。基本的に組入資産からのインカムゲイン、キャピタルゲインから分配金を支払い、かつ運用実態に即した分配金を出す方針であることから、投資家の誤解を招くことはない点がメリットといわれています。
半面、毎月決算型という名称ながらも、基準価額が1万円を下回っていると分配金が支払われないこともあるのです(投資家が毎月支払われると誤解していた面もある)。事実、1例をあげたアライアンスの投資信託、2016年は1年間まったく分配金は支払われなかったのです(為替ヘッジなしタイプ)。
■目標額払い出し型
一方、目標額払い出し型は、年率3%や5%などの定率、あるいは月額50円などの定額というように、あらかじめ分配目標が決まっていて、その決められた目標通りに分配金が支払われるタイプです。基本的に組入資産からのインカムゲイン、キャピタルゲインから分配は行われますが、運用状況によっては基準価額からの払い出し、いわゆる「タコ足」でも分配するところが、目標分配金提示型とは異なる点です。
ただ、分配金の目標水準が小さいことから、分配金により基準価額がドンドン下がっていくリスクは低いといわれています。たとえば、アセットマネジメントOneが運用する「世界高配当株セレクト(目標払い出し型)毎月決算・為替ヘッジなしコース、為替ヘッジありコース」などが代表的な投資信託です。
同投信では、原則として1年ごとに到来する特定日(分配金更新基準日)の純資産価格に所定の分配率(年当たり17.4%)を乗じて得た額として、その1口当たりの分配金が決定され、それを12カ月で割った金額が毎月支払われることになります。このファンドは分配率が高めであることから、タコ足分配が続くと基準価額は大きく下がる傾向にあります。
目標払い出し型は、全体的にバランス型ファンドが多く、また分配金を支払う頻度もファンドによってまちまちとなっています。メリットは、「収益の分配金」ではなく「払い出しによる分配金」と謳われていることから、投資家が分配金は利益から支払われているという誤解をしにくい点だといわれています。誤解は生じにくいものの、目標払い出し型の商品性は、これまでの毎月分配型投資信託と何が違うのか? という点が曖昧である気がします。
(文=深野康彦/ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナー)
毎月分配型投信ブームの火付け役になったグロソブが販売開始してから20年強経過しましたが、振り返ってみるとその当時から残高が急拡大、また右に倣えとこの手の投信が濫立したサブプライムバブルまでは、それ以前にドル... #NewsPicks https://t.co/Zhf7O9bmQ9
— 鈴木優一 (@ys103172) 2019年8月12日
身近なシニアが毎月分配型を嬉々として語っていたけど、元本取り崩してることわかってるのかなぁと心配と不安に襲われましたが、、、
— 金山峰之 (@kinsanx2) 2019年8月12日
そういうアクティブシニア多いのでしょうね。 #NewsPicks https://t.co/6bpAOApCXD
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