★阿修羅♪ > 経世済民132 > 747.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
中国自動車メーカーがダイムラーやボルボを買い漁り“世界水準の技術”になった現実(Business Journal)
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/747.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 7 月 18 日 03:21:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

中国自動車メーカーがダイムラーやボルボを買い漁り“世界水準の技術”になった現実
https://biz-journal.jp/2019/07/post_109035.html
2019.07.17 文=木下隆之/レーシングドライバー Business Journal


吉利汽車の自動車


 今さら報告するまでもなく、中国の経済的発展速度には驚くばかりた。マクロ経済的には、米中貿易戦争は大きな損害になっている。だが、それだけですぐさま実体経済が停滞するとは思えない。少なくとも上海や北京を取材に訪れる限り、まだまだ中国経済の力強さは弱っていないように見える。

 特に、吉利汽車(ジーリー)の勢いにも目を見張るものがある。あくまで肌感覚とはいえ、無数に存在する中国自動車メーカー(もちろん、その大半が海外資本との合弁)になかでも、吉利汽車の躍進が目につくのだ。

 吉利汽車の親会社である浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)が、独ダイムラーの株式の9.69%を取得して筆頭株主になったのは昨年のことだ。世界を代表する高級ブランドを、いまだに自動車後進国の面影が消えない中国自動車メーカーが買い取った衝撃は、世界を駆け巡った。



 浙江吉利控股集団は、2010年にボルボを買収している。ロンドンタクシーの経営権も取得。2017年にはマレーシアのプロトン株の49.9%を手にし、ロータースカーズの51%の株式を取得している。スウェーデン、イギリス、マレーシア、ドイツと、世界各地のナショナルメーカーに次々と資本投下しているのである。

 そもそも中国の政治体制は社会主義であり、共産党の一党支配である。国家に権力を集中させつつ、外資を受け入れることで自由な経済権を装っている。いわば「社会資本主義」ともいえる独自のスタイルを展開している。国策と名がつけば、膨大な国家予算が投入される。浙江吉利控股集団もそのひとつだ。傘下の吉利汽車の躍進は道理なのである。

 中国資本企業が、金の力で外国メーカーの技術を握り始めて日が浅い。

「優秀なエンジニアを手当たり次第にヘッドハンティングしています。これからはもっとも伸びますよ」

 吉利汽車とも交流のある関係者は、そういって驚きを隠さない。それが証拠に、吉利汽車は2018年の北京モーターショーで発表したフラッグシップEV(電気自動車)「博瑞GE」で、世界をリードすると宣言した。名目的には、上海や北京の環境改善の一助を期待しているのだ。

 Lynk&Co(リンク・アンド・コー)といった耳慣れない新興メーカーが、スポーツセダン「03」を開発したことも世界を驚かせた。完成度が低くはなかったのだ。これこそ吉利汽車とボルボの共同開発の産物だ。世界制覇に向けて確実に歩みを進めているのである。

急速に世界進出する吉利汽車



 一方で、浙江吉利控股集団はモータースポーツにも積極的な姿勢を示している。世界ラリー選手権で活躍しただけでなく、世界ツーリングカーカップへの参戦も表明。モータースポーツの世界でも頂点を目指す。

 そればかりか、底辺カテゴリーにもぬかりはない。中国各地で吉利汽車のミドルセダン「帝豪GL」をベースとしてレース仕様に改造したマシンを走らせている。ドライバーは例外なく中国人である。まだまだモータースポーツ技術的にはお粗末なレベルだし、ドライバースキルも素人レベルを脱していない。だが、国策のテコ入れは力強い。徹底した英才教育により、近い将来には世界に羽ばたせることをもくろんでいるは明らかだ。



 上海や北京はもう、かつての中国にイメージするような自転車天国ではない。富裕層はドイツのBMWやメルセデスといった高級自動車を乗り回し、庶民はEVバイクで通勤する。交通インフラも整っている。公道のそこかしこに設置したカメラで市民の動きを監視しているから、速度超過も信号無視もほとんどない。日本の街中よりもはるかに大人しく整然としている。そんな大都会が吉利汽車に埋め尽くされる日も近いと思わせられるし、それが世界に伝播する日もそう遠くはないのかもしれない。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員
「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2019年7月18日 09:18:51 : fPAGedqalU : S0tQb1pzMi91OVU=[350] 報告
 現政権が国際摩擦を引き起こした結果、周辺諸国の
 技術力蓄積に拍車を掛け、中国ロシアが肩代わりして

 韓国を支援。
 日本は製品の世界シェアを取って代わられ、製品輸出
 
 どころか、部品の輸入も高額となれば輸出入共に
 落ち込む事になる。

 前後の見境もなく愚かな事をやったものだ。

2. 2019年7月18日 15:10:14 : ICTC7B9Z4M : emF1dHkwcGs2NGc=[21] 報告

 中国の国力を持ってすれば 自動車を作る位 お茶の子さいさい だろうね〜〜

 中国に 日本の車が売れなくなるとすると 東南アジアとアフリカに 売らないといけない
 

3. 2019年7月18日 19:44:16 : D0QUl32qUN : OWczZmhIbUhDL3c=[1303] 報告
中国が 勢い見せる クルマでも
4. 2019年7月18日 21:59:06 : 0aWlUVHSAg : MmZacDZIMFpsaE0=[18] 報告
資本の大きさで技術はお金で買うだけ。中国は日本メーカーレベルの開発は
出来ないそうだ。国家の支配体制によるものなのか国民性なのか結局は
人海戦術しか出来ないのではないか?
明治以降の日本支配層がクスリや毒物で破壊し尽くした結果なのかも知れんが。
5. 2019年7月19日 02:45:48 : fuuBnVOo26 : SVJpbk13aGdiRm8=[1] 報告
もうじき中国製の車が欧米を走るのが見える時代になった。今はまだ、輸出は自粛させられているけど。
6. 年金少な[549] lE6L4I@tgsg 2019年7月19日 04:37:17 : uXbIqU2ftY : LjRJVjJwUjdPSnM=[63] 報告
 平成初期 バブル崩壊後に電機メーカーは人員削減のため 優秀な技術者を手放した

 その人たちの多くは 韓国や中国にヘッドハンティングされ 繁栄を誇ったメーカーの

 今の凋落につながっている パクスロマーナも 大英帝国も パクスアメリカも 

 ジャパンアズナンバーワン も永遠には続かなかったではないか 

7. 2019年7月19日 07:41:50 : VnKm0JEmE6 : UnRaQUVYNDFUbG8=[10] 報告
別にボルボやダイムラー買わなくても、中国なら自前でいくらでも車を作れる技術を持っているだろう。日産のようにルノーに泣きついたのは、結局、その当時からグローバル思想が世界の潮流から一週遅れになっていて、今では中国に追い越されて十週遅れになっているのかもしれない。だから、ボルボやダイムラーも中国に泣きついたというのが正しいと思うし、この文はそこに触れていない。

日本もえーかげん、アメ公とそことベッタリのトヨタを切り棄てて、残った自動車会社で中国との共存共栄を図ったらどうかね?

8. 2019年7月19日 16:09:43 : GD9Aj0cVGE : bUUyZWRncDF5U1E=[26] 報告
吉利は、買収をしてもその企業を殺すことがない
ところは、他の中国企業と異なるところだ。

ダイムラー ボルボ ロータスはそれぞれの特徴が
鮮明であるし安全基準でも常に世界のトップを走る
企業でもある。さらなる開発へと吉利は投資を惜し
まない。

ロータスはこれまた優れたスポーツカーメーカーだ

良い所は、本体が譲り受けることができてそうして
それぞれの企業は、投資を受けて潤沢な開発資金を
受けることができる。ウィンウィンの関係を築いている。

企業としてブランド力を最大限に活かした戦略を打つ
ことを優先している。
決して、ブランドネームの格を落とさぬ経営は他の
中国企業も率先して追随するべきだ。

日本企業はM&Aがお粗末。俺の会社だという感覚が
強すぎて最大限の成長を引き出せないまま終了してし
まうのが常だ。

9. 2019年7月19日 18:24:03 : EbpKI2LXGM : ektRLkFuS3BodmM=[33] 報告
トヨタのやってる事と、なんも変わりはせんでしょうに・・・スケールは段違いですがね
ま、この「中国のトヨタ」が日本のトヨタを傘下に入れる日も、いづれは来るでしょう・・・商売のやり口も似てるみたいだし、社員も案外うまく馴染むんじゃないだろうか
経営者も中国の方が優秀なのは言うまでもない
10. 2019年7月19日 22:29:09 : iFn8MDLkzI : MDE3MTROVWk5anc=[127] 報告
中国によるマンセー投稿が凄まじいのも阿修羅掲示板ならではですか?
とりあえず日本で走らせるのだけはやめてください。

プリウス以上に嫌な予感しかしないので

11. 2019年7月19日 23:42:25 : GD9Aj0cVGE : bUUyZWRncDF5U1E=[27] 報告
ジーリーの写真の車
現行クラウンにスバルの顔を付けたら
こうなった…
似て来てしまうんだね〜
12. 2019年7月20日 06:08:38 : 4TH0EJQXCc : aXUvOG1FaTlOSEU=[3] 報告
>>10
マンセーもなにも>>9に関しては今のところ事実ではある。
ボルボも経営回復させたし。

>>11
大体、最適化を突き詰めたら似てくるのも当たり前。
戦闘機が典型的か。車はデザイン重視な面もあるが
これ等も作られれば作られるほど
ある程度の型は決まってくる。4WDなら、
セダンなら、ワゴンなら、スポーツカーなら、
という具合にね。わざわざ奇を衒う
デザインにする必要もないし。

13. 2019年7月20日 06:15:30 : 4TH0EJQXCc : aXUvOG1FaTlOSEU=[4] 報告
>>10

>とりあえず日本で走らせるのだけはやめてください。
>プリウス以上に嫌な予感しかしないので

日本の安全基準に合格するなら
走ることが出来る。感情論は×

14. 2019年7月20日 09:31:01 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[414] 報告
ここには書かれていないが、フランスのプジョー・シトロエンも、経営危機に陥った2014年、中国の東風汽車の出資を受け、その時にフランス政府も出資に加わり、現在はフランス政府、東風汽車、プジョー家の3大株主体制である。

その後、グループの経営は急速に改善され、2017年にはアメリカのGMの欧州撤退に伴い、ドイツのオペルとイギリスのヴォクスホールを買収して100%子会社としてグループは巨大化。今では欧州第二位のグループ企業群を形成している。

ここまでグループを成長させたのは、かつてルノーにいてゴーンの部下だったタバレス氏の手腕だ。彼はゴーンと衝突し、ライバルのプジョー・シトロエンに転じた。そして見事に経営を再建して、ゴーンに勝った。これこそ、歴史の皮肉であろう。

15. 2019年7月20日 12:31:33 : MPFUYSiXDk : ZFFjV2VJYkt6T00=[5] 報告
これからは自転車の時代。
16. 2019年7月20日 17:41:46 : EbpKI2LXGM : ektRLkFuS3BodmM=[39] 報告
>>10
無理だな
プリウスなんていう特攻兵器を走らせている日本の交通安全基準を満たすことなどたやすい事だ
案外、プリウスなんかよりはこっちの方が安全かもよ・・・特攻兵器の乗り手をちゃんと殺してくれる分だけ、歩行者にとっては安全かも知れないし
17. 2019年7月21日 01:01:12 : DxvDLGb6m6 : c0lkZ25nbmRRNkU=[183] 報告
まあ冷静に事実をみることだ。日本の製造業も欧米の技術を猿真似するところからはじまったのだ。中国も同じことだろう。

まあ古くからのことを言えば、大航海時代は西欧のスペイン、ポルトガルが切り開き最初の産業革命がイギリスで興ったわけだが、西欧が世界を席巻した技術、紙と印刷、航海術、火薬の発明はいずれも中国が発祥の地であり西欧はそれを利用したにすぎないということも一面の事実である。明と清という内向きの政権が中国の対外進出を妨げたということだ。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民132掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民132掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民132掲示板  
次へ