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「大量退職」が起きた危機的状況の会社で働くメリットはあるのか
https://diamond.jp/articles/-/207834
2019.7.8 5:10 丸山貴宏:株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 ダイヤモンド・オンライン
もし「大量退職」が起きたら… Photo:PIXTA
大量退職で上司や同僚が
次々に辞めてしまったら…
少し前のことですが大規模な地震が発生した際、上司に「何が何でも出社せよ」と命令された新卒社員が反発し、複数人の連名で退職届を出したという話がSNSで話題になりました。この話の真偽は定かではありませんが、企業では「大量退職」が発生することがあります。業界やネットのうわさになるだけでなく、商品やサービスのリリースが不自然に遅れたために報道されたり、経理社員が集団で退職したため決算を延期せざるを得なくなったりすることで事実だと判明することも…。
大量に退職者が出るのは多くの場合、業績の悪化をはじめとして社内で何らかの問題が発生しているからです。経営者の交代によって会社の方針が変更され、不満を持った社員が集団的に辞めていくというのもよく聞く話です。
自分の周りでどんどん退職者が出れば、残された人が不安になるのは当然でしょう。さらに、辞めた人がエース級の社員や親しい上司、同期だとますます不安は募り、職場では辞めるムードが支配的になっていく――。大量退職が発生する職場では、このような形で退職者が連鎖的に増えていきます。
ただし、「みんなが辞めていくから」というだけの理由で退職するのは、まったくお勧めできません。
もし何らかの事態が発生して会社が変わらざるを得なくなったことで大量退職が発生しているのであれば、まず変わろうとしている会社の姿に自分が共感できるかどうかを考えてみるべきです。もし共感できるなら、残ったほうがよい場合もあります。
なぜなら大量に離脱者が出ることによって、今までやれなかったレベルの仕事を任されたり、重要なポジションに就けたりする機会が増えるからです。要はチャンスの順番が早く回ってくるということで、個人のキャリアとして考えてみると大量退職は決して悪いことばかりではないのです。
もちろん自分自身が会社の将来に希望が持てなかったり、経営者が信用できなかったりするのであれば、腹をくくって転職したほうがよいでしょう。大事なことは大量退職という周囲の動きに右往左往するのではなく、会社の現状を整理した上で、残留にせよ転職にせよ主体的に自分のキャリアを考え判断することです。
大変な時期に踏ん張った経験は
転職市場でも評価される
仮に勤務している会社の経営が危機的な状況になり、大量退職が発生している渦中にいるとしましょう。そのとき退職しないという選択をして、立て直しに東奔西走したものの倒産してしまうという最悪の事態に陥っても、そこに至る過程のストーリーは非常にダイナミックで、それを経験することは決して無駄ではありません。最後の最後まで踏ん張った事実は自信の源泉にもなるでしょうし、転職市場でも「当事者意識や責任感が強い人物である」として相応に評価されると思います。
もちろん、会社の状況が厳しくなって退職した人が低く評価されるというわけではありません。それまでのキャリアを見て評価されるでしょう。ただ、経営者は「業績が悪くなることはいつだって起こり得る」と考えています。そのため、あまりに腰が軽い人は警戒されますし、反対に業績が悪くなったときに頼りになりそうな人は高く評価されやすくなります。
経営者の役割の1つは、会社をずっとよい状態にキープし続けることです。しかし、景気変動などの外的要因もあるので厳しい時期を迎えることも当然あります。業績がよい時期は基本的にみんな機嫌よく働きます。当社でも業績が一定レベル以上になり、インセンティブの支払いがたくさんあった期は会社の雰囲気が非常によくなります。これはどの会社でもそうでしょう。
一方、リーマンショックで業績が悪化したときは、非常に暗い雰囲気になりました。何しろ売上高が対前年比マイナス35%という惨たんたる状況でしたから。リストラは一切しませんでしたが給与は大幅に下げざるを得ず、自ら退職していく社員もいました。
しかし大半の社員は残ってくれて、リーマンショック後の大変な時期を乗り越えることに貢献してくれました。このような時期に共に戦った社員に対する経営者の信頼は、非常に強くなります。これも会社が厳しい時期に残って頑張るメリットといえます。
「ここが踏ん張りどころだ」
そう思える何かがあるか
会社が大変なときに残るか転職するかを判断するときの1つの重要な基準は、「ここが踏ん張りどころだ」と思わせる何かが会社や経営者、あるいは事業や仲間にあるかどうかだと思います。
大変な時期には、好調なときは見えなかったことがあらわになり、社員には経営者の本性が見えやすくなります。業績が厳しくなり、社員の給与やボーナスを大幅に削っているのに役員報酬は一切下げないという社長が実際にいたりもします。そうした経営者と困難を一緒に乗り越える気にはならないでしょう。
一方で、そうした状況下では経営者や周囲だけでなく、自分の素の在り方があらわになるときでもあります。さまざまな変化が起こる中、この経営者や仲間と続けてやっていこうと思うのか、転職して新たな場所での活躍を目指すのか。
退職せずに働き続けることは大変ですが、熟考して残留を選択したメンバーは経営理念や事業に懸ける思いなどで強く結びついた仲間になるでしょう。厳しい環境でも、充実した仕事ができる可能性は十分にあります。
以前、大規模災害が発生した際に事故を起こし、社会的な批判や業績悪化もあって大量の退職者を出した企業がありました。当社に相談に来られた方たちも少なからずいましたが、そのなかの1人からよい条件のオファーが出た後に、「申し訳ありませんが、今の会社に残ることにしました」と辞退の申し出がありました。
「やはり事故を起こした責任と仲間を考えて、この会社に骨を埋める決心をしました」
その潔さがとても素晴らしく、「ぜひ頑張ってください」とお伝えしたことをよく覚えています。
(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
踏ん張りどころを経験して結果を出すというストーリーもある。
— だいち (@daichi_k1123) 2019年7月7日
自分が会社に対してそこまでできるかどうか。 / 「大量退職」が起きた危機的状況の会社で働くメリットはあるのか (Diamond Online) #NewsPicks https://t.co/SCBSvC9PcB
人によるものでしょう。
— Shunosuke Kasagawa (@wasedatktk) 2019年7月8日
その人が残りたいか残りたくないか。
ただ、経営者は責任感をより感じるようになると思います。 / 「大量退職」が起きた危機的状況の会社で働くメリットはあるのか (Diamond Online) #NewsPicks https://t.co/whgztVPn6I
そこに残って、自分にプラスになるかどうか、だと思う。
— じゅんいちろう (@__junkym__) 2019年7月8日
ならないと思うなら辞めるべし。 / 「大量退職」が起きた危機的状況の会社で働くメリットはあるのか (Diamond Online) #NewsPicks https://t.co/brAPVnEbu1
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